比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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どうすりゃいいの?

 

 

八幡side

 

 

あれから一晩経ったが、結論から言うと何の進展も無かった。そりゃそうだ、俺今まであんな沢山の告白(逆スカウト)受けた事ねぇもん。はぁ………どうすりゃいいんだよ全く。

 

 

???「何だよ比企谷、朝から浮かない顔だな。悩みでもあんのか?」

 

八幡「はい、金欠なのにバーに行って東条さんに奢ってもらってる人に話しかけられてるのが悩みです。」

 

???「お前も中々に酷いな………」

 

???「ならもう少し私生活を見直してみる事だな、お前の私生活には穴があり過ぎる。」

 

八幡「いや、だからって詰め過ぎるのもどうかと俺は思いますけどね。」

 

 

俺に話しかけてきたのは、このトレセン学園で長くトレーナーをしている2人で、1人は黄色のワイシャツにベストを着ていて、後ろに束ねた茶髪が特徴の【チーム・スピカ】を率いる沖野トレーナー。

 

もう1人が色付きサングラスに黒いハットと上下白のジャージに何故かチャック全開で鍛えている身体を見せて、首には赤い勾玉の首飾りをしている黒沼トレーナー。

 

2人共、この学園でチームを率いているベテランのトレーナーだ。まぁ、一癖二癖のあるトレーニングをするようだが。

 

因みに沖野さんは東条さんによくバーでの支払いをよく頼み込んでいるのだ。初めて会った時に東条さんが愚痴ってた。初めて会う俺に愚痴を言うって事は相当なんだろうなってその時は思った。

 

 

沖野「んで比企谷、朝から辛気臭い顔してどうしたんだ?同じトレーナーで男同士のよしみだ、聞くだけ聞いてやるぞ?」

 

黒沼「後輩を育てるのも先輩の務めだからな、悩んでる事があるのなら言え。」

 

八幡「悩みっつうか………2人は今年、逆スカウトってされました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沖野「比企谷よぉ。知らないようだから一応言っておくが、ウマ娘の方からトレーナーへスカウトするなんて滅多に無い事なんだぜ?それこそ、ソイツの腕を知っていなければあり得ない事だ。」

 

黒沼「沖野の言う通りだ。東条の奴も自分のチームに入りたい奴を募って、見込みのある奴だけをチームに入れてるからな。アイツのチームでも逆スカウトで入った奴は居ないだろう。」

 

 

うげっ、そうなのか………なんかヤバいかもしれんな。この話の流れ。

 

 

沖野「それを聞くって事は、お前まさか逆スカウトされたのかよ!?」

 

八幡「ま、まぁ……一応。」

 

沖野「大したもんじゃねぇか。余程気の合う奴が信頼をされてないとあり得ないぜ?んで、それで何を悩んでんだ?受ければ済む話だろ。」

 

黒沼「………」

 

八幡「えっと………」

 

南坂「おはようございます、皆さん………あぁ〜もしかして比企谷君、昨日の事ですか?」

 

八幡「おはようございます。実はその通りです、南坂さん、どうすればいいですか?」

 

南坂「あはは………物は試しに相談してみたらどうです?この2人なら大丈夫だと思いますよ、良い先輩ですしね。」

 

 

………黙って1人で考えるよりかはマシか。

 

 

八幡「……このメンバーなんです、俺に逆スカウトして来たウマ娘。」

 

沖・黒「………」

 

 

………あれ、固まったままなんだが?

 

 

沖野「………まぁ、アレだ比企谷。頑張れよ。」

 

八幡「え?」

 

黒沼「俺達は応援だけはしておいてやる。後はお前次第だ、じっくり考えろ。」

 

八幡「え?アドバイスとか無いんすか?」

 

沖野「悪いが、この面子を相手にアドバイスなんて大それた事は俺には出来ねぇ。悪いな。」

 

 

えええぇぇぇぇ………頼みの先輩トレーナーでさえもコレかよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵「それで朝から悩んでるんですか………何というか、逆に何も言えなくなってしまいます。比企谷君が凄過ぎて………」

 

八幡「やめろよ、そういう事を言わないでくれ。それにもし仮にその誰かが俺と契約したとしても、本当にそのメニューや俺のやり方が担当したウマ娘と合っているのかどうかなんて分からないだろ?」

 

葵「確かにそうですね。あの娘達は比企谷君のメニューを見て判断しただけですしね、内容は分かっていても比企谷君のやり方というのがありますしね。」

 

八幡「それが合ってなければ本末転倒もいいところだ。笑えない話になる。そういや、お前は決めたのか?」

 

葵「はい!少しマイペースな部分もありますが、とても良い娘が見つかりました!」

 

 

良いなぁ〜もう決まってて。はぁ〜………

 

 

葵「あれ、あそこに居るのはビワハヤヒデさんとナリタブライアンさんじゃないですか?」

 

八幡「ん?」

 

 

あっ、ホントだ。確かにハヤヒデとブライアンだ。朝練だろうか?それにしては少し遅い時間だな。何やってんだ?

 

ん?あの走法にあのフォーム……それに用意してある器具もそうだ、あれは俺が昨日競バ場や距離別で組んだメニューの1つで長距離用のメニューだ。

 

 

ハヤヒデ『よし、コンディションは良好だ。身体も良く動く………3,000m、しっかりと走ろう。ブライアン、頼むぞ。』

 

ブライアン『………あぁ、分かってる。』

 

 

近くに居たブライアンがスタートの合図をすると、ハヤヒデはゆったりとしたペースで走っていた。アレは3000mか?そしてあっという間に2,000mを超えて第3コーナーに向かっている。

 

 

ハヤヒデ(よし、ここでスパートだ!!)

 

 

ハヤヒデが一気に加速し、第3と第4コーナーの境目でかなりのスピードだった。しかもそれでいて更にスピードを上げている。

 

 

ハヤヒデ(あり得ない………これだけ違うものなのか?あのトレーナー君から貰ったメニューをこなしただけでこれだけの差が出るのかっ!?)

 

 

そして走り終えると、ブライアンも驚きの顔をしていた。きっと前に測ったタイムよりも大幅に良かったのだろう。ハヤヒデの奴も満足そうな顔をしていた。

 

 

葵「凄い速かったですね、今の走り………」

 

八幡「あぁ………だがあのメニューを渡したのは不味かったかもな。」

 

葵「え………もしかして昨日渡してたトレーニングメニューの事ですか?」

 

八幡「あぁ。これだと俺のやり方が流出しているようなものだ。釘を刺しておかないとな。今の走りがこの学園中に触れ回ってなければ良いんだが………」

 

葵「ですが一目見ただけで分かるなんて凄いですね。」

 

八幡「当たり前だ。あのメニューを誰が考えたと思ってるんだ?作案者が1番に理解してないでどうするって話だよ。まぁとにかく、俺達も学園に行こうぜ。」

 

葵「そうですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ステータス『驚愕』を確認。あれは凄い走りでした………あの走りを伝授した方は一体?」

 

 

 




チームスピカの変態トレーナー沖野さん(名前不明なので)と、スパルタトレーナーの黒沼さんでした!

沖野トレーナーのウマ娘に対する情熱はとても良いと感じています。あれくらいの熱を持ってないとトレーナーなんて出来ませんよ、きっと。

黒沼トレーナーもアニメではブルボンのトレーナーをしていましたね。ブルボンへのハードトレーニングも凄まじいものでしたが、アレも元ネタを引用しているのでしょう。
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