八幡side
八幡「………なぁ、本当に電話するつもりなのか?やめとけってマジで。絶対に押しかけに来るから。」
カレン「でもねお兄ちゃん、パパ達には1番にお知らせしたいの。それに写真と電話するだけだから!」
八幡「それが危険だっていうのが何故分からない?」
撮影が終わって数日が経ったある日。カレンは俺のトレーナー室でのんびりと過ごしていたのだが、ふと思い出したかのように『この前の撮影の事をお話しなきゃ!』っと言い出したのだ。それは全然構わないのだが、見せようとした写真が俺とカレンのツーショットで撮った写真を使おうとしているから、それを必死に食い止めているところだ。それ以外なら問題無いんだが、俺が写っているとなれば話は別だ。せめて1人の写真を送ってほしいものだ。
カレン「でもコレが1番良いと思った写真なんだよ?1番の写真を見せたいのは普通じゃない?」
八幡「普通なんだけどな?俺のは使わないでほしいっていうの聞こえなかった?」
カレン「何で?こんなにカッコ良いのに〜!」
だからだよ………パパさんに何て言われるか分からんだろ。寧ろあのパパさんならめっちゃ低い声出しそう……
八幡「カッコ良いからこそ問題だっていうのも理解してほしい。」
カレン「もうっ!じれったいからカレン電話するからね!先にLANEで写真送ってから電話にするからねっ!」
八幡「えぇ~マジで待って「待ちませんっ!もう送っちゃいます!」……はぁ、もうどうにでもなれ。」
カレンはそのまま携帯を操作して写真を送ったみたいだった。すると30秒もしない内に電話がかかってきた。
カレン「あっ、もしもし?パパ~?写真見てくれた?」
パパ『カレン?写真の撮影があったのは驚いたけど、カレンなら当然だと思ったよ……けどね、1つ聞きたい事があるんだけどいいかな?』
カレン「ん~?何?」
パパ『カレンと一緒に写っている男の人は一体どこの誰なのかな?どこかの事務所に所属しているタレント?俳優さん?それともモデル?まさか一般男性なのかな?』
うわ、怖ぇ~………話し方はいつもと変わらない話し方なのに圧をめっちゃ感じるんだけど。会った時から常々思っていたんだが、カレンの事ホントに好き過ぎるだろ。将来、カレンが結婚出来ない理由にこの人の存在が出てきそうだ。
カレン「え?何言ってるのパパ?この人カレンのトレーナーさんだよ?ほら、カレンがお兄ちゃんって呼んでるあの人。」
パパ『カレン、いくらその男性を守る為とはいえ嘘はよくないぞ?家族総出でその男の人を探して「もうっ!本当にお兄ちゃんなんだってば!」カ、カレン……そうは言うけど、この写真とトレーナーさんとでは顔が全く違うじゃないか。』
八幡「最近、目だけじゃなく顔まで悪く言われてしまう件……」ボソッ
カレン「じゃあ今お兄ちゃんをセットして目の前に見せれば納得してくれる?」
パパ『……まぁ、それなら。』
カレン「約束だからね!っというわけでお兄ちゃん、早速色々とセットするからねっ!」
八幡「おいおい、やっぱりこうなるんじゃねぇかよ……」
パパ『トレーナーさん!カレンをお任せしているのにどうしてこうなっているのですかっ!?』
どうやらパパさんは写真の男が俺だという事を全く信じていないようだ。それならカレンに色々と任せて同一人物だと納得してもらう他無いな。
八幡「失礼ですが、カレンが言っていた事は全て事実なんです。カレンが送った写真に写っている男は正真正銘自分です。今からカレンが自分をセットしてくれるみたいなので、そのまま電話を切らずに見ていてくれると幸いです。」
パパ『む、むぅ……分かりました……』
少し不満そうにはしていたが、とりあえずは待ってはくれるみたいだった。
ーーー数十分後ーーー
カレン「完成~っ!ほら、どうパパ?これで文句なんて無いでしょ?」
パパ『………』
カレン「……ねぇパパ?」
パパ『っ!ご、ごめんよカレン。それからトレーナーさん、先程は本当にすみませんでした。ま、まさか本当にご本人だったとは………』
カレン「最初からそう言ってたじゃん、もうっ!」
八幡「自分は全然気にしていませんので。まぁ誤解が解けたのなら良かったです。」
パパ『ママ達には僕から説得しましょう、カレンが写真を送ったのは家族のグループLANEなので。』
八幡「よろしくお願いします。」
それから程無くして通話は終了した。
八幡「ふぅ……終わったな。」
カレン「だね~。」
八幡「じゃ俺は少しお手洗いに……おいカレン、何で腕に抱き着く?」
カレン「お兄ちゃん、今日はこのままでいよっか?」
八幡「ん?何の事だ?」
カレン「お兄ちゃん、トイレに行って髪型とかを元に戻すつもりなんでしょ?そんな勿体ない事、カレンが許すわけ無いじゃん。今日はこのままねっ♪」
八幡「面倒だな……」
カレン「大丈夫だよ~触らなければ何も問題無いんだからっ!」
八幡「そういう問題かねぇ~?」
そういう問題ですっ♪