八幡side
スプリンターズSから早1ヵ月。今年のレースを走り終えたカレンは来年の高松宮記念に向けてのトレーニングを開始している。秋のスプリントは勝ったから、次は防衛戦という事になる。まぁその事は一旦置いておこう、カレンはGⅠを走り終えた後に駿大祭の為に福島まで行って、舞を踊った。GⅠもあったのによく頑張ったと言えるだろう。そして11月に入った今、今度は学園のイベントでもある聖蹄祭がある。その準備も着々と進んでいるのだが……
八幡「カレンよぉ、お前大丈夫か?駿大祭に続いて聖蹄祭だろ、イベント続きじゃねぇか。」
カレン「平気だよお兄ちゃん。寧ろ楽しい事が続いてるからとっても楽しいの!クラスの皆とも話し合って出すって決めてたから。」
ブエナ「大丈夫ですよトレーナーさん。カレンさんが居ない間は皆で分担しながら準備を進めてましたし、無理をしない範囲で色々とやってましたので。」
カレン「そうそうっ♪ブエナさん達のおかげでカレンもトレーニングに集中出来てたし、休む時も休めてたから全然大丈夫っ!」
八幡「なら構わないんだが……ブエナ、カレンの事見ておいてくれ。カレンのクラスメイトの中で1番頼りになりそうなのはお前だからな。手間を増やすようで申しわけ無いが。」
ブエナ「はい、分かりました。カレンさんが無理をしないように見ておきますので、安心してください。」
この聖蹄祭は春と秋の2度行われるのだが、運動系の春に対し、秋は文科系がこの学園の伝統だ。だから出店とかがメインとなっている。因みにカレンはクラスで出し物をやる事になっている為、クラスメイト全員で準備を進めていたという事だ。個人で出す奴も居れば所属しているチームで出店するウマ娘も居るから形はそれぞれだ。
その間トレーナーは特にする事は無い。だってこの聖蹄祭は言い方を変えると【ファン感謝祭】。つまり、トレーナーの出番はとんと無いってわけだ。だってレースを走ってるウマ娘を無視してトレーナーに注目するって観客が居るとは思えないしな。
シービー「あっ、八幡はっけぇ~んっ♪」ダキッ!
八幡「………またお前か。」
シービー「ねぇ、その反応はそれはそれで傷付くんだけど~?」
八幡「いや、何ていうか……こうやって俺に向かって抱き着いてくるのって、この学園の中でもお前だけだからすぐ分かるんだよ。だからもう俺の中ではさっきの言葉通り『またお前か。』みたいな反応になっちまうんだよなぁ~。」
シービー「でも裏を返せばそれだけあたしだって分かるって事だもんね?なら良しっ!」
八幡「ていうかお前聖蹄祭の準備とかはしなくていいのか?」
シービー「あたし?あたしは出店の予定は無いから別にする事は無いんだよね。だから自由にさせてもらってるんだよね。ルドルフとかは生徒会で忙しそうにしてるけどね。」
八幡「まぁ何をするかはそのウマ娘次第だけどよ、そしたらお前はその日何するんだよ?」
だって自分で出し物するわけでもないのに、する事があるとも思えないしな。
シービー「八幡、一緒にお散歩しよっか♪」
八幡「遠慮しておく。っていうかお前、何にもする事無いんじゃねぇかよ。」
シービー「だってしたい事とかも特に無かったからさ~。したい事も無いのに無理して何かをする必要なんて無いじゃん?ならその日は自由にしてた方が有意義に過ごせそうだと思っただけ~。そういう八幡は聖蹄祭の日は何するの?」
八幡「いや、俺も別に何かをする予定とかは無いんだけどよ。」
シービー「じゃあその日はあたしと一緒にお散歩しても誰からも文句は言われないでしょ?目指せ、全部の出し物コンプリートッ!」
マジで暇かよ……
八幡「俺は自分のトレーナー室でメニュー作ってるから1人で頑張れ。」
シービー「えぇ~じゃあ八幡のトレーナー室までお迎えに行くからっ!」
八幡「来んでいいわ。」
ーーートレーナー室ーーー
アイツ、此処までついて来ようとするんだもんなぁ……
八幡「聖蹄祭かぁ……秋は出し物系が多いって聞いてはいるが、他のところはどんなの出すんだろうか?」
因みにカレンが所属しているクラスがやるのはメイド喫茶だ。もしカレンのファンが聖蹄祭に来たら、真っ先に向かうだろうなぁ~カレンのメイド姿見たさに。まぁその内4人は確実に来るだろうけど。ファン第1~4号だしな。
八幡「そういえば、ライスは何するんだ?聞きに行ってみるか。同じクラスには……ブルボンとかバクシンオーだったよな?それとも友人達と何かを出すとか?」
※僕だったら絶対にライスの出し物に行くけどねっ!!
八幡「後でライスの所に行って聞いてみるか。まぁそれも出し物に参加するかどうかだよなぁ~。もし出し物やるって言ったら行くか。」
でもこの場合ってトレーナーってどうするべきなんだろうか?去年は全然そんな事考えてなかったからなぁ~……あの時は重賞の事しか考えてなかったし。今年からはそういうのも考えないとだしな。