八幡side
ママ「それじゃあ、カレンちゃんのスプリンターズS引いては初GⅠ制覇を祝して~……かんぱぁ~~~いっ!!!!!」
『かんぱぁ~~~いっ!!!!!』
八幡「……乾杯。」
此処、一軒家だよね?今、10世帯分くらいは声届いてたんじゃないかってくらいすげぇデカい声だった。そして今は夜の8時……普通に近所迷惑だろ。この家族、前々から思ってたがちょっと怖い。
パパ「いやぁ~今日は本当にめでたい日だよ~!カレンが初めてのGⅠを勝ってくれたんだからね!走っている時のカレンも勿論誰よりも光り輝いていたけど、勝ったと分かった瞬間は更に輝きを増したように見えたよ。」
ママ「ライブの時も凄く可愛かったわよね~!カッコ良い曲にカワイイ曲が合わさって凄く凄い事になってたわ!」
ママさん語彙力トプロかよ……
姉「ねぇママ、これはまたグッズをアップデートした方が良いと思わない?だってGⅠを勝ったんだから。体操服姿のカレン人形は作ったけど、勝負服姿のカレン人形はまだ作ってないから。他にも色々と作らないといけなくなっちゃうかも。アクリルキーホルダーとかスタンドとかタオルとかフィギュアとか色々。」
ママ「そうね、その方が良いわよね!」
八幡「……なぁ戸塚、お前の家族ってホントにカレン愛が凄まじいよな。カレンが走るレースには全部観に来てるし、グッズも作ってるみたいだし。正直甘く見てたわ……」
戸塚「あはは……時々僕も関心する時があるよ。そういえば八幡、カレンにはレースやウマスタの他に活動はしてないの?」
八幡「つっても駿大祭くらいだぞ?今年はやる時期を少し延期する事になって「トレーナーさんっ!!」んっ!?な、何ですか……?」
パパ「それは本当の事ですか?カレンが駿大祭に?」
八幡「え、えぇ……スプリンターズSの後は来年の高松宮記念に向けてトレーニングすると決めていましたので。なのでメンバーを発表されて本人と相談して上で参加する事にしました。」
ママ「そ、それでは……普段は絶対に見る事の出来ないカレンちゃんを見る事が出来る?」
八幡「ま、まぁそう解釈していただいても問題ありませんよ?自分もどんな衣装なのかはしりませんけど、和装なのは間違いありませんね。」
弟「パパ!ママ!お姉ちゃん!今年の駿大祭!」
姉「最前列は絶対っ!!」
わぁ~すっげぇ~。ものの数分で次のプランが出来上がっちゃったよ。っていうかこの家族、カレンの事となると散財を惜しまないんだな。だってあちこち飛んでるよな?京都に函館、札幌……んで次は駿大祭の福島だろ?東京と中山は近場だから含めないとしても、出費がバカにならないだろうに。
パパ「まぁまぁ、今はカレンの祝勝会なんだから、その話はまた明日にして今は楽しもうっ!」
カレン「お兄ちゃん、遠慮せずにじゃんじゃん食べてね!ママの作るお料理はとっても美味しいからっ♪」
八幡「あぁ、ありがたく頂く。」
ママ「遠慮しないでくださいね。トレーナーさんはカレンのGⅠをかたせてくれた立役者なんですからっ!」
戸塚「八幡と食事するの、高校生以来だなぁ~。」
それからは談笑しながら食事を楽しんだ。談笑とは言っても殆どがカレン絡みの話だけどな。それでも楽しい雰囲気だったし、俺も楽しめているから何とも思わない。
姉「あの、トレーナーさん。先程カレンの予定をお話されていましたが、次のレースは決まっているのでしょうか?」
八幡「もう次のレースの事を聞いてくる辺り、流石としか言えないな……まだ決めていない。まぁでも、高松宮記念のトライアルレースなのは確かだ。」
姉「それじゃあ阪急杯かオーシャンSのどちらかって事ですね、成る程……分かりました。」
八幡「……聞くまでもないが、来るんだよな?」
パ・マ・姉・弟「勿論ですっ!」
八幡「みたいだぞカレン、頼もしい応援団だな。」
カレン「うんっ♪あっお兄ちゃん、トライアルなんだけど、カレン的にはオーシャンSが良いと思います!」
八幡「ほう、それは何でだ?」
カレン「だって阪急杯は京都レース場でしょ?トライアルレースだけど高松宮記念の参考にはならないのかなって。それにオーシャンSの方が来年のスプリンターズS連覇に向けてのイメージも出来ると思うし。」
八幡「ふむ……」
カレン「直線は京都に比べたら短いけど、坂の方がキツいから。」
八幡「そうか、それじゃあ来年の初戦はオーシャンSに決まりだな。明日、登録しておくからな。余程の事が無い限りは変更する事は無いからアタマに入れておけ。」
カレン「はぁ~い♪」
八幡「……そういう事ですので。」
パパ「ありがとうございます、次の予定が立てやすくなりました!」
ママ「今から有給申請出しておきます!」
いや、それはもう少し待った方が良いと思います。だってオーシャンSが開催されるのは来年の3月ですよ?流石に今からは早過ぎますって。
その後は祝勝会はお開きとなり、俺はカレンを寮まで送り届けようとしていたのだが、家族が全く離してくれなかったから1時間くらい玄関で立ち往生していた。