比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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少しの進展

 

 

八幡side

 

 

いつものようにトレーニングをしている俺達。去年の今頃には2人目の話が来てたんだが、今年それが無いって事は今のところはこれで良いらしい。いや、逆にありがたい。俺もフジのデビューやその後の事に力を入れたいし、エアグルーヴの宝塚記念もある。今3人目や複数のウマ娘の担当を、なんて言われたら流石にお手上げになるかもしれん。ただでさえ教官達からの新メニューの要求、後輩達へのアドバイス(何故か俺に聞いてくる事が多い。)、トレーニングの組み方やその他諸々、ウマ娘達からも色々な要求をされている。やれ俺のご飯が食べたいだの、スイーツを食べたいだの、一緒に練習がしたいだのと、退屈しねぇよホント。

 

それにこの前なんてプロフェッサーから直々に連絡が来た。しかも内容は近々日本に来る事と、写真を撮ろうという要求だった。前に先生と撮った写真を先生が自慢しながら語っていたのが気に入らなかったらしく、『行くからには絶対に写真を撮るからな!!絶対だぞ!!』っと念を押された。プロフェッサー、心の中なので自由に言えますが、きっと先生もついてくると思いますよ?

 

 

エアグルーヴ「はぁ……はぁ……トレーナー、3本終わったぞ。次は何だ?」

 

フジ「ふぅ……ふぅ……私もエアグルーヴもまだまだいけるよ?」

 

八幡「お前達、少し飛ばし過ぎだ……タイムは平均だがラップタイムがメチャクチャだ。勝負したろ?」

 

フジ「あはは……バレてたのかぁ〜。」

 

八幡「俺はお前達の担当トレーナーだぞ?そのくらい気付けて当然だ。で、何賭けたんだ?」

 

フジ「八幡トレーナーさんとのお出かけの権利を、かな。」

 

八幡「………俺、アルダンとの約束もまだなんだけど?それなのに他のも約束をしろと?」

 

エアグルーヴ「そこまで強制はしない。今のはフジの言葉足らずだ。内容は概ね合ってるが、トレーナーの合意があればの話だ。」

 

八幡「何だ………そうだったのか。」

 

 

正直ホッとした……数少ない俺の休日を取られるところだった。ていうかアルダン、お出かけまだ?

 

 

フジ「というよりも八幡トレーナーさん?その言い方はちょっと傷付くなぁ〜。まるで私達とはお出かけしたくないみたいな言い方に聞こえるよ?」

 

八幡「そんな意図は無かったんだが……気に障ったのなら謝る、済まん。」

 

フジ「うぅ〜ん、イマイチだったからシービー先輩に担当にならないかって言って来てもらえるかい?」

 

八幡「お前それマジで言ってんのか?絶対食いつくよ?OK出るまで俺の腕から離れなくなる確率200%だぞ?したくないから本気で謝るわ、本当にすみませんでした。」

 

フジ「さっきとは違って本当に誠意を感じるよ……」

 

八幡「いつも適当に謝ってるわけじゃねぇからな?今回はかかってるモンが違かっただけだ。」

 

エアグルーヴ「そんなに嫌なのか?」

 

八幡「嫌ではないが、今はお前達に集中したいって事だ。あまり他に集中を割きたくないってだけだ。6月末には宝塚記念を控えてるし、7月には新潟でフジのデビュー戦、流石にこの流れで他のウマ娘を勧誘する程、今の俺に余裕は無い。」

 

エアグルーヴ「そうか………」

 

フジ「ふふふっ、嬉しいねエアグルーヴ?」

 

エアグルーヴ「な、何の事だ?」

 

八幡「?」

 

フジ「だって八幡トレーナーさんは私達の事をここまで考えてくれてるんだよ?幾ら担当トレーナーとはいえ、こんなにも考えてくれるのは嬉しくなるよ。君もそう思わないかい?」

 

エアグルーヴ「そんな事、担当トレーナーならば当ぜ……っ!」

 

 

エアグルーヴ(待て……フジの言葉をよく考えろ。何故ここで私にパスを出した?私とトレーナーの仲を少しでも回復させる為?だがフジがそんな事をするかどうかは少し怪しいが………いや、此処はもう流れにのるだけだ!)

 

 

エアグルーヴ「そ、そうだな………お、お前の為にも次の宝塚記念、お前の期待に応えてみせる。」

 

フジ「うんうん♪」

 

八幡「……エアグルーヴからそう言われるとは思わなかったが、まぁ……受け取っておく。」

 

エアグルーヴ「あ、あぁ………」

 

 

いやホントに予想外。最近はミーティング以外全く話さないからホントに。

 

 

八幡「……ほら、次行くぞ。つってもそんなに時間無いから次ので終わりだ。次はもも上げ30回やってから1,600mを走って終了だ。」

 

エアグルーヴ「あ、あぁ!」

 

フジ「ふふふっ、分かったよ。」

 

 

それから2人は無事にメニューを終え、今日のトレーニングは終了した。

 

 

八幡「さて、俺も帰るか『♪〜♪〜』ん、誰だ?知らない番号だが………まぁいい、もしもし?」

 

アルダン『兄様、ごきげんよう。メジロアルダンです。』

 

八幡「お前だったのか……知らない番号だったからどうしようかと思ってたぞ、それでどうした?」

 

アルダン『はい。先日のレースで得た権利を行使しようと思うのですが、兄様は明後日の日曜日はお手隙でしょうか?』

 

八幡「日曜日………いや、特に予定は無い。」

 

アルダン『そうですか……ではその日、トレセン学園前に来ていただけないでしょうか?時間は10時でお願いしたいのですが………』

 

八幡「あぁ、分かった。」

 

アルダン『では明後日の10時に。では。』

 

 

明後日ね………

 

 

 




フジ……ナイスアシストです!!
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