比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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今何をするべきか

 

 

八幡side

 

 

八幡「じゃあそっちも平気なんだな?」

 

凜『えぇ、津波とかの心配は無いから平気よ。アンタも大丈夫そうで良かったわ。』

 

八幡「まぁ、良かったと声に出しては喜べないけどな。学園には東北地方出身のトレーナーやウマ娘が居るからな、本人達からすれば気が気じゃないだろう。」

 

凜『そう……心配ね。』

 

八幡「とりあえずそっちの事は分かった、何かあったらまた連絡してくれ。」

 

凜『えぇ、アンタもね。』

 

 

……とりあえず母ちゃん達は無事だと分かって一安心だな。学生達は学園の授業とトレーニングの中止という事もあって、今は寮に帰っている。きっと今頃は家族の安否確認をしているだろう。特に東北地方からこっちに来ているウマ娘達なんかは。

 

まだ確定した話じゃないが、新潟レース場と福島レース場に大きな被害があったから開催を中止するという声も聞こえた。この規模の地震だから無理も無いだろう。加えてその影響で今週のレースが全て中止になるという噂までも1人歩きしている……まだURAの発表も無いのに早とちりするなと言いたいところでもあるが、そうなっても仕方ないと思うところもある。

 

 

♪~♪~

 

 

八幡「……カレンからか。もしもし、俺だ。」

 

カレン『お兄ちゃん、良かった出てくれて……』

 

八幡「流石に軽口は言えないけどな。アヤベも居るのか?」

 

アヤベ『スピーカーモードにしてるから聞こえているわ。』

 

八幡「そうか、ひとまずカレンの事はよろしく頼む。家族の安否の確認はしたと思うが、それ以外でもかなり深刻な状況には変わりないからな。」

 

アヤベ『えぇ、分かったわ。貴方も気を付けて。』

 

カレン『……ねぇお兄ちゃん、大丈夫かなぁ?』

 

八幡「それは何に対しての心配だ?」

 

カレン『勿論東北の人達。だって都内でこんなに大きな揺れだったんだよ?あっちはもっと「それ以上は考えるな。」……』

 

八幡『分かってると思うが、向こうはもっと大変な状態になっているのは明らかだ。情報を得る分には構わないが、その事はあまり深くは考えるな。そうだな……暫くはウマスタの更新も控えた方がいいかもしれない。こんな時に明るい投稿なんてしたら不謹慎だって思われかねない。」

 

アヤベ『そうね、その方が良いわ。』

 

カレン『うん、分かった……でもでも、活動だけはちゃんと続けてるってアピールはしたいから文章だけの投稿はしてもいい?ちゃんと今の状況を分かった上での投稿にするから。』

 

八幡「……アヤベか俺に内容を見せてから投稿するのなら構わない。」

 

カレン『うん、ありがとう……じゃあ切るね。』

 

八幡「あぁ。」

 

 

……やっぱり中等部のカレンには少し刺激が強かったか。ウマ娘に限らず10代の女子は感受性も豊かだから過敏な時期だ、色々と考えてしまう事だってあるだろう。

 

 

沖野「比企谷、トレーナー全員が集まるようにだってよ。きっと今後の事だと思う。」

 

八幡「……分かりました。」

 

 

ーーーダイニングーーー

 

 

たづな「トレーナーの皆様、お疲れのところ集まっていただきありがとうございます。皆様をお呼びしたのは今週のレースの事です、今週開催される予定だった中山・阪神・小倉、いずれも全てのレースを中止する事となりましたので、そのご報告に参りました。尚、翌週につきましてはURAにて再度検討をしてから開催を決めるそうです。ご周知の程、よろしくお願いします。」

 

「まぁこの状況じゃあなぁ……」

 

「仕方ないよね。」

 

 

まぁそうだろうな。レースを開催したとしても来る人が居るとも思えないし、繰り返す言葉になるがそれどころじゃない。

 

 

たづな「トレーナーの皆様は今出来る最大限の事を尽くすよう、理事長からの言伝も受けております。何卒、よろしくお願いします。」

 

 

そして駿川さんはトレーナー寮から学園の方に向かって走って行った。きっと各方面から色々と連絡とか受けたりしたりする必要があるのだろう。

 

 

同期2「今出来る事って言われても、何をすれば……トレーニングメニューを作るって言っても、トレーニングが出来ないんじゃ意味無いですし。」

 

先輩「確かになぁ……かといって俺達に学園のコース場の整備なんて事は出来ない。このままだと本当に時間を浪費するだけになっちまう……」

 

『………』

 

 

確かに、このままだと時間だけが無意味に削られる。俺達ウマ娘のトレーナーに出来るのはウマ娘の育成や管理がメインだ。けどそれが出来ないとなった今、何をどうするべきなのか……飛べもしないのに雲を掴みに行くようなものだ。

 

 

先輩4「俺やコイツの担当はこれからドバイが控えてるってのに、これじゃ調整もままならない……」

 

 

………っ!それだ!

 

 

八幡「先輩4さん、ドバイに立つのは来週の土曜日からでしたよね?」

 

先輩4「あぁ、その通りだが?」

 

八幡「ならそれまでの間、俺もその調整に参加します。」

 

先輩4「はぁ?お前何言ってるんだ?調整に参加するって言ったって、トレーニング出来る場所も無いのにどうやって……」

 

八幡「フリースタイルレース場。トレセン学園からはそう離れていませんし、あそこならダートでのトレーニングも出来ます。トレセン学園やレース場の協力が仰げないのであれば、それ以外の場所でトレーニングするしかありません。コース場の状態の確認が終わり次第、理事長に使用の許可を取って、OKだったらそのまま調整。ダメだったらフリースタイルレース場に行って調整を行います。もう1週間を切ってるんです、なりふりなんて構ってられません。」

 

先輩4「……よし、お前のその案乗った!よろしく頼む比企谷!」

 

 

一旦、カレンとのトレーニングについては後回しだ。本人のメンタル面の事もあるからな、様子を見ながらトレーニングを再開させればいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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