比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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それぞれの過ごし方

 

 

八幡side

 

 

カレン『はい、それじゃあ今日の配信はここまでっ!皆、ご視聴どうもありがとう~!きっとまだまだ辛い事があると思うけど、力を合わせて頑張っていこうね!カレンも自分に出来る事を精一杯やるから、一緒に頑張ろうねっ!』

 

ブエナ『また次の配信でお会いしましょうね!』

 

ピサ『我々と共に頑張りましょう!』

 

トラン『ではでは~。』

 

 

八幡「………はい、今日の配信は以上になります。」

 

「もうおしまいかぁ~……早く感じるなぁ~。」

 

「ですね、もっと見ていたいですね。」

 

「その為にも、明日からまた頑張らないとですね。」

 

 

今日の復興作業が終了して、被災に遭った方々が集まった学校の体育館で俺達はカレンが配信した動画を見ている。俺が此処に来てから5日が経ったが、最初に来た時と比べて皆の顔色は良くなっている。これも1つの目的が出来たからとも言える。その目的はこの動画の続きを見る事だ。数週間の動画とはいえこの人達にとっては動力源あるいは原動力ともなりうるものとなっている。俺も連日復興作業を手伝っているが、進んでいるかと言われると俺には分からない。だが現地の人達からは感謝されているから役には立てているとは思っている。もう少し早く来ていればと思う時もあるが、たらればの話をしても仕方のない事だ。

 

 

八幡「じゃあまた明日の夜を楽しみにしてください。それじゃあ、皆さんも明日からまたお忙しくなると思いますのでゆっくり休んでください。」

 

「トレーナーさん、ここ数日ずっと助けてくれて感謝してます。でも、私達に合わせてこうやって床で寝る事無いんですよ?」

 

八幡「いえ、合わせているわけではありませんよ。それにこんな状況で1人だけ贅沢なんて冗談でも笑えませんよ。この場では少し意味合いは少し違うかもしれませんが【郷に入っては郷に従え】といいますからね。」

 

「でも、それだとトレーナーさんの身体が休まらないのでは……連日こうして復興の作業に加えて僕達の身体まで診てくださっているんです、トレーナーさんの方がよっぽどお疲れでしょうに……」

 

八幡「自分の疲れなんて肉体的なものにしか過ぎません。皆さんの抱えている精神的な疲労に比べたら大した事はありませんから。自分はまだ福島レース場を1度も訪れた事はありませんが、トレセン学園の多くの生徒達はとてもお世話になっていますので。その恩返しをしているだけです。なので皆さんが気にされる事は何もありませんよ。」

 

 

そして話を打ち切って俺は就寝の準備を始めた。何か言いたげな人達も居たが、俺は残りの日もこの生活を変えるつもりは無い。さっきも言ったが1人だけ贅沢なんて出来るような状態じゃないし、冗談でも笑えない。

 

今頃、カレンは何をしているかねぇ?休みを満喫しているかね?おそらくこの福島県を出て電波のあるところに行けば、物凄い数の着信とLANEが来るだろうな。

 

それにしても、この地域一帯では1番まともな体育館とはいえ、今は4月だから残寒も少しは残っているから夜は少し冷える。少しでも冷風は凌がないとな、屋内の中とはいえ冷えるものは冷える。

 

 

八幡「後数日もすればドバイと高松宮記念の映像を出せる、それまではカレンの配信で何とか繋がないとな。」

 

 

八幡sideout

 

カレンside

 

 

シービー「ふぅ~ん……それじゃあ君も八幡の行き先は知らないんだ?」

 

カレン「そうなんですよ、LANEしても返信どころか既読も付かないんです。何処に行ってるんでしょうか?」

 

シービー「ホントにね~。もう八幡に1週間くらい会えてないんだよね~。はぁ~……学園が一気に退屈になった感じするなぁ~。」

 

アヤベ「………」

 

シービー「その辺に八幡の服とかないかなぁ~。」

 

カレン「何でですか?」

 

シービー「ちょっとでも寂しさ紛らわせるように着るのもアリかなって。」

 

カレン「流石にそれはちょっとやめた方がいいと思いますよ。」

 

アヤベ「………」

 

カレン「でもお兄ちゃんのお手紙によると2~3週間はこの学園を空けるって事らしいので、それまでの辛抱だと思いますよ。」

 

シービー「えぇ~長いよぉぉぉ~八幡早く帰ってきてぇ~!」

 

カレン「あはは……」

 

アヤベ「………」

 

カレン「あの、アヤベさんはどうして此処に居るんですか?」

 

アヤベ「……このクッションに顔を埋める為よ。」

 

カレン「でも1番に疑問なのが、カレンが来る前にアヤベさん居ましたよね?どうやって入ったんですか?」

 

アヤベ「トレーナーさんから合鍵を貸してもらっているの。だからこの部室に入る事が出来たのよ。」

 

カレン「えぇ!?カレンそんなの貰ってないのに!事務室に行かないと鍵貰えないのに~!」

 

アヤベ「トレーナーさん曰く、『アヤベなら部室を漁るような事はしないだろ。』って事らしいわ。一応の信頼は置かれているみたいだから、こうして此処の出入りを許されているの。まぁそれもトレーナーさんが留守の期間だけだから、短いわよ。」

 

カレン『でもズルいです!お兄ちゃんカレンには鍵渡してくれなかったです!」

 

シービー『そうだそうだっ!あたしも合鍵貰ってない!」

 

 

お兄ちゃん、帰ってきたらオハナシだからねっ!

 

 

 

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