比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お嬢様との物見遊山

 

 

八幡side

 

 

アルダンからの電話を受けた日から2日が経ち、俺は約束のトレセン学園前に来ている。因みに時間は40分、ある程度時間に余裕は持ってくる事にした。アルダンはまだのようだが、女は準備に支度が掛かる。待つのが男ってもんだ。そんな礼儀なんて知らんけど。

 

しかしアルダンって普段は何してんだ?全く想像がつかない………身体が弱いから体調面には気を使ってそうだが、あまり出かけるようなイメージが思い浮かばない。まぁそんな事はいいか、俺はただアルダンの行く所に付き合うだけだ。そういう約束だしな。勝手に決められた事だけど………

 

 

ブロロロロ〜

 

 

目の前に高そうな車が停まった。あぁ……これアレですね、お嬢様来ちゃいましたね。

 

 

運転席から執事が出て来ると、後部座席のドアを開けた。中からは予想通り、アルダンが出てきた。ていうか、服だけで随分と印象が変わるもんだなぁ………制服かジャージ姿しか見てないからだろうか、いつも以上に清楚な印象が強く見える。

 

 

アルダン「おはようございます、兄様。本日はお誘いを受けていただきありがとうございます。」

 

八幡「いや、構わねぇよ。そういう約束だったしな。」

 

執事「ではアルダンお嬢様、私達はこれで………トレーナー様、アルダンお嬢様をくれぐれもよろしくお願いします。」

 

八幡「分かりました。」

 

アルダン「では早速参りましょう♪」

 

八幡「お、おう……何処に行くのかは決めてるのか?」

 

アルダン「はい。折角の兄様との物見遊山ですので、お買い物をと思いまして。」

 

八幡「なら1番大きい店に行ってみるか?それともルートって決まってたか?」

 

アルダン「いえ、予定は特には。気ままに決めるのが良いと思いますので。」

 

 

ほぉ〜……なんかアレだな。メジロのウマ娘の中でもアルダンって1番まともな部類だよな。スイーツパクパク食べないし、筋肉大好きじゃないし、ツンデレじゃないし、パリピもどきじゃないし、のんびりでもない。流石はメジロ家のお姉さんだな。

 

 

アルダン「兄様?」

 

八幡「あぁ悪い、お前がまともで良かったって思ってただけだ。お前の身内には癖のある奴が多いからな。」

 

アルダン「まぁ、ふふふふっ。」

 

八幡「んじゃ行くか。」

 

アルダン「はい。」ギュッ!

 

 

………やっぱり、そう来ますよね。予想してたよ。

 

 

ーーーショッピングモールーーー

 

 

八幡「そういや、普段はどんな買い物してるんだ?答えたくなかったら別に答えなくてもいいが。」

 

アルダン「身体に良いドリンクを作る為の食材や、教本等を買いに来るくらいですね。それ以外はあまり外出はしません。私が行く前に執事の方々に見つかってしまいますので。」

 

八幡「箱入り、じゃないんだよな?」

 

アルダン「そこまで世間に疎いわけではありません。ただ最近の方々は挨拶を『ちょり〜す。』っと言うみたいですね。他にも盛り上がる時には『うぇ〜い。』というのだとか。」

 

八幡「おい待てアルダン、それ誰から教わった?」

 

アルダン「?ヘリオスさんからです。」

 

 

いやもうホント何考えてんの?ヘリオスさん、お相手お嬢様ですよ?そんな人にパリピの言葉教えてもどうにもならんでしょうが。え、パーマー?あれはいいんですよ。けどアルダンみたいな清楚の塊に何教えちゃってんの?もしかしてバカなの?

 

 

八幡「うん、まぁ間違ってはいないが、一般的な挨拶ではないからやめておいた方が良い。お前はお前の挨拶をして良いと思うぞ。というかそうした方が良い。」

 

アルダン「そうでしたか……兄様がそういうのであればそうしましょう。それから兄様。」

 

八幡「?どうした?」

 

アルダン「ちょり〜す。うぇ〜い。」テ フリフリ

 

八幡「………」

 

 

皆さん、新発見です。アルダンがやるとすっごく良い感じになります。何これめっちゃ良いじゃん………誰だよアルダンにこの言葉教えた奴、天才かよ。

 

 

八幡「……うん、やるなら俺の前だけだな。」

 

アルダン「あらあら、ではそうしましょう。」

 

八幡「話戻すが、買いたい物が決まってないんだったら適当に回ってみるか。ウィンドウショッピングってヤツだ。気になるのがあったら実際に見てみるとか、そういうのにしないか?」

 

アルダン「そうですね、欲しいのがありましたら兄様に教えますね。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

それから俺達は気ままに歩きながら店を回っていた。アルダン自身、そんなに物欲が無いのか分からんが、あまりあれこれと気になる物は無かったようだ。しかし見て気付いたのは、興味のある物が視界に入ると耳がその方向に傾いているから分かりやすかった。当然その店に寄ったりした。途中から俺の行動に気が付いたのか、少しだけ頬を赤らめていたが、まぁこのくらいはな。

 

 

アルダン「申しわけございません、兄様。もしかして、気付いておいで、でしたか?」

 

八幡「まぁな。遠慮せず言っていいんだぞ?」

 

アルダン「せっかくの時間が勿体無く思いましたので……」

 

八幡「そんな細かい事を気にするな。今は楽しむのが1番だ。」ナデナデ

 

アルダン「………はい、兄様♪」

 

 

 

「ねぇあの2人。良い雰囲気ねぇ〜♪」

 

「もしかしてカップルかしら?それとも夫婦?」

 

「けどチラッと兄様って聞こえたけれど、ご兄妹?」

 

「でも仲が良いのね〜。」

 

 

アルダン(ウマ娘の私はあちらの方々の会話は聞こえてしまいますが、兄様には聞こえていないようなので良かったです。それにしても……カップル、夫婦、兄妹、ですか。ふふふっ!どれも良い例えです♪)

 

 

八幡「じゃ、続き行くか?」

 

アルダン「はい♪」

 

 

 




ーーーおまけーーー

ライアン「ねぇねぇ!アルダンさんトレーナーさんの腕に抱き着いてるよ!」

ドーベル「う、うん………(あんな風に抱き着くんだ、勉強になる。)」

パーマー「けどアルダンさんって、トレーナーの前ではあんな顔するんだね〜。」

ブライト「普段見られないアルダンお姉様のお顔を見れて、何だか嬉しいですね〜。」

マックイーン「アルダンさんがあんな風に………トレーナーさんは凄いですわね。」

ライアン「兎に角、このまま監視を続けよっか!」

「「「「おぉ〜!」」」」

生焼け肉「メジロ家の皆さん総出で何してんですか………」

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