カレンside
カレン「え、不審者?」
八幡「あぁ。4月に入ってから現れたと聞いている。しかもその不審者は特定のウマ娘を狙っている。」
カレン「……それってどんな?」
八幡「芦毛のウマ娘。」
カレン「………」
八幡「幸い、今のところ実害は無い。だがそれも時間の問題だ、今は芦毛だけで済んでるが、目的のウマ娘が見つかったら何をするか分からない。だからトレーニング後や学園から寮に帰る時、学外に出る時は気を付けてほしい。」
カレン「うん、分かった。じゃあ帰る時は誰かと一緒の方が良いよね?」
八幡「あぁ、可能であれば芦毛のウマ娘以外とな。」
カレン「じゃあアヤベさんと帰るっ♪」
八幡「事前にアヤベには伝えとけよ?」
それにしても誰なんだろう、その不審者さんって?しかも芦毛を見てるみたいだけど……どうしてなんだろう?
カレン「ねぇ、その不審者さんとお話って「おバカな事を考えるのはやめろ。」……やっぱり?」
八幡「当たり前だ、会おうだとか話しかけようなんて考えるなよ?それは学園の警備員達や俺達の仕事だ、お前達には指1本触れさせない。」
カレン「………」
今のお兄ちゃん、ちょっとカッコ良いかも……
八幡「まぁ1番は何も起きずにソイツが居なくなる事だが、それはあまり期待しない方がいいだろう。」
カレン「ねぇお兄ちゃん、もしもだけど誰かが話しかけてきたら?」
八幡「……報告してくれた用務員達の話では10代後半~20代前半くらいの男性で一般的な体格だったらしい。もしその情報と一致したら、話しかけられても逃げろ。」
カレン「……うん。」
八幡「よし、じゃあトレーニングを始めていくぞ。カレン、不審者の話をしたのは警戒してほしいのも確かにあるが、それよりもトレーニングに集中してほしいからだ。どんな事があってもトレーニングから目を逸らすな。異変があったら知らせてくれるだけでいい、後はこっちで何とかする。」
カレン「うん、次の葵Sまで時間無いもんね。」
そしてカレン達は部室から出てトレーニングを開始した。私はいつも通りスマホで動画を撮りながら始めた。
八幡「よし、じゃあ次から本トレーニングに移るぞ。ダートコースで走ってくから準備してお……」
カレン「?お兄ちゃ「居る。」っ!もしかして……」
八幡「あぁ、多分だけどな……ちょっと待て。もしもし、礼の不審者の件です。コース場から見て木が多い場所です。見に行ってもらってもいいですか?はい、お願いします。」
カレン「今のって警備員の人?」
八幡「あぁ、今見に行ってくれるって。連絡が来るまで少し待機だ。」
カレン達はその場で連絡が来るまで待ってる間、動画でフォームの確認をする事にしたんだ。その後電話はすぐにかかってきたんだけど、誰かがコース場を見ていたのは確定で話しかけたみたいなんだけど、すぐに逃げちゃったんだって。でも警備員さんが言うには男の人で20代くらいの人だって。
ーーートレーニング終了後ーーー
八幡「今日はありがとうございました。」
警備員「いえ、結局捕まえる事は出来ませんでしたので……」
八幡「いえ、逆に何も起きなくて良かったと思うべきです。」
警備員「それにしても、中々に足の速い人でしたね。自分が話しかけたら一目散に走り出しましたので。少しは追いかけましたが、既に遠くまで走ってましたから。」
カレン「でも警備員さんに何もなくて良かったです。1番はご自身の安全ですから。」
警備員「ありがとうございます。ですが、これで誰が狙われているのかは、ほぼ確定したのではないでしょうか?自分が声をかけるまでは双眼鏡でずっと覗き見をしていましたので。」
八幡「ですね……カレン、今のところお前が有力だ。」
警備員「もし、他の芦毛のウマ娘で同じような事をしていなければ、カレンチャンさんでしょう。」
八幡「……このコース場を使うのは少し控えた方が良いかもな。学園に近いコース場を選んでトレーニングをするか。」
カレン「ねぇお兄ちゃん、この場合ってやっぱり学生にもお知らせみたいなのがいくのかな?」
八幡「今日、生徒会でその話を聞いたからきっと出てくるだろうな。標的はウマ娘なんだから、まずお前達に警戒してもらわないといけないからな。」
警備員「そうですね。自分もこの事は駿川さんに報告します。学生への呼びかけも行うように進言しておきます。」
八幡「分かりました。」
ーーー栗東寮ーーー
アヤベ「そう……とりあえず無事で良かったわ。」
カレン「はい。なのでアヤベさん、トレーニングが終わったらカレンと一緒に帰ってくれませんか?」
アヤベ「事情が事情だもの、そのくらいは構わないわ。」
カレン「ありがとうございます~っ♪ところでずっと気になってたんですけど、アヤベさんそんなクッション持ってましたっけ?」
アヤベ「貴女のトレーナーさんに作ってもらったのよ。LANEでやり取りして作ってもらう流れになったのよ。」
カレン「えぇ~!?アヤベさんだけズルい~!カレンお兄ちゃんからそういうの貰った事無いのに~!」
アヤベ「お互い苦労してるから少しでもリラックス出来れば、という事で作ってもらったの。」
カレン「苦労?」
アヤベ(貴女のウマスタに勝手に投稿されていないかどうかの確認もそうだけれど、色々と振り回されているのは私もトレーナーさんも一緒だものね。)