比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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プライド

 

 

エアグルーヴside

 

 

一体何の話だというのだ……私とトレーナーの話だと会長は言っていたが、まさか最近の我々の仲の事か?

 

 

ルドルフ『では内容を言おう。君とエアグルーヴの事での相談事だが、ハッキリ言うと仲が悪い時はどうすればいい?という感じの内容だった。エアグルーヴが最近になって走りの練度が著しく低下しているのはそのせいなのかい?』

 

八幡『それはエアグルーヴに聞いてくれ。まぁ確かにこの約3ヶ月の間はそんな感じだったな。理由はプライバシーがあるから言う事は出来ないが。』

 

ルドルフ『仲違いがあったのは否定しないんだね?』

 

八幡『事実起きた事だからな。方向性の違いや誤解なんかも含めた結果、なってしまったって感じだ。』

 

 

そうだ……あの時は雪ノ下家という家の者との騒動のおかげでトレーナーと私との間に大きな溝が出来てしまった……その溝は未だに埋める事が出来ていない。

 

 

ルドルフ『その結果、レースや学園での生活にも支障をきたす結果にもなってしまった。私も彼女のそれは見ているから分かっている。』

 

八幡『………』

 

ルドルフ『理由は君が言った通りプライバシーに関わる事だからそこは追求はしない。なので要点だけ言う事にしよう。』

 

八幡『何だ?』

 

ルドルフ『もしもこのまま遺恨を残すようであれば、流石に私もこのまま放っておくわけにはいかない。それに彼女は生徒会副会長、謂わば私の右腕だ。そんな状態の生徒を放っておけない。そこでだ八幡君、エアグルーヴとの契約を解除する気はないかい?』

 

八幡『………』

 

エアグルーヴ「っ!!!?」

 

 

け、契約の解除………だと?

 

 

ルドルフ『君とエアグルーヴのこれまでの実績の事は重々理解している。それに理解しているからこその提案だ、これまでにトレーナーとの相性の関係で変更してきた生徒は何人も居る。エアグルーヴだけが特別ではない。この関係が続いてエアグルーヴの不調も続いたら、矛先は間違い無く君に向かう。その前に君から手を引いてみてはどうかな?』

 

八幡『………』

 

エアグルーヴ「………」フルフル

 

 

トレーナーとの契約破棄、正直に言えば私はしたくない。トレーナーと契約して3年目になって漸くお母様の言っていた事の意味が分かったというのに、また何かをする前に手遅れになる………そんなのは御免だ!!私はもうそんな事にはなりたくないのだ!

 

 

八幡『……お前の言う通り、傷の浅い内にトレーナーの変更をした方が良いのかもしれない。』

 

エアグルーヴ「っ………」

 

八幡『それにこんな関係で担当をしていくのは、あまりにも現実的じゃない。まぁ水と油ってヤツだ、そんなトレーナーとウマ娘が組んでいても仕方のない事だ。』

 

 

………………あぁ、やはりそういう答えになるのだな。

 

 

エアグルーヴ「………」

 

 

また………後の祭りになってしまった。トレーナーと契約してから後になって気付く事が多い、故に気付いた時にはもう………手遅れになっている。

 

恐らくこの後の言葉は契約破棄だろう……容易に想像が出来る。私とトレーナーの関係も終わりだな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡『けどなルドルフ、例えそうだとしても俺から契約を破棄するような真似はしない。』

 

ルドルフ『………?』

 

エアグルーヴ「………何?」

 

ルドルフ『それは、どういう事だい?』

 

八幡『そんなの簡単な話だ、俺の曲げられないプライドってヤツだ。ただそれだけだ。』

 

 

エアグルーヴsideout

 

ーーーーーー

 

 

ーーー1年前・トレーナー室ーーー

 

 

八幡「それに、俺から彼女との関係を切るつもりはありません。」

 

ダイナ「……それは自分が選んだから、ですか?」

 

八幡「いえ、そんな簡単な理由ではありません。ただの俺の曲げられないプライドって奴ですよ。」

 

 

ダイナ(プライド………貴方のような人なら、他のウマ娘からも勧誘がある筈。それなのに?)

 

 

八幡「至ってシンプルですよ、俺のプライドなんて。」

 

ダイナ「………聞かせてもらっても?」

 

八幡「つまらなくても良ければ。」

 

ダイナ「お願いするわ。」

 

八幡「えぇ、分かりました。じゃあご説明しますね。俺のプライド、それは………1度自分がやると決めた以上、最後までプライドを持って職務を全うする。それだけです。」

 

ダイナ「………」

 

八幡「俺達トレーナーはウマ娘達の夢を預かり、それを叶える為のお手伝いをしています。そのウマ娘達は自分の夢を叶えてくれそうなトレーナーを探している。それは俺達トレーナーも一緒です。なので俺はエアグルーヴが俺の担当を降りたいと言った時のみ契約を破棄します。エアグルーヴがそう言わない限り、俺はずっとエアグルーヴの担当であり続けます。」

 

ダイナ「それで貴方が傷付く事になっても?」

 

八幡「さっきも言ったでしょう?ウマ娘は陽でトレーナーは陰、それに俺は目立たない方が性に合ってますしね。学生の頃なんて陰口言われ放題でしたからね、そこらの悪口程度じゃどうって事ありませんよ。」

 

ダイナ「………」

 

八幡「なのでダイナカールさん、貴女がしている心配は杞憂に終わります。エアグルーヴが俺を必要とする限り、俺はずっとエアグルーヴを支え続けますから。」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

八幡『エアグルーヴが俺を不要だと思わない限り、俺はアイツのトレーナーだ。俺から奴の元を離れる事は無い、絶対にだ。』

 

ルドルフ『………やれやれ、君も頑固だったのか。』

 

八幡『違ぇよ、これはただのプライドだ。意固地になってこんな事するかよ。』

 

ルドルフ『だが君の気持ちは理解したよ。どうやら私があれこれ言っても無駄みたいだ。八幡君、これからもエアグルーヴをよろしく頼むよ。』

 

八幡『そのつもりだ。まっ、今以下の関係にならないようには気をつけるつもりだ。』

 

 

 




八幡からは見限ったりしないみたいですね〜。これを聞いたエアグルーヴは?
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