カレンside
カレン「それじゃあお兄ちゃん、よろしくお願いしますっ!」
八幡「お、おう……気合充分なのは結構な事だが、本当に来てすぐにトレーニングで良かったのか?もっとお前のしたい事、色々あったんじゃないのか?」
カレン「勿論あるよ。でも今はそれよりも大事な事があるってだけ!」
八幡「(まさかカレンがウマスタよりもトレーニングを重視するとは思わなかった。それだけ次のスプリンターズSの事を意識しているんだろう。)分かった、じゃあ始めるぞ。」
7月に入ってカレン達は合宿所に来て夏合宿に参加している。6月のトレーニングは休み明けという事もあったから少しキツく感じたけど、もし何もしないままだったらもっと大変な事になっていたから、お兄ちゃんの助言を聞いておいて正解だった。カレンにとって今年の夏合宿はとっても大事な追込期間、この時間を有意義に使って少しでも自分をレベルアップしないと!
「ねぇアレ見て、カレン初日からトレーニングしてる。」
「ね~意外!ゆっくりするのかと思ったらすぐにトレーニングするなんてね~。」
「バス移動もあったから初日の運動はあまりオススメ出来ないのに、それでもやるなんて……」
「トレーナーさんの指示かな?」
「それは無くない?だってあのトレーナーさんだよ?無計画な事をするとも思えないし。」
八幡「合宿に入る前ではシービーと一緒に坂路でスピードトレーニングをやったが、此処でも坂を使ったトレーニングをしていくからな。最後までスピードを落とさずに走り切れる事が最終目標だ。」
カレン「はいっ!」
カレンはこの合宿所には来た事あるけど、芝と比べるとやっぱり走りづらい……それでもやらないとっ!それにトレーニングはまだまだ始まったばっかり、こんな所で挫けてなんていられないんだからっ!
ーーートレーニング終了後ーーー
カレン「はぁ……はぁ……はぁ……」
八幡「よし、今日のトレーニングは終了だ。初日にしては上出来だったな。」
カレン「はぁ……はぁ……ど、どのくらい?」
八幡「割合で言うなら6割くらいだな。最初は4割を想定していたんだが、思っていたよりもお前の伸びが良い。心境の変化があったからか?」
カレン「っ!」
八幡「まぁ細かい事は聞かない。今日でこの調子なら、最後の方ではもっと良いトレーニングが出来そうかもな。ともかく、今日はトレーニングの他にもバス移動の疲れもある、ゆっくり休んで明日に備えろ。」
カレン「うんっ!」
カレン、思っている以上に走れてる……このまま順調にこなしていけばっ!
ーーー合宿部屋ーーー
アヤベ「……今日は頑張っていたわね。」
カレン「えへへ、絶対にやらなくちゃいけない事があるので気合入っちゃってるんですよ~。」
アヤベ「そう……けど、あまり無茶はしないように。今日のようなペースがずっと続くわけじゃないんだから。」
カレン「はい、分かってます。」
アヤベ(………この子、本当にカレンさん?いつもと様子が違う。)
この夏合宿でしか出来ない事は全部やる、カレンはそう決めてるから1日も無駄には出来ない。カレンのウマスタを楽しみにしてくれてる人達にはちょっとごめんなさいだけど、先に更新の頻度は落ちるって言ってあるんだ。少しでもカレンが前のカレンよりもレベルアップ出来るように!
アヤベ「……カレンさん。」
カレン「?どうかしましたアヤベさん。」
アヤベ「……何か、してほしい事とかって…ある?」
カレン「………え?」
アヤベ「いつになく、貴女が真剣だから。少しだけ手伝おうと思っただけ……無かったらいいわ。」
カレン「……じゃあ、お風呂上がりのマッサージとかお願い出来ます?」
アヤベ「えぇ、分かったわ。」
カレンsideout
八幡side
……カレンの奴、初日から中々の勢いだったな。潰れなければいいんだが……まぁ危なくなったら俺がストップさせればいい話だが、今のカレンがそれで止まるかどうか……
八幡「その時は少し口調を強めればいいか。さて、少し外の空気でも吸うか。」
ーーー浜辺ーーー
八幡「………」
さっきまであんなに騒がしかったのに、今ではこんなに静かなんだもんな。学生達の喧騒は一切聞こえず、今は海のさざ波の音しか聞こえない。
八幡「変な感じだな、時間の流れってのは。」
今のカレンはスプリンターズSに集中している。それならどうする?直行で行くべきか?いや、それだと本人をまた混乱させるだけだ。もうトライアルありきでのプランを立ててるんだ、このまま進む。
そして注意が必要なのはロードカナロア陣営だ。函館では2着だったが内容的には1着でもおかしくはなかった。そして今はこの合宿に参加している。どういう走りをするのかを、次のレースもしくは本番で見極めないとな……セントウルSに出てくれれば対策は出来るが、もし直行で来ようものなら本番での直接対決になる。どちらにしろセントウルSのメンバー次第か。
八幡「気が抜けないのは俺も同じか……」