カレンside
カレン達は今、愛知県……つまり中京レース場に来ています。移動したのは昨日で今日は高松宮記念の開催日。今はもう現地に入って準備にしているの。それでね、パパとママは来る筈だったんだけど、お仕事の関係で来れなくなっちゃったんだよね~。その前の電話ではカレンにとっても謝っていたんだよね。でも彩加お兄ちゃんがお姉ちゃん達をつれて来てくれたから1人じゃないんだ。
それに今日は他にもお客さんが居るの。
マンノウォー「あぁぁぁ~無事で良かったぞ八幡!!こうして会える事が出来て良かったぞ~っ!!」ギュウウウ∼!!
八幡「は……はい、この通り、です……」
マンノウォー「タリアトも息災で何よりだ。」
タリアト「あぁ、何とかな。」
八幡「それよりもプロフェッサー、よくこちらに来れましたね?」
マンノウォー「苦労はしたがな。日本で大地震が起きたと聞いて居ても立っても居られなかったのだ。」
八幡(無事のメールとかは入れた筈なんだが……)
お兄ちゃんの先生さんとその先生のマンノウォーさんがアメリカから来てくれたんだ!聞いた時はビックリしちゃった~!
ガチャッ
戸塚「ただいま八幡、皆さんも。」
姉「ちゃんと全部買えました~。」
弟「良かったねお姉ちゃん!カレンお姉ちゃんのグッズ全部買えたよ!」
姉「良かったわね。でも本当に欲しいのはカレンの勝利だもの、全力で応援しないとっ!お父さんから預かったカメラでカレンの写真をたくさん撮らないとだしっ!」
カレン「よろしくねっ♪っと、そろそろ時間だから行ってきま~す!」
タリアト「うむ、良い走りを期待する。」
戸塚「頑張ってねカレン。」
よぉ~し、頑張るぞぉ~!
ーーーパドックーーー
実況『注目の1番人気、10番カレンチャン!』
解説『2番人気との差はあまりありませんが、数少ないGⅠウマ娘の1人です。昨年のスプリンターズSの覇者、このレースでの勝ちも充分期待出来ますよ。』
……確かにGⅠを勝ってるのはカレンともう1人のジョーカプチーノさんだけ。でも油断出来ないよね。
???「カ~レ~ン~ちゃ~んっ!!」
カレン「え……わっ!?」
???「やっと会えた~生カレン、初めてだよ~!」
カレン「えっと、貴女は……」
この人は今回の高松宮記念の2番人気、高松宮記念トライアルレースのシルクロードSを勝ったロードカナロアさん。前走で5連勝を達成して、このレースを勝ったら6連勝!でも、こんな人だったっけ?
カナロア「君の走りを見てから1度は一緒に走りたいって思ってたんだよね~!今日やっとそれが叶ったよ~!ヨロシクね?」
カレン「う、うん……」
な、何だろう……この人、ちょっと怖いかも。
ーーー控え室ーーー
八幡「ロードカナロア、か……」
カレン「うん。」
八幡「……走りを見る限りでは、まだカレン程の走りじゃないのは確かだ。だが確実に良い走りではある。」
カレン「じゃあ、まだ発展途上って事?」
八幡「その通りだ。だから今日はよくともこの次は分からないっていうのが本音だ、だから今日は気を付けろ。」
カレン「……うん!」
八幡「よし、作戦は伝えた通りだ。行ってこい。」
カレン「はいっ!」
ーーーコース場ーーー
カレン「………」
カナロア「さっきぶりだね~!」
カレン「あ……ど、どうも~。」
カナロア「けど、レースでは手加減しないからね。」
カレン「……勿論、カレンもだよ。」
実況『冷たい風の中、2年ぶりに待ったこの中京レース場。そしてGⅠ高松宮記念。多くの観客からの大観衆が上がりました!さぁ各ウマ娘達がゲートへと入っていきます。最後にトウカイミステリーが入りました!春のスプリント王決定戦高松宮記念………』
ガッコン!!
実況『スタートしましたっ!!おぉ綺麗なスタートになりましたっ!ロードカナロア1番内から非常に良いスタート!ハナを奪う形で行きましたが外からエーシンダックマン!そして、カレンチャンがも上がって2番手でレースを進めていきます!内にロードカナロアが3番手、その外にレジェトウショウと更に外からダッシャーゴーゴーも行きましたっ!!3コーナーをカーブして行きますっ!!』
……マークされてる。でも、今のこの位置ならカレンが有利。この有利は絶対に生かさないとっ!
実況『さぁ先頭はエーシンダックマン!人気の2人は前でレースを進めている!カレンチャンも前だ、400を切りました!新しい中京はここから坂がある!カレンチャンが先頭に変わった!外からダッシャーゴーゴー!最内からはロードカナロアも襲い掛かるっ!!さぁカレンチャンが粘るっ!!』
カレン「はあああぁぁぁぁぁ~!!!」
実況『更に外からサンカルロの猛追っ!!届くかサンカルロ!?さぁどうだ!?サンカルロ差し切るかっ!?カレンチャンだぁ~!!押し切りました~!!スプリンターズSに続いて、この高松宮記念も制しました、スプリントGⅠ連覇達成ですっ!!』
勝てた……でも、正直に喜べない。だってカレンは最後、脚が止まっちゃった………