カレンside
カレンの本番まで後2週間、カレンは帰ってきてからずっとトレーニングの日々ですっ!正直、とっても厳しいトレーニングが続いてるんだけど、これも次のGⅠに勝つ為には必要な事だからもっと頑張ります!
たづな「比企谷トレーナー、今少しよろしいでしょうか?」
八幡「?はい、何でしょうか?」
たづな「その、少々申し上げにくいのですが……夏合宿前にお話されていた不審者についてです。」
八幡「っ!何かあったんですか?」
たづな「実はそれらしい人物が、ここ最近になって学園の周りを徘徊し始めたのです。7月と8月はそのような報告は特に無かったのですが、9月に入ってからはまた活動を始めたみたいなんです。」
八幡「きっとカレンの動向に合わせているんだと思います、次はスプリンターズSですからね。どうします?捕まえますか?」
たづな「いいえ、特に被害を受けているというわけではありませんので。もしもの場合、こちらが訴えられて賠償金の支払い、という可能性もありますので。」
カレン「お兄ちゃん、終わった……ってたづなさん?どうしたんですか?」
たづな「カレンチャンさん、お疲れ様です。実は以前からお話にあった不審者の方がまた活動を再開し始めたのです……」
カレン達が北海道に行く前に毎週のように学園に来てた人の事だよね?
たづな「こちらも警戒する以外には手立てが無くて……」
八幡「何とかしたいのは山々だけど、どうにも出来ないってヤツですか。これじゃあ八方塞がり【♪~♪~】ん?小町?すみません、少し出ます……もしもし、俺だ。」
カレン「……それで、たづなさん。その人ってカレンの事を見ている以外には何もしてないんですか?」
たづな「はい、何も……なのでこちらとしても困っていまして。警察の方にもご相談はさせてもらってはいるのですが、直接被害を受けているわけではありませんので、取り合ってもらえていないのが現状です。」
カレン「そうなんですか……それって誰かが被害に遭えば動くって事ですよね?それじゃあ対応していないのと同じじゃないですか?」
たづな「仰る通りです……」
八幡「すみません、お待たせしました。もしかしたら犯人が分かったかもしれません。」
たづな「本当ですかっ!?」
八幡「はい。どうやら自分の妹の知人かもしれないと、電話がありました。」
カレン「それって、カレンに会いたいってしつこかった男の人の事?」
八幡「どうやらそうらしい。今でもしつこく大学で絡んできてるらしくてな、アポ取ってくれだの千葉に連れて来てくれだのと言っているらしい。」
カレン「まだお姉ちゃんに迷惑かけてたんだ……」
カレンは見た事無いけど、お兄ちゃんの口調が怖くなるくらいには良くない人だっていうのはカレンにも分かる。
八幡「それで小町に聞いてみたんだが、どうやらソイツは何回か東京に行ったり来たりをしているみたいで、小町もそれを聞いてるらしい。」
カレン「じゃあその人が学園に来ている不審者さん?」
八幡「それを断定するのはまだ早いが、人相が分かれば小町に確かめる事が出来る。しかし、それをやったとしても現状と変わりは無いけどな。」
たづな「そうですね、正体が分かったとしても被害を受けない限りはこのままでしょう。」
八幡「……ひとまず、この話はまた後でにしましょう。駿川さん、後で伺います。カレン、トレーニングの続きをするぞ。」
カレン「あっ、うん!」
その後はいつも通りのトレーニングを再開したんだけど、お兄ちゃんの顔はいつもより険しい顔をしていたんだ。
ーーートレーニング後ーーー
八幡「それじゃあお疲れさん、気を付けて帰れよ。」
カレン「お兄ちゃん、この後ってたづなさんの所に行くんだよね?」
八幡「……あぁ。」
カレン「カレンも行っちゃダメ?」
八幡「……ダメだ、学生のお前を巻き込むわけにはいかない。」
カレン「そっかぁ……うん、分かった。」
お兄ちゃんがいつもより真剣な顔をしているし、カレンが何を言っても曲げてくれなさそう……
コンコンコンッ
アヤベ「……お疲れ様。」
カレン「あっ、アヤベさ~ん!アヤベさんもお疲れ様で~すっ♪」ダキッ!
アヤベ「……いきなり抱き着くのはやめてちょうだい。」
八幡「お疲れさん。」
アヤベ「トレーナーさんも、お疲れ様。」ボフッ
アヤベさん、カレンと一緒に帰ってくれるようになってからこうして毎回部室に来てくれるんだけど、9月に入ってからはこの部室にお兄ちゃんが【人をダメにするクッション メガサイズ】をこの部室に置いてからはアヤベさんの定位置になっちゃってるんだよね~。お兄ちゃんは奥のデスクが定位置だし、カレンはいつも椅子だったから。
八幡「完全にお気に入りだな、それ。」
カレン「部室に入ってきたらすぐに顔を埋めてますからね~。」
アヤベ「……今すぐ欲しいところだけど、流石に手が届かないから。」
八幡「気に入ったのならやるって言ったのに……」
アヤベ「あの値段を聞いてタダで受け取るなんて出来ないわよ。」
ですよね~。だってこのクッション、お値段の桁が5つでしたからね~。おいそれと渡せるような値段じゃないですもんね~。