比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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どうしたらいいのでしょう?

 

 

八幡side

 

 

タリアト「では八幡、改めて明けましておめでとう。」

 

八幡「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。」

 

 

俺は先生の後ろについて歩きそのまま店内に入ったのだが、六本木どころか港区一帯の街を眺める事が出来るガラス張りの内装だった。しかし本当に凄いな……こんな所の会員なんて。

 

 

タリアト「それとコレはGⅠ初制覇祝い兼お年玉だ。」

 

八幡「そんな事をしていただかなくてもいいのに……」

 

タリアト「何を言う、弟子のGⅠ初制覇を祝わない師が何処にいると思っている?」

 

八幡「先生が教えていた時はプロフェッサーはこういう事してくれたんですか?」

 

タリアト「師がそういう事をすると思うか?まぁお前にならその箱1つどころか段ボール3箱くらいは包みそうだがな。」

 

八幡「否定出来ませんね……ところで先生、あまりこんな事を言うのは失礼かもしれませんが、お金は大丈夫ですか?このお祝い品どころか先程のお年玉、それなりの額が入っているのでは?余計な心配だとは思いますが。」

 

タリアト「お前の心配性は学生の頃から変わらないな。心配は無い、たかだか百数十万の出費だ。」

 

 

そのたかだか数百万は一般人には到底出せない金額ですよ?

 

 

八幡「因みに母にはいくら出したんですか?」

 

タリアト「1人5万程度だが?」

 

八幡「先生、お年玉と呼ぶには少々出し過ぎに感じるのですが?」

 

タリアト「何、優秀な弟子を18歳になるまで育ててくれたご家族と担当のご家族にいくらか贔屓しても文句は言われまい。」

 

八幡「その場合、文句じゃなくて絶句だと思います。」

 

タリアト「ふっ……それで八幡、今年の最初の目標は高松宮記念だというのは私も理解している。秋にはスプリンターズSの連覇を狙っている、そこまでは私も分かる。その後はどうするつもりだ?」

 

八幡「香港スプリントに進めようと思ってます。」

 

タリアト「ふむ、王道だな……まぁ日本のウマ娘ならばそうだろうな。」

 

八幡「……他にも何か出走出来るレースがあると?」

 

タリアト「我が国のレースがあるだろう。BCターフスプリント、ダートだけがアメリカのレースじゃないぞ?」

 

八幡「BC……10月末もしくは11月初頭の伝統レースか。」

 

タリアト「無理ではないと思うが?」

 

八幡「確かに無理ではありません。でも、本番で実力を発揮出来るかどうかは分かりません。たった1ヵ月で最高の状態に持っていくのは難しいですから。それも海外となると至難の業です。」

 

タリアト「やはり調整面を気にするか……」

 

八幡「挑戦という意味でなら出走する意義はあると思いますが、ただの挑戦では無謀と一緒です。出るからには確実に勝てる方法を探してから挑みますよ。」

 

タリアト「道理だな。まぁ頭の片隅にでも淹れておけ、別に強制するつもりは無い。ただそろそろ師がうるさくなりそうだから、孫の顔でも見せておけば黙るだろうと思っての提案だ。」

 

八幡「その提案が実ったとしても実現するのは10ヶ月先なのですが?」

 

タリアト「孫弟子にばかり甘やかす師へのちょっとした仕返しと思えば気分も清々するものだ。」

 

 

意外に根に持ってるんだな……2人の師弟関係は知っているが、当時の指導ってどんな感じだったんだろうか?まぁ先生が俺に対して溺愛って言うくらいだから相当に厳しかったんだろうが。

 

 

八幡sideout

 

戸塚side

 

 

僕達は今、別々に行動をしていて自由に見て回ってる。時間になったら集合って事にしてるんだけど……さっき八幡の先生さんから受け取ったお年玉を持ってるんだけど、1人5万円だったんだ。確かにこの時期ってお金を使いたくなる時期だけど、こんな大金は使い気にはなれないよね。だって皆、言葉が出ていなかったから。

 

 

戸塚「今ってお昼の時間だけど、流石に1人で食べるのはよくないよね。八幡は先生と食べてるけど、僕達は皆で食べた方が良いよね。そう考えたら雑貨とかスポーツ用品しか思いつかないんだけど……」

 

カレン「お兄ちゃ~ん……何にも買えてないんだね。」

 

戸塚「あはは、ちょっと手を付けにくいお金に感じるんだよね。カレンは……僕と同じだね。」

 

カレン「だってお小遣いじゃないよね?」

 

戸塚「うん……僕からの目線だと生活費くらいのお金だよ。」

 

カレン「どうしたらいいんだろうね。このお金。」

 

戸塚「八幡の先生さんだから回収するなんて事は言わないと思うけど……本当にどうしたらいいんだろうね?」

 

 

お父さん達はどんなお買い物してるんだろう?遠慮して色々買ってる………はきっと無いかな、だって戸惑ってたから。

 

 

カレン「お兄ちゃんは欲しい物とかは無いの?」

 

戸塚「生活する上で言うなら全然足りてるからなぁ~。食材で使う事くらいしか思いつかないよ。」

 

カレン「ですよね~……」

 

 

その後は皆で集まって少しだけ高いレストランで食事をする事にしたんだけど、先生さんから貰ったお年玉を皆で割ってお会計をしました。

 

そして帰る時になった時に先生に聞いたんだけど………

 

 

タリアト『そのまま自身の財布の中に入れて構わないぞ。私は1度渡した物を再び自分の懐に戻す趣味は無い。』

 

 

って言ったから、残りの数万円はそれぞれのお小遣いになりました。

 

 

 

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