比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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カレンの挑戦

 

 

カレンside

 

 

カレン「……いよいよだね、お兄ちゃん。」

 

八幡「(いつにも増してやる気だな……)そうだな、けどあまり気を張り詰め過ぎるな。」

 

カレン「そのつもりなんだけど、今日はいつもはやらない事を初めてやるからちょっと緊張気味なんだ。」

 

八幡「カレン……あくまで普段通りの状態で周りの様子を見る事が前提だ。目がキツい状態で辺りを見てみろ、絶対に警戒されるしフィリーズレビューの二の舞だ。」

 

カレン「分かってはいるんだけど~……」

 

八幡「変に気負うな、それにポーカーフェイスだって大事な武器だぞ?」

 

 

ポーカーフェイス……成る程っ!

 

 

カレン「分かった!カレン頑張るっ!」

 

八幡「頑張らないように頑張れ。」

 

 

そしてカレンの出走する葵Sのパドックの時間になって、いよいよカレンの番の前まできた。

 

 

実況『注目の1番人気、4枠7番カレンチャンの登場です。』

 

解説『前走のフィリーズレビューでは初めての敗北を喫しましたが、今日のレースでも1番人気に推されました。敗戦を糧に本日のレースでは挽回してほしいですね。』

 

 

カレン「皆~、応援よろしくお願いしま~すっ!」

 

 

カレンチャン~ッ!!!

 

 

カレン「ありがとうございま~すっ!」チラ…

 

 

……凄く分かる、もうパドックに来た子達だけでもカレンの事を見てる子が多い。カレンはこの視線を無視してたんだよね、これからはよく見て、よく感じるようにしておかないと。

 

それから最後の子まで紹介が終わったところなんだけど、皆カレンの事を見ている感じがした。それに凄く警戒しているような感じもしていた。これが他の人から見られるって感覚……っ!これってカレンがお出かけしている時に他の人から見られているのと同じ。だけどそれよりも厳しいような感じがする………

 

 

カレン「こういう事だったんだ………」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

カレン「お兄ちゃん、何か凄かった……色々見えた感じがした!」

 

八幡「そうか……どうだ?きっといつも感じてるのとは全く違ったと思うぞ。」

 

カレン「うん、全然違った……だから今のをゲート前やレース中にも観察しながら展開を組み立てていけばいいんだよね?」

 

八幡「よし、そこまで理解出来たのなら俺から言う事は何も無い。今日のレースはお前1人で組み立ててみろ、スタートしてからの位置取り、コーナーに入ってからの追い出しや駆け引き、最後の直線に入ってからの勝負、全て自分で組み立ててみろ。一瞬一瞬が勝負の決め手になると思え、短距離はそのくらいの世界だ。」

 

カレン「うん、分かった。カレン、今日は絶対に勝ちたいから全力で頑張るねっ!」

 

八幡「よし、行ってこい。」

 

カレン「はいっ!」

 

 

ーーーゲート前ーーー

 

 

実況『本日のメインレース、GⅢ葵Sのお時間となりました。クラシッククラスによる電撃の芝6ハロン戦が繰り広げられます!』

 

解説『注目はやはりカレンチャンでしょう、フィリーズレビュー6着とはいえ、力はこの中で1番でしょうからね。』

 

実況『さぁそのカレンチャンがゲートの中へと納まりました。さぁ後は偶数番号のウマ娘達がゾロゾロとゲートへと向かって行きます……3番人気ケイアイデイジーもスムーズに収まって最後は16番のブイコナン……収まりました!さぁ若き乙女よる快速戦、GⅢ葵S………』

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしましたっ!!ほぼ揃いました16人!先行争いはナカノキングが押していきます!内からトーホウプリンセス、2番手にエスカーダ、ケイアイブリザードとツルマルジュピターが先頭争い!その後ろにカレンチャンがピッタリとマーク!その外からブイコナン!』

 

 

ここで位置取り争いに負けちゃダメ……自分の走りやすい場所をしっかり確保しておかなくちゃ!

 

 

実況『さぁ3~4コーナー中間ですが、先頭変わらずトーホウプリンセスですがすぐ後ろにツルマルジュピターとブイコナン!その間からカレンチャンが抜け出そうとしている構えっ!カレンチャンが勢い良く上がって4コーナーをカーブして直線勝負に入りましたっ!!さあ今度は先頭がカレンチャンに変わっている!2番手にトーホウプリンセスとツルマルジュピター!外からはブイコナンと更に外からはケイアイブリザードも伸びてきているっ!しかしカレンチャンが抜けているっ!2バ身、3バ身とリード!後方からも追い込んでくるがこれは体勢決したか!?カレンチャン圧勝で今ゴールインッ!!今日は先頭を譲らなかった!完璧なレース運びで葵Sを制しましたっ!!』

 

 

カレン「はぁ……はぁ……やった、やったぁ!!」

 

 

勝った、勝てた!!自分のレースをして勝てたのがこんなにも嬉しいんだ………

 

 

八幡「……よし、次に繋がったな。」

 

 

カレン「皆~カレン勝ったよ~!応援ありがとう~っ!!」

 

 

~~~~~っ!!!!!

 

 

着差は……3バ身っ!カレンそんなに突き離してたんだ、次のレースでもこんな風に勝ってみたい!

 

 

カレン「それじゃあインタビューでまたね~♪」

 

 

カレンの初めての挑戦でもある葵Sは大勝利という形で終える事が出来ましたっ!やったねっ♪

 

 

 

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