八幡side
8月に入って秋の初戦まで残り1ヵ月を切った。セントウルSには予定通り出走するつもりだが、カレンがライバル視しているロードカナロアも登録している。現時点でも有力なウマ娘達も登録していたし、最初から激しい戦いになる事は想定される。カレンにこの事を伝えたら間違い無く燃えるだろう。残りの期間は追込みから調整に切り替えて本番に備える。でないとガス欠を起こすからな。
八幡「……まぁ、こんなところだろう。」
シービー「ほうほう、追込み終わらせて調整に入るって感じ?まぁ前にトライアルのセントウルSに出すって言ってたもんね。後の期間は本番に向けてちょっとずつ調子を上げていくって感じかな?」
八幡「まぁ、そんな感じだ。」
何で見ただけでそこまで分かっちゃうの?それに君、今来たばかりだよね?このメニューだってサラッと見ただけだよね?なのに何でそこまで理解出来ちゃうわけ?
シービー「ねぇ八幡、あたし専用のメニューも作ってほしいなぁ~。」
八幡「作らん作らん。そんな暇なんて全く無いから。今はカレンの事で精一杯だから。」
シービー「えぇ~でもでも、八幡なら出来ると思うの!」
八幡「俺が出来る子みたいに言わないでもらえる?」
シービー「でもやろうと思えば出来るでしょ?」
八幡「………まぁ。」
シービー「ね?」
八幡「いやいや、やらないから。そんな事に時間割くのも面倒だから。」
シービー「むぅ~………」プクゥ∼
八幡「膨れてもダメだ、フグみたいにしても可愛いだけだから。」
シービー「褒められた気はあんまりしなかったけど、褒められたから今は納得してあげるっ♪」
八幡「よし、偉いぞ。頭撫でてやる。」ナデナデ
シービー「むふぅ~……♪」
コイツ、やっぱ単純だな。けど今回はこの単純さのおかげで何とか逃げ切れた。
ーーー廊下ーーー
シービー「それにしてもこの前のカレン達に食べさせたあのお肉、凄かったよね~。あんなお肉どこで調達してきたの?」
八幡「巷の精肉店に調達してもらった。あの大きさのは用意されてなかったから注文して取り寄せてもらう事なら可能だって言ってたからそうしてもらった。」
シービー「そうなんだ~じゃあその後に作ったクッキーは?」
八幡「アレは普通に作った。まぁ生地は色々と分けたけどな。」
シービー「美味しそうだったもんね。他の皆も凄い見てたよ?」
八幡「それはクッキーじゃなくてマックイーンを見てたんじゃね?だってアイツ、ただのクッキーを泣きながら食べてたんだぞ。あれは興味が無くても注目するって。」
シービー「あはは、確かに彼女も凄かったよね~。」
アイツ、パフェ食ってた時は普通だったよな?
カレン「あっ、お兄ちゃんにシービーさん。こんにちは~。」
アヤベ「……こんにちは。」
八幡「よう、アヤベもお休みか?」
アヤベ「えぇ。今日の外出は危険だから中で過ごしているの。」
シービー「だよね~今日の外、いつも以上にあっついもんね~。」
八幡「この気温じゃトレーニングもままならないだろうしな。砂浜でやろうものなら、1時間と集中力は持たないだろう。」
シービー「こういう日はかき氷が食べたくなるよね~。」
カレン「あっ、良いですねかき氷!皆出ましょうか食べましょうか!」
アヤベ「けど、機械はあるのかしら?」
八幡「この前厨房入ったけど、機械ならあったぞ。後は氷だな。」
シービー「氷くらいなら使わせてくれるんじゃない?」
八幡「いや、分からんぞ?この気温だ、アイシング用として大量に持って行ってるかもしれないし。どの道シロップが無ければただの削った氷を食べるだけになるからな。」
シービー「どの道、お買い物には行かないとダメって事かな?」
八幡「そういう事になる。後はそのメンバーを決めるだけ。幸いにも此処には4人居るから、その中から2人選出すればいい。」
カレン「どうやって決めるの?」
アヤベ「普通にじゃんけんでいいと思うわ。こんな事に時間を使うのも変でしょ。」
シービー「だね~。もし八幡が1人目に決まったらあたしが2人目になってあげるよ。」
八幡「フラグ建設させるんじゃねぇよ。お前が選ばれても俺は最後までじゃんけんするからな。」
その結果、選ばれたのは………
八幡「お前があんな事言うから本当に行く羽目になっちまっただろうが……」
シービー「良いじゃん良いじゃん!2人で楽しくお買い物デートとしゃれこもうっ!」ダキッ!
八幡「抱き着くんじゃねぇ暑苦しい……」
シービー「ダメだってば~デートなんだから~!」ギュウウウ∼!
八幡「だから暑苦しいってんだよ!離れろっ!」
シービー「ヤダアアアァァァ!!」ギュウウウ∼!
あぁくそぉ!!コイツ何なんだホントにっ!?鬱陶しい!ただ氷とシロップ買いに行くだけなのに何でこんな引っ付いてくんだよ!?
八幡「はぁ……暑いからさっさと買いに行ってさっさと帰るぞ。」
シービー「えぇ~あたしはもっと長くデートしたいんだけどなぁ~。」
地獄みたいに熱いこの外に何十分も居てたまるかってんだ。お前にこうやって抱き着かれてる時点で俺はもう帰りたいんだから。