比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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秋の最速王は……

 

 

カレンside

 

 

カレン「はぁ……はぁ……」

 

 

追い込んだ……けどどっちか分からない。あの人も掲示板を見てるからどっちが先着したか分かってなさそう。

 

 

八幡「カレン。」

 

カレン「っ!お兄ちゃん。」

 

八幡「まずはお疲れさん。良い走りだった。」

 

カレン「ありがとう。でも、どっちか分かんないから……」

 

八幡「仕方ない、向こうだってかなり粘ってたからな。急坂であれだけ粘ったんだ、並ぶどころか追いつくのも難しいだろう。」

 

カレン「お兄ちゃんから見てどうだった?どっちが先にゴールしたか見えた?」

 

八幡「カレンも分からないか……俺からの視線でもどっちかは分からなかった。今は審議中だから結果が出るのを待つしか無いな。」

 

カレン「うん。」

 

 

ターフビジョンにもスローでレース映像が流れていて、カレンと香港のウマ娘さんのどっちが先着しているのかを観客の皆も色々と話しているのが聞こえる。

 

 

カレン「あ………」

 

八幡「っ!」

 

 

審議のランプはまだ消えてないんだけど、着順掲示板の1着と2着がやっと表示された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その掲示板には1着に10、2着に7の文字が光っていた。

 

 

放送『お知らせいたします、只今の中山11Rの着順をお知らせいたします。1着10番カレンチャン、2着7番ウルトラファンタジーとなりました。尚、他のウマ娘の着順は確定しておりませんので、確定まで暫くお待ちください。』

 

 

カレン「………カレン、勝ったの?」

 

八幡「やったなカレン、GⅠ初制覇だ。」

 

 

……周りの人達もカレンの方を見てくれてる。カレン、本当に勝ったんだ。

 

 

八幡「行ってこい。」

 

カレン「え?」

 

八幡「GⅠ勝ったんだ、少しくらいなら時間に融通利かせてくれるだろ。俺は控え室で待ってるから終わったら来い、あまり長くなり過ぎないようにな。」

 

カレン「~~~………うんっ♪」

 

 

その後カレンは皆と一緒にGⅠを勝った喜びを分かち合った。カレンを1番に応援してくれた人もそうでない人も、カレンにおめでとうって言ってくれた。それがとても嬉しかったし、とても嬉しそうにしていたんだ!勝てて良かったぁ~♪

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

カレン「お兄ちゃんっ♪」ダキッ!

 

八幡「うおっと……いきなり飛び掛かってくるなよ、危ねぇだろ。」

 

カレン「えへへ、ごめんなさ~いっ♪」

 

八幡「全然悪びれてないどころか満面の笑みで謝られてもな……まぁいい、今年最大の目標を達成したな。」

 

カレン「うんっ!カレンね、嬉しいって気持ちも勿論あるんだけど、今まで勝ってきたどのレースよりも皆の喜び方が違うって気付いたんだ。本当に嬉しそうだったし、本気でカレンの事を応援してくれてたんだなって凄く伝わってきたの。」

 

八幡「そうか……良かったな。」

 

カレン「うん!でもこれに気付けたのってお兄ちゃんのおかげなんだよ?お兄ちゃんが周りに目を向けてみろって教えてくれなかったら、カレンは今日のGⅠを勝ててもこの喜びはきっと分からなかったと思うの。だからありがとうお兄ちゃん、カレンに大切な事を教えてくれてっ!」

 

八幡「俺はライバルを観察しろとアドバイスをしただけだ、そこまで見れるようになったのはお前自身が成長したからだと思うぞ。だから今日のレースだって勝つ事が出来た、そうだろ?」

 

 

もう、こうやってお兄ちゃんはすぐに逃げるんだからっ!

 

 

八幡「それよりも、この後はインタビューにウイニングライブだ。分かってると思うが、今日のライブは【本能スピード】だからな。これまでやってきた【Make debut!】じゃないから気を付けろよ。」

 

カレン「分かってるよお兄ちゃん、一緒にダンスレッスンもボイストレーニングもしたんだからっ!」

 

 

その後はインタビューを受けたんだけど、皆の前でインタビューだったからちょっとだけ緊張しちゃった~。終わった後は家族皆でカレンの事をお出迎えしてくれたのっ!皆して目を腫らしてたから、きっと泣いてたんだと思うんだ。そして彩加お兄ちゃんも観に来てくれたのはとっても嬉しいっ♪

 

 

カレン「けど驚いちゃった、彩加お兄ちゃんとお兄ちゃんって同級生だったんだね~。ビックリだよ~!」

 

八幡「俺も観覧席に入って初めて知った。」

 

戸塚「驚かせるつもりは無かったんだけどね。でもどうせ会うなら少しサプライズしようと思ったんだ。あんなに驚いた八幡の顔は初めてだよ~。」

 

八幡「誰だってビックリするっての。」

 

カレン「前はよく並んで写真とか撮ってたよね~。あっ今日も再会の記念に撮ろうよっ♪」

 

戸塚「うん、いいよ。」

 

カレン「あっ、お兄ちゃんもだからね!ちゃんと優勝祝いの写真を撮らないとダメなんだからねっ!」

 

八幡「それってアレか?優勝レイを肩にかけて撮るアレか?」

 

カレン「そうっ♪」

 

八幡「えぇ~……」

 

戸塚「あはは、八幡やっぱり自分から写真に写りに行かないよね。」

 

八幡「行きたいと思えるわけ無いだろ、代われるんだったら代わってほしいくらいだ。」

 

カレン「そうかなぁ?お兄ちゃんと撮った優勝写真、意外といいねとかフォロー数多いんだよ?」

 

八幡「興味ねぇよそんなの……」

 

 

 

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