八幡side
11月に突入して、カレンとアヤベが撮影した雑誌が発売される日となった。その発売前には俺達3人に雑誌が届けられた。使われていた写真はツーショットもあれば3人で撮ったのもあった。カレンと最後に撮った最後の1枚が使われていなくて良かった……アレを使われていたら、きっと色々な方面から猛攻撃を受けていたところだろう。
八幡「……今日発売だから、学園が終わったら買いに行く生徒も居るだろうな。話題になるのは最低でも明日からって事になるから、それまではどうなるかは分からないな。」
頼むから大きな事態にならない事だけを願うか。
そう、思っていた……ところがその翌日、つまりは今日だ。
カ
7:44
八
7:44
カ
7:45
八
7:45
カ
7:46
八
7:46
八幡「ったく、そんな事にまで俺を【♪~♪~】………はぁ。もしもし?」
カレン『助けに来てよぉ~お兄ちゃ~ん!カレンのトレーナーさんでしょ~!』
八幡「そんな面倒事に首を突っ込む気は無い。ご自分の力で何とかしてください。」
カレン『そんな事言わないで助けて~!もう周りの皆に写真の男の人がお兄ちゃんだって話しちゃったんだから~!』
何勝手な事してくれてんだよ……そういう事はオフレコにしておいてくれよ、頼むから。
八幡「はぁ……分かったよ、そっちの騒がしい教室に行けばいいんだよな?」
カレン『そうそう!待ってるからね~!』
八幡「……はぁ、仕方ない。行きますか。」
ーーー2-Bーーー
八幡「失礼するぞ。ウチのお騒がせなウマ娘は何処だ?」
カレン「あっ!お兄ちゃん~こっちこっち~!」
八幡「お騒がせな奴発見だな。んで?俺が来たところで何をすればいいんだ?」
カレン「はい、コレッ♪」
「コレって……ワックスにヘアアイロン?」
「眼鏡もある……」
カレン「お兄ちゃん、お化粧直しするからねっ♪」
八幡「はぁ……こうなるのかよ。っていうかたった数十分で出来るのかよ?もうHR始まるんじゃないのか?」
カレン「それまでには間に合わせるからっ!」
そしてカレンは自分の席に俺を座らせてからそそくさと髪の手入れをし始めた。何でこうなってしまったんだと文句も言いたいところではあるが、撮影を受けた俺の責任でもある。ホントはただの向こう側のゴリ押しだけど。
ーーー数十分後ーーー
カレン「ふぅ、こんなところかなっ!」
『おぉ~……っ!』
八幡「………」
「確かに、写真の人だっ!」
「まさか本当にトレーナーさんだったなんて……」
「髪型と目だけでこんなに印象変わるんだ~。」
カレン「ふふぅ~ん!これで分かってもらえた?」
「ははぁ~!すみませんでした~!」
「もう2度と疑ったりは致しません!」
カレン「あはは、何その口調~!」
八幡「あのさ、置いてきぼりにしないでもらえるか?用が済んだのならトレーナー室に帰りたいんだけど。」
カレン「あっごめんねお兄ちゃん!来てくれてありがとうっ!」
きっと今頃はアヤベの教室でもこの規模ではないにしろ同じ事が起こっている事だろう。アヤベ、俺の事を呼ぶなよ?
ーーー昼休み・カフェテリアーーー
八幡「はぁ………」
同期2「よっ、色男!今日はいつもの100倍くらいめかし込んでるじゃねぇか~。」
八幡「お前の尻にタイキックしてもいいか?割と全力で。」
同期2「じょ、冗談だって!まぁ理由は知ってるけどよ……大変だったな。」
八幡「全くだ。俺が教室から出て行った後にカレンからLANEがあってな、今日はこのままだってよ。おかげで周りからの視線が100倍くらい痛ぇ。」
同期2「俺も今は普通に話してるけどよ、最初見た時は驚いたんだぜ?」
八幡「『ど、どちら様ですか?此処は俺の同期のトレーナー室なんですけど。』だったか?」
同期2「仕方ないだろ、目の前にいつも居る奴が居なくて知らない奴が普通に仕事してるんだから!」
八幡「まぁ俺でもそうなるかもな。あむっ……」
同期2「相も変わらず美味そうだよなぁ~比企谷の料理は。1つくれよ。」
八幡「んっ……その代わりお前のおかずも1つ寄越せよ。」
同期2「んでんで?今日はデザートは無いのかい?」
八幡「あるにはあるが、何でそんなに欲しいんだ?」
同期2「だって超美味いじゃんかよ~お前の料理もデザートも。それで今日はどんな甘味があるのかな~?」
八幡「大したもんは作ってないぞ。ただのチョコプリンだ。」
同期2「それを軽々と作れてしまうその超凄腕の料理センスに敬意を払って俺が食してやろう。」
八幡「はいはい、もう好きに食っちまえよ。」
同期2「……なぁ比企谷?」
八幡「どうした?早く食えよ。」
同期2「いやコレどう見てもバケツプリンじゃねぇかっ!!」
八幡「俺が普通のチョコプリンだっていつ言った?ほら、敬意を払って食べてくれるんだろ?ちゃんと全部食べろよ。」
同期2「……な、なぁ比企谷?流石に飯の後だ、流石に全部は「食べてくれるんだよな?」……はい、食べます。」
八幡「安心しろよ、食べ終わるまでちゃんと見ててやるから。」
同期2「ちゃ、ちゃんと食べるって!だから比企谷は仕事に戻って「もう一通り終わったから大丈夫だ。1人だと寂しいだろ?」そういう事じゃねぇよ!お前、絶対に分かってるだろ!」
何の事かさっぱり分かりませんね~。