比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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不審者

 

 

八幡side

 

 

フィリーズレビューの敗戦から1ヶ月が経ち、現在4月。カレンは前以上にトレーニングに真剣に取り組むようになっていた。余程前走の負けが悔しかったのか、トレーニングでも動画撮影をするようになって、俺と一緒に見返したりするくらいだ。その動画はウマスタには上げていないが、ウマスタの投稿頻度はこれまでとは変わっていない。そんで今年から入ってきた新入生は、今もこのトレセン学園をキラキラした表情で見渡したり、コース場を見たりしている。まぁ中等部前のウマ娘達からすれば憧れの学園だろうしな、この学園は。

 

話が逸れたが、カレンの次走は変更せず葵Sだ。5月のGⅢで京都で走る……グレードは1つ下がるが、フィリーズレビューの事を考えれば今のカレンにはちょうど良いだろう。

 

 

八幡「それで、どうしたんだ急に?生徒会なんかに呼び出して。」

 

ルドルフ「うむ、少し君に聞きたい事があってね。最近になって学園の前で不審者が出るようになっているんだ。」

 

八幡「不審者?」

 

ルドルフ「あぁ、よく出没するのがトレーニングの時間帯だ。特にコース場のところをウロウロしていると用務員の方達から報告を受けている。」

 

エアグルーヴ「付け加えると、年齢は10代後半~20代前半辺りで平均的な体格をしているとの事だ。よく見かける事以外には特段目立つような行動はしていないが、週に4度は目撃しているとの事だ。」

 

八幡「多いな……週の半分はこの学園に来て柵越しにコース場を覗き見している、と。」

 

ブライアン「………ルドルフ、白だな。」

 

八幡「ん?」

 

ルドルフ「私は最初から比企谷君の事は疑っていないと言っていたさ。エアグルーヴが確認するべきだと言ったからこうして話したんだ。」

 

エアグルーヴ「警戒は必要です。」

 

八幡「……何?もしかして俺、共犯だと疑われていたのか?」

 

ルドルフ「済まないね比企谷君、少々嵌めさせてもらった。」

 

八幡「まぁ無関係だと分かってくれたのならそれでいいけどよ、それだけじゃないんだろ?」

 

ルドルフ「話が早くて助かるよ。実はその不審者なのだが、特定のウマ娘を目にすると持っている双眼鏡で覗いたりしているんだ。その特定のウマ娘は決まって全員が芦毛のウマ娘だった。」

 

 

……要はカレンの事も見ていたって事になる。他にはオグリやマックイーン、ハヤヒデなんかも候補に上がるが、芦毛となると学園にはまだまだ居る。

 

 

八幡「トレーニングの最中は警戒する事にする。可能な範囲内だけどな、トレーナーである以上はウマ娘の事以外であまり集中力を切らせたくはない。」

 

ルドルフ「あぁ、お願いするよ。」

 

八幡「それから、その不審者の特徴って他に無いのか?それに不審者っていうくらいなんだからマスクとかサングラスとかしてなかったのか?」

 

エアグルーヴ「あぁ、普通の恰好をしていたと聞いている。決まった服装はしていないかったともな。」

 

八幡「それじゃあその不審者ってのがどういう人なのかは、用務員の人達に聞かないと分からないって事か……」

 

ルドルフ「特定するつもりだったのかい?」

 

八幡「被害が出る前に何とかしようと思うのは当然だろ。今の段階だとそれも少し厳しそうだけどな……駿川さんには?」

 

ルドルフ「用務員の方達の方から既に共有されている。学内の関係者にもきっと周知されている事だろう。」

 

八幡「分かった。」

 

 

しかし、春になるとそういう輩も活動を始めるのか……虫や冬眠中の生き物だけにしてほしいものだ。

 

 

八幡「話ってのは以上か?」

 

ルドルフ「あぁ、これで終了だ。時間を取らせ「いや、まだある。」……ん?」

 

八幡「何だ?」

 

ブライアン「………お前、料理が出来るだろ。あたしに何か作れ。」

 

八幡「……え、何で?」

 

ブライアン「………あたしが食いたいからだ。」

 

八幡「何て私欲に塗れた理由だよ……じゃあ野菜てんこm「却下だ、肉を寄越せ。」……野菜だって美味いんだぞ?」

 

ブライアン「………」

 

八幡「……じゃ、そろそろ行くわ。」

 

エアグルーヴ「あぁ、手間を取らせた。」

 

ブライアン「おい待て、作ってくれるんだろうな?」

 

八幡「いや、作りませんけど?」

 

 

何で俺がそんな事を?学園の料理で充分だろうに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ってなわけでブライアンからいきなり飯作れだ肉寄越せだ言われたわけなんだが、どういう意味だ?」

 

ハヤヒデ「済まないトレーナー君、ブライアンには私から言っておく。全く、野菜も食べろと言っているのに。」

 

タイシン「けどさ、何でトレーナーが料理出来る事知ってんの?」

 

八幡「去年の今頃、ルドルフに振舞った事があるんだよ。まぁ寄せ合わせみたいな料理だけどよ。それのおかげで俺が料理出来るって知ったみたいだ。まぁ後は何度か学園の厨房で料理してるところを見たんだろう。」

 

チケゾー「それでそれでっ!?トレーナーの料理って美味しいのっ!?」

 

八幡「ここだけの話、めっちゃ不味い。」

 

チケゾー「えええぇぇぇぇぇ~!?」

 

タイシン「信じるなっつぅの、嘘に決まってんじゃん。それに会長が食べたんなら美味しいに決まってんじゃん。」

 

八幡「いや、分からんぞ?もしかしたらその後に腹壊してるかもしれないし。」

 

ハヤヒデ「では実際にはどうだったのだ?」

 

八幡「その後も普通に過ごしてたと思う。記憶の限りでは普通に過ごしてたし。」

 

タイシン「アンタ、そういう嘘やめなよ。信じる奴が居るかもしれないじゃん。」

 

八幡「いや、居ないだろそんな……奴………」

 

チケゾー「?どうしたの?」

 

八幡「………相手選んでやる事にするわ。」

 

タイシン「やるなって言いたいけど、絶対にその方がいいから。」

 

チケゾー「?」

 

 

 

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