八幡side
八幡「今年の予定、ですか?」
ママ『そうなんですっ!去年はそちらのご実家にお邪魔させていただきましたが、今年はどうされるのかと事前にトレーナーさんにお伺いしたく……』
カレン「そういうわけなの。お兄ちゃんはどうする予定だった?」
八幡「俺は別に何も。カレンも家族と過ごしたかったら帰省しても構わないぞ?」
カレン「でも、小町お姉ちゃんだって会いたいって言うかもしれないよ?まだ11月なんだし、聞ける内に聞いておいた方がいいと思うよ?」
八幡「……そうだな、聞いておくか。因みにお母様の今現在のご予定はどこまで決まっていますか?」
ママ『特にまだ何も決めてはいません。カレンちゃんの予定からと思っていましたので。』
八幡「そうですか……でしたらこういうのはどうでしょうか?今年は普通に帰省をするという事にして、もし自分の家族達が希望するようであればそちらにご相談させていただくというのは。」
ママ『それは良いですね!私も凛さんとは偶にお会いしてお話していますし、カレンちゃんを含めて娘達も小町ちゃんと会いたがってましたし。』
カレン「カレンも小町お姉ちゃんと会いたかったし、来てくれるのならカレンすっごく嬉しいなぁ~。」
八幡「とりあえずその辺りの事は俺が聞いてみる。もしそちらにお邪魔したいという事であれば、カレン経由でこちらからご連絡しますので。」
ママ『分かりました、ご連絡お待ちしていますね。』
八幡「はい、よろしくお願いします。」
……ふぅ、もう年末も近くなってきたからな。それに去年はカレンからの急に別の場所で新年迎えますの電話があったから余計に敏感になっているのだろう。まぁカレンの家族からすれば年に1度の一大イベントだろうしな。
カレン「あはは、ごめんねお兄ちゃん?」
八幡「いや、家族と一緒に過ごしたいって気持ちは当然だし気にしてない。」
カレン「お兄ちゃんはそう言ってるけど、数年の間実家に帰ってなかったお兄ちゃんが言っても説得力が無いなぁ~。」
八幡「そこを突かれると弱いな……とりあえず小町に確認するか、それから親父達に電話すればいいだろう。」
コンコンコンッ
八幡「はい、どうぞ。」
たづな「失礼します、トレーナーさん。お話があるのですが少々よろしいでしょうか?」
八幡「はい、構いません。」
たづな「実は香港のウマ娘協会から連絡がありまして、香港のスプリント3冠競走に招待したいとの事です。」
八幡「香港短距離3冠、ですか……」
カレン「お兄ちゃん、香港短距離3冠って?」
八幡「香港の
カレン「そんなレースがあるんだぁ~。」
八幡「香港は短距離が主流の国だからな、だから必然的にスプリント戦線のレベルが異常なくらい高いのは、ウマ娘の世界では常識だ。この前のスプリンターズSでも香港から2人参戦しただろ?これから開催する香港スプリントの歴史はまだ10年程度だから浅いが、それでも殆ど香港のウマ娘が勝利を収めている。もし出走するとなれば世界の短距離適性のウマ娘は勿論だが、地元のスペシャリスト達が壁になるだろうな。」
たづな「流石比企谷トレーナー、お詳しいですね。それで、お返事はどういたしましょうか?」
八幡「見送ります。自分達の来年の目標は高松宮記念と決めていますので。それにGⅠを獲ったとはいえ、カレンはまだ1回しかGⅠを走っていません。まだ経験を積んだ方が本人の為になると思っていますので。」
それにさっき年末の話をしたばかりだ、もし香港の話を受けたら年末の休みなんてパァだ。流石にそんな事はしたくはない。
たづな「分かりました、ではそのようにお伝えしますね。」
カレン「たづなさん、ご苦労様で~すっ♪お兄ちゃんはさっきの香港のレース、出たいとかは?」
八幡「そうだな……3冠はさておき、12月の香港スプリントは参戦してみたいかもな。今年は招待蹴ったが、来年の成績と招待されるかどうかだけどな。」
カレン「グランプリみたいに選ばれたウマ娘しか出られないとか?」
八幡「いや、そういうわけじゃない。単に優先的に出走権利を得られるってだけだ。まぁ来年は高松宮記念って決めてるから、出走するのは再来年以降って事になる。」
カレン「でも、それじゃあ香港スプリントの時期と近いよね?だって香港スプリントは12月で、その3冠レースは2月~4月なんでしょ?」
八幡「そうだな……その時は香港スプリントを優先する、その方が現実的だしな。」
それに年末は休みたいしな、そう考えると香港短距離3冠の参戦は無しになるかもな。