比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2011年の3月11日といえば……


3月11日

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

沖野「次はいよいよ高松宮記念だな比企谷、どうだ担当の調子は?」

 

八幡「トライアルが終わったばかりなんですから、今から本番に向けてって感じですよ。それに、それに何だか段々とスプリント戦線にも強いウマ娘が集まりつつありますから気が抜けませんよ。」

 

沖野「そうだな。確かにここ数年でスプリント路線はかなり層が厚くなってきたよな。その前までは短距離とはいってもマイル路線が混ざってたみたいなもんだからな。今じゃ完全スプリント路線みたいな感じになってるからな。」

 

八幡「えぇ、最優秀短距離ウマ娘もマイルレースの名前が入る事も少なくなってますしね。」

 

沖野「この次も勝てばスプリント連覇だから、比企谷も気合いが入ってるんじゃないか?」

 

八幡「そうでなくても気合いは入ってますよ。それに俺は同一年もしくは2年続けて制覇する事で連覇としているので、この次の高松宮記念ではGⅠ連勝のつもりで挑みますよ。」

 

沖野「細かい事は気にすんなよ~。」

 

八幡「沖野さんはそろそろデビューするウマ娘が居るんじゃないですか?」

 

沖野「あぁ、ようやくアイツが今年の夏にデビューするぜ。」

 

八幡「もしかしてあの【珍獣】ですか?」

 

沖野「お前、ゴルシの事そんな風に呼んでんのかよ……」

 

八幡「似たようなもんでしょ。」

 

 

あんな奴、【珍獣】の一言じゃ終わらす事なんて出来ないけどな。だって巷じゃゴルシが変換されて白い悪魔(ゴルシ)になってるくらいだし。

 

 

八幡「どうなんですか、順調ですか?」

 

沖野「アイツ、思い通りのトレーニングはしねぇのに何であんなに良い走りすんだって毎回思っちまうぜ……ウオッカと併走して良い勝負するんだぜ?」

 

八幡「……それはまた、今後の走りが期待出来そうですね。」

 

 

ーーー廊下ーーー

 

 

沖野「しっかし、もうすぐ4月かぁ~。また新しいウマ娘達が入学してくるんだよなぁ……この次はどんな奴等が来てくれるのか楽しみだぜ。」

 

八幡「チームトレーナーの大事な業務の1つですからね。まぁ俺にはまだ関係の無い話ですけど。」

 

沖野「おいおい何言ってんだよ、お前はもうGⅠ勝ってるんだぜ?チームトレーナーの話じゃなくても担当増員の話くらいはあってもおかしくないと俺は思うぞ?」

 

八幡「経験が追いついてませんよ。まだ担当を持って3年なんですから。」

 

沖野「1年目から担当持ってんだからあり得ない話じゃないだろ。それに同期の桐生院だってやっと重賞勝てたくらいだぜ?ウマ娘に恵まれたって言ったらそれまでだけどよ、新人2年目のトレーナーでそこまでやれたんなら大したもんだって。お前が異常なんだよ。」

 

 

本人を目の前にして随分な言い様だな。

 

 

八幡「まぁ、どうなるかは人事に任せますよ。」

 

沖野「今のお前なら、複数人担当持ってもいけると思うんだけどなぁ~。」

 

八幡「それは沖野さんの………?」

 

沖野「……な、何だよ?」

 

八幡「何か、揺れてません?」

 

沖野「はぁ?「ほら、教室のプレート。」……確かに動いてんな……っ!?」

 

八幡「っ!?」

 

 

小さい揺れを感じてはいたのだが、数秒後には大きな揺れに変わった。しかもただの揺れじゃない、立っているのも難しいくらい大きな揺れだった。

 

 

沖野「お、おい比企谷これはっ!?」

 

八幡「ヤバいですね、かなり大きいです。【きゃあああああぁぁぁぁぁっ!!!】っ!」

 

沖野「おいマズいぞ、ウマ娘達がパニックになってやがる!」

 

八幡「教師が抑えてくれるといいんですがこの揺れです、もしかしたら全員がパニックになっててもおかしくないです。」

 

沖野「だったら俺達が行くぞ!きっとおハナさんは中等部の棟に居ると思うからそっちは任せるとして、俺達は目の前のところから片っ端に回るぞ!」

 

八幡「はいっ!」

 

 

それからの俺達は自身の危険を顧みず、教室に行っては机の下に入って身を守るように指示を出した。やっぱり何人かの教師はこの揺れにかなり慌てていたみたいで生徒と一緒に動揺していた。

 

そして大きな揺れが治まってからは学園全体に放送が響き渡り、学園の外に学生だけでなく関係者全員が避難した。

 

 

たづな「理事長、ウマ娘の人数はまだ確認出来ていませんが本日出勤している教職員及びスタッフは全員揃っています。」

 

秋川「うむ、ご苦労……たづな、ウマ娘の人数確認に向かってほしい。」

 

たづな「はい、かしこまりました。」

 

秋川「教員の諸君も人数の確認作業を手伝ってほしい。トレーナーの諸君は怪我人が居ないかどうかの確認を頼む。」

 

東条「学級委員長にも協力してもらいましょう。」

 

 

長い時間がかなり経ったと思う。幸いにもウマ娘達や職員達に怪我人は1人も居なかった。そしてどのクラスも欠けた生徒は1人も居なかったから全員このグラウンドに逃げる事には成功している。この学園内はある程度落ち着いたが、他はどうなのだろうか?

 

 

たづな「理事長、退避確認が取れました。逃げ遅れた人数0名、負傷者0名、全員集まっています。」

 

秋川「うむ、ご苦労。流石にこの状態では授業の再開は難しい。よって本日の授業はここまでとする。」

 

 

まぁ、そりゃな……此処だけじゃなく他だって今は混乱中だ、授業どころじゃない。

 

 

 




僕はまだ学生でしたが、当時を生きてきた中で過去1番大きな災害でした。
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