八幡side
八幡「珍しい人から電話がかかってきたと思ったら、何でお前の声が聞こえるわけ?本人どうした?」
マックイーン『トレーナーさんには横で待ってもらっていますわ!それよりもお聞きしたい事がありますのっ!』
八幡「(沖野さん、無事ですよね?)で、何?」
マックイーン『カレンさんの投稿したウマスタを拝見しましたわ。その中に気になる投稿が1つありましたわ!』
八幡「それを何で俺に?」
マックイーン『惚けないでくださいっ!しっかりとカレンさんの投稿したウマスタには【#トレーナーさんの作ったチーズケーキ】としっかり載せてありましたのよっ!あれはどういう事ですのっ!?』
八幡「……どういう事も何も、そういう事としか言えないんだけど。君は俺に何を言わせたいんだよ?」
マックイーン『トレーナーさんは現在、北海道遠征に赴いているのですわよね?その遠征が終わって学園に帰ってきたら、私にも作ってくださいまし!』
八幡「断る。何で俺が担当でもない奴にそんな事をしなくちゃならない?沖野さんにスイーツでも買ってもらえ。』
マックイーン『トレーナーさんは信用なりませんもの。』
沖野『おいマックイーン!サラッととんでもねぇ事を言うんじゃねぇよ!!』
おいおい、本人目の前にして言う事か?
マックイーン『とにかくお願いしますわっ!私もあのケーキが食べたいんですの!それに今は夏合宿で減量中でもありまして、既に目標の数字はクリアしていますのっ!』
八幡「それこそ沖野さんに頼めよ、少しくらいの贅沢なら許してくれるだろうし。」
マックイーン『トレーナーさん、私には分かりますわ。トレーナーさんであれば低カロリーのスイーツを作れる事がっ!』
八幡「(うん、まぁ作れるけどさ……)俺は普通の作り方しか知らんぞ?それに知っていたとしてもカレンにはそんな事をする必要は無いしな。」
マックイーン『それでは帰ってきた時に「だから作らんて。」カレンさんだけ美味しいものばかりズルいではありませんかっ!』
本音が出たな。きっと今のが本音だな。カレンの投稿は俺も逐一確認しているが、函館から今居る札幌まで何回かはスイーツの投稿をしている。なのに俺の作ったチーズケーキで電話を寄越してきたって事はカロリーを気にしての事だってのは分かるし、今の一言で甘いのを我慢しているのがよく分かる。
八幡「沖野さん?聞こえてたら返事してください。」
沖野『お、おう何だ?』
八幡「マックイーンが今回の夏合宿で目標クリアしたって言ってたんで、超高カロリーで超美味い……かどうかは当人の好み次第ですが、作りましょうか?もうふんだんに色々使って作りますよ?合宿中の減量が無駄だったって思うくらい作りますよ?」
マックイーン『な、何を言って『よし、じゃあそれを目の前で食ってやろうぜ!』トレーナーさん、悪ノリしないでくださいっ!!』
八幡「よし、じゃあ作る方向で行きましょう。マックイーン、食べても構わないがリバウンド確実だからその辺りはよろしく。じゃ。」
マックイーン『ちょ、ちょっと待』
はぁ……帰ったらやる事が増えたが、まぁいいか。
カレン「お電話お疲れ様、お兄ちゃん。マックイーンさん必死だったね。」
八幡「アイツのスイーツの執着凄いよな、俺も何かにハマればあんな風になるのかね?」
カレン「でもお兄ちゃんにはそういう風になってほしくないかなぁ~。だってトレーナーがついでみたくなっちゃわない?趣味の為にお仕事をするみたいな。」
八幡「あぁ~確かにそれは嫌だな。仕事をついでにはあまりしたくないな。」
これじゃあ俺も立派な社畜だな。今じゃ仕事一筋みたいな感じになってる。専業主夫が夢だと言っていた時代が懐かしい……
カレン「それで、チーズケーキは本当に作るの?」
八幡「あぁ、そのつもりだ。でもカレンに作ったのと同じのだけどな。まぁ少しは工夫するけどな。」
カレン「工夫?」
八幡「ネタバレするが、カレンにはナッツを使ったソースにしたが、学園ではいちごソースにしようと思ってる。その方が美味く見えるだろうしな。」
カレン「いちごソースッ!その組み合わせもとっても美味しそうっ♪ねぇお兄ちゃん、カレンにもちょうだい?」
八幡「……体重とかは?」
カレン「しっかり管理出来てますっ!昨日から今日にかけて増減ありませんでしたっ!」
八幡「函館から札幌までの間は?」
カレン「増減ありませんっ!」
八幡「よし、それなら許す。まぁ学園に帰ってから体重が大きく変わってなければの話だけどな。」
カレンの事だから問題無いとは思うが、俺達が今滞在しているこの北海道、美味いものが多過ぎるから太らないかが心配だ。なんかこの心配事、前にも考えていた気がする。
カレン「ねぇお兄ちゃん、札幌に来てから凄く歩いたよね?」
八幡「だな……太る心配はあまり無いかもな。微々たるものかもしれないが、此処からレース場までは1.5~2kmだから歩きやジョギングにはちょうど良いんだよな。アップにも使える距離感だし。」
カレン「カレンのそう思ってたんだ~。でも帰りに何か買って帰らないかがちょっと心配かも。」
八幡「道草食うなよ?俺もだけど。」
マジで気を付けよう、美味そうな出店なんかがあったら特に。