比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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お嬢からのご提案

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

トレセン学園に戻ってきてから、俺達は次のレースに向けてトレーニングを開始した。カレンの走りは少しずつ良い方向に向かっていて、シニアクラスに入ってからも大きなトラブルが起きる事も無く順調だ。今日のトレーニングは休みにしていて、カレンもゆっくりしていると思う。まぁこの前まで休んでたから出歩く事は……いや、してるかもしれないな。ジッとしてるような性格でもないし。俺はこれからのトレーニングメニューを作成している。いつもならトレーナー室でやっているところだが、気分転換で今日は部室でやっている………俺1人じゃないけど。

 

 

アヤベ「………」カキカキ

 

シービー「♪~♪~」パタパタ

 

ルビー「………」

 

 

何故かこの部室にはウマ娘が集まってる。アヤベは元々この部室に来る約束をしていた。部室に来て自分のトレーニングのメニューは分析をしたいと言っていたから何らおかしな事は無いのだが、分からないのが今も尚大人しく紅茶を飲んでいるダイイチルビーだ。シービーと一緒に此処に来たのだが、最初の『失礼致します。』以降、俺が紅茶と茶菓子を用意してからは何も喋っていない。シービーは遊びに来ただけなんだろうが、彼女は何しに来たんだ?俺もそろそろ終わるから聞いてみるか。

 

 

八幡「……よし、終わった。さて、遅れたが此処に来た理由を聞かせてくれ。」

 

シービー「もちr「あぁ、お前は遊びに来ただけだろうから聞いてない。そっちのお嬢様に聞いてる。」ちょっと!?まぁその通りなんだけど。」

 

ルビー「……こうしてお話するのは初めてですね、比企谷トレーナー。本日は折り入ってご相談させていただきたい事があって参りました。ご迷惑と存じますが、お時間をいただけますと幸いです。」

 

八幡「アポ無しである事は確かだが珍しいお客様だしな、今そっちに行くからそのご相談って何なのか聞かせてもらってもいいか?アヤベ、俺のデスクで作業してもらってもいいか?シービーは出てってもいいぞ。」

 

アヤベ「えぇ、分かったわ。」

 

シービー「ちょっと!あたしの扱いだけ凄く雑なんだけどっ!?」

 

 

俺は自分の分の紅茶とルビーの紅茶を足して、ルビーの正面に座った。

 

 

八幡「それで、提案っていうのは?」

 

ルビー「……単刀直入に言いましょう、今日から高松宮記念までの期間、カレンチャンさんのトレーニングに参加させていただけないでしょうか。これまで何度か彼女のトレーニングを拝見させていただきましたが、決まった併走相手は居らず、アドマイヤベガさんと併走トレーニングをしていましたが、正直なところを申し上げますと、適性が合っていませんので充分なトレーニング成果が得られていないとお察しします。」

 

八幡「成る程、提案ってのはそういう事か……確かにお前の言う通りだ、だが本当にそれだけか?俺にはその先があるように思えるぞ?」

 

ルビー「……お話するつもりはありませんでしたが、正直に言いましょう。六本木ヒルズ51階での会話。」

 

八幡「っ!」

 

ルビー「私に盗み聞きをする趣味はありません。しかし会話が聞こえてしましたしたので……このような形でお話してしまい申しわけございません。」

 

八幡「いや、それを材料にしたとしても先に言ってくれたんだ。その事は気にしない。その時の会話を聞いていたって事は、お前もどこかで思うところがあるからこその提案って解釈で構わないか?」

 

ルビー「はい。他の方々も居らっしゃいますので内容は話せませんが、あの時の比企谷トレーナーのお話には感銘を受けました。私もかつてはトゥインクルシリ-ズでカレンチャンさんと同じ道を歩んできた身、その経験と走りは微力ではありますがお力になれるかと思います。」

 

八幡「……こっちからすれば願っても無い提案だ。こっちからお願いしたいくらいだ、よろしく頼む。」

 

ルビー「ありがとうございます。それと比企谷トレーナーがお作りになったメニューが作り直しになってしまう事になってしまいましたので、その事も謝罪いたします。」

 

八幡「いいや、あれはあれで使い道があるだろうから大丈夫だ。んでどうする?明日からすぐに始めるか?」

 

ルビー「いえ、併走メニューをお作りする時間も必要と存じますので、週明けに致しましょう。カレンチャンさんにもお伝えする必要がございますし。」

 

 

それもそうだな。まぁアイツなら喜びそうだけどな、大先輩との併走なんだから不満に思うわけが無い。

 

 

ルビー「お話も終わりましたので、私はこれで失礼いたします。紅茶とお茶菓子、ご馳走様でした。」

 

八幡「あぁ、来週からよろしくな。」

 

シービー「はちまぁ~ん、話終わった?じゃああたしに構って~♪」

 

八幡「うん、ヤダ。お前も用が無いんだったら出てってくんない?ほら、アヤベも作業終わって今はお休み中なんだから。」

 

シービー「ヤダッ、あたしは八幡と一緒に居るっ!!ここ最近は全然お話出来てなかったんだもん!」

 

八幡「要らないだろ別に、自分のトレーナーと話せよ。」

 

シービー「八幡と話した方が楽しいから八幡とがいいっ!!」

 

 

うるさいよお前は、クッションで寝てるアヤベに迷惑だろうが。

 

 

 

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