八幡side
八幡「アメリカ遠征は無しにする……か。」
カレン「うん、今のカレンじゃたとえ次のスプリンターズSを勝ってもアメリカのBCには勝てない。だからアメリカじゃなくて香港スプリントに集中したいんだ。」
八幡「そうか、分かった。先生には俺から伝えておく。」
カレン「お願い、お兄ちゃん。」
……カレンも今の自分の事をよく理解している、だからこその判断だろう。今のままアメリカ遠征に行っても大した成果を得られないまま終わってしまうと。
八幡「じゃあカレン、スプリンターズSの後は香港に行くからそのつもりで調整していくからな。」
カレン「うん、分かった!それでねお兄ちゃん、ちょっとだけお願いがあるんだけど……聞いてくれないかな?」
八幡「?何だ?」
カレン「こっちに帰ってきてからはちゃんとしたデートってしてないから、お兄ちゃんとお出かけしたいなぁ~って思ったんだ。」
……そういえば夏合宿から帰ってすぐにトライアルだったからそういうのしてなかったな。カレンの方でアヤベとかとお出かけしているんだろうと思ってるんだが、俺もここのところずっと学園に籠りっぱなしだったから少しは息抜きも必要だな。
八幡「分かった。じゃあ次の休みは何処かに行くか。」
カレン「うんっ♪楽しみにしてるねっ!」
八幡「おう。にしても、この辺りの店って殆ど行き尽くしてるだろ?もうあんまり行く所って無いんじゃないか?」
カレン「そんな事無いよ。お食事屋さんとかお洋服屋さんとかはよく行くんだけど、雑貨屋さんとか専門店とかってそんなに行かないんだ。ウマ娘専門のシューズや蹄鉄とかは見に行く事はあってもウマスタに投稿する事でもないし。カレンにとってはいつもの風景だから。」
八幡「ほぉ~……んで、行く所って決まってるのか?」
カレン「うん、注目してる所があるんだ。そこに行こうと思ってるの。」
八幡「どんな店なんだ?」
カレン「ウマ娘のフィギュアを作ってるお店なんだよ。そういうのを作ってる専門のお店が今年の7月にオープンしたの。」
八幡「人形?それってクレーンゲームとかで獲れる物とは違うのか?」
カレン「うん、それが全然違うの。完全オリジナルで学園やレースで活躍した先輩達の許可も取ってるから正式な形で作って販売してるんだって。カレンのフィギュアもあわよくば作ってほしいなぁ~って思ってるんだ。」
いつの間にそういうお店が出来たんだ?っていうかフィギュア……そういうの作ってるお店が出来たんだな。
八幡「因みに有名なフィギュアとかって?」
カレン「会長さんとかオグリさんとかかな。後は黄金世代の人達とかもあるみたい。因みにフィギュアは勝負服だけみたいなの。」
八幡「へぇ~。」
カレン「そのお店に行ってどんなフィギュアがあるのかも気になってるんだけど、カレンのフィギュアも欲しいなぁ~って。」
八幡「でもそれだって許可が必要なんだろ?お前だけじゃなく学園の許可も。」
カレン「うん、そうなんだよね~。」
八幡「けどよ、このフィギュアが出たとするじゃん?お前のパパママ姉弟が買占めにかかるんじゃね?」
カレン「あぁ~……お店の情報見つけたらすぐに買いに行くかもね。でもそのお店、ウマスタやってないから自力で見つけるか誰かが発信してるのを見つけるくらいしか無いんだよね。だからパパ達は教えないと分からないかも。」
八幡「まぁ、フィギュアが出たら教えてやれ。」
カレン「うん、そうする。」
八幡「俺も少し興味出てきたな……ん?他のウマ娘のフィギュアもあるんだよな?」
カレン「うん、あるみたいだよ?誰のがあるのかは分からないけど。」
そしたらライスのフィギュアもあるかもしれないって事だよな?よし、ある事を願って探しに行こう。他にあってほしいウマ娘は………誰だろう?他はちょっと居ないかもな。
カレン「お兄ちゃん、デートに行くのはお休みの日曜日?」
八幡「そうだな。今週の日曜日が最後の休みだからその日にするか。」
カレン「その日はそのお店以外にも髪を切りにも行きたいんだ!それとね~……」
その後もカレンが次の休みにしたい事を延々と聞かされていたのだが、本人は凄い楽しそうな様子だった。今週の日曜日が待ち遠しい様子だった。
八幡「相当楽しみにしてるみたいだな。」
カレン「お兄ちゃんとお出かけするのとっても久しぶりなんだもんっ♪すっごく楽しみ!」
八幡「……俺も行きたい場所を決めておくか。」
カレン「お兄ちゃんの行きたい場所!カレンも気になる!カレンも行ってみたい!」
八幡「おいおい、まだ行きたい場所すら決まってもいないのにそんな事言うなよ。」
カレン「でもカレンと一緒に行った事は無いんでしょ?」
八幡「うん……まぁそうなんだけどさ、期待すんなよ?」
カレン「期待しちゃうなぁ~♪」ワクワク
八幡「しない方がいいって、男の良くような場所だぞ?」
カレン「夜のお店じゃないから大丈夫!」
………どこでそんな言葉を覚えた?中等部の女子学生が覚えていいような単語じゃないから。