比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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最終調整

 

 

八幡side

 

 

函館に着いてから2日が経った、今日は土曜日でカレンの最終調整日だ。この函館に到着した初日はトレーニングを休みにして1日観光の日として、その次の日はスクーリングを行った。今回初めてのスクーリングだったが、それには理由がある。1つはこの函館レース場を含めサマーシリーズが開催されるレース場では、あまり雰囲気を掴めないからだ。それにこれまで走ってきたコースと違って函館は小回りだ、打ち合わせは済ませているが下見もしておいた方が良いと思ったからだ。

 

後は環境だな、本州と北海道では環境が違い過ぎる。調べた程度だが、7月の気温は東京が30℃が平均で北海道が20~23℃くらいらしい。数日とはいえこうまで気温が違うと本番前に体調が崩したりパフォーマンスを発揮出来ないかもしれないからな。少しでも今の環境に慣れさせる為でもあるが、ちょっとした予防策だな。まぁ、その心配も無いくらい今のカレンは元気だけどな。

 

 

カレン「はっ……はっ……はっ……」

 

八幡「よし、OKだ。上がりにするぞ。」

 

カレン「え、もう?カレンまだ走れるよ?」

 

八幡「明日が本番なんだ、今日はこの程度でいい。それにタイムだって最初の段階で合格点以上のタイムを出せているんだ、今はそれ以上をしなくていい。」

 

カレン「はぁ~い、じゃあダウン行ってきま~す。」

 

 

レースに向けての調子は順調だし、カレン自身の士気も高い。明日のレースが楽しみだ。

 

 

カレン「ねぇお兄ちゃん、やっぱり今日は食べ歩きとかしない方がいい?」

 

八幡「そうだな。街歩きをするのは構わないが、過度な飲食は控えてくれ。明日に響くからな。」

 

カレン「じゃあお兄ちゃんも1人でラーメン食べに行くの禁止ねっ!カレンが節制してるのにお兄ちゃんだけ贅沢なんて許さないんだからねっ!」

 

八幡「はいはい分かったよ。仕方ない、贅沢しないように俺は俺で自分用に飯とデザート作るから。」

 

カレン「……因みに何を作るの?」

 

八幡「普通の定食にするつもりだが?」

 

カレン「……それから?」

 

八幡「北海道産の食材を使ったチーズケーキ。」

 

カレン「むぅ~!」ポカポカッ!

 

八幡「痛い痛い、何だよ突然?何も贅沢してないだろ、自分で作るんだから。」

 

カレン「お兄ちゃんの事だからカレンに意地悪い事を言うって思ってたもんっ!そうやってお兄ちゃんだけ良いの食べてズルい~!」

 

八幡「それならお前も食堂で食べればいいだろ。デザートが無いわけじゃないんだから。」

 

カレン「………お兄ちゃん?」

 

八幡「………私にもちょうだいってか?」

 

カレン「そっ♪」

 

八幡「えぇ~でもカロリーがなぁ~……」

 

カレン「お兄ちゃんの事だもん、無塩バターとか使うんでしょ?」

 

八幡「バレてるか……」

 

カレン「お兄ちゃんとはもう1年も一緒に居るんだもん、そのくらい分かるよ~だっ!」

 

八幡「じゃ、お前にも作ってやるよ。まっ、最初からそのつもりだったしな。」

 

カレン「わぁ~い、ありがとうお兄ちゃんっ♪」

 

八幡「………いや待てよ?さっきポカポカと叩かれたっけなぁ~?」

 

カレン「わぁ~ごめんなさ~いっ!」ナデナデ

 

 

こうしてカレンの最終調整は終了したのだが、何とも締まらない終わり方だ……っていうか自分で作るって言ったけど、施設の厨房借りれるかな?

 

 

ーーー自室ーーー

 

 

八幡「……函館スプリントの後も考えないとな。」

 

 

けどどうする?今年の最大目標のスプリンターズSに向けてトレーニングをしながら本番に備えるか、レースの経験をさせながら本番に向かうか……どっちの選択肢もありなんだよなぁ。重賞のレース経験は既にあるからある程度の舞台の緊張感は理解していると思う。

 

トレーニングをする場合は簡単だが、レースの場合だよな。何に出るかだ……近場で考えるなら札幌のキーンランドCになる。1ヵ月くらい間隔が空くからちょうど良いはちょうど良いしな。

 

 

八幡「カレンと相談だな。トレーニングかレースかは本人に決めてもらおう。よし、ちょっと此処の調理スタッフに厨房借りれるか聞いてみるか。」

 

 

相談の結果、厨房は借りれたから俺の夕飯は確保された。それにプラスしてカレンのデザートも。

 

 

ーーー厨房ーーー

 

 

1「中央のトレーナーさんってお料理も出来るんですね~。」

 

2「いやいや、アレはただ丼に盛り付けてるだけでしょ……アレだけの為に厨房借りたいなんて、ちょっとやめてほしいんだけど……」

 

1「でもあのトレーナーさん、たくさん食材持って来てましたよ?っていう事はまだ料理するんじゃないですか?」

 

2「どうだろうね?今やってるのは海鮮丼みたいだけど。」

 

 

よし、とりあえずパパッと飯食って調理再開するか。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

1「………」

 

2「………」

 

八幡「………」テキパキ

 

2「えっと、あのトレーナーさん……元料理人?」

 

1「手際が良過ぎる……しかも今作ってるのって絶対にデザートですよね?」

 

2「食材的にチーズケーキだね。味が気になり過ぎるんだけど……」

 

 

よし、じゃあ次はスポンジだな。んで寝かせてから付け合わせのソースだな。

 

 

 

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