比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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2人のクリスマス

 

 

八幡side

 

 

香港スプリントを終えて、俺達は日本へと帰ってきた。帰ってきた時は多くの声援と労いの言葉が飛んできたのと同時にお疲れ様という声も多く聞こえた。カレンはこれで正式に引退する事になったが、レースの世界から退くわけじゃない。また新しい世界で走るというだけだ。そんな折、俺は先生と会う機会に恵まれた。まぁ要件としては初めてのウマ娘のトゥインクルシリーズ完走おめでとうという事だった。先生も香港のレースは見てくれていたみたいで、『初の海外で掲示板内でしかも2着は簡単に出来る事じゃない、よくやったな。』っと褒めてもらえたのは、久しぶりに学生時代の感覚を思い出した。

 

そのお祝いという事で、先生からチケットを貰った。そのチケットとは………

 

 

カレン「『ヴィゼ・ノワール クリスマス限定ディナーチケット』……?」

 

八幡「あぁ、そのチケット。言っておくが本物だからな。」

 

カレン「すごぉ~い!このレストラン、超有名な所だよねっ!?クリスマス時期になるとウマスタでいっつも話題になってるもん。超が付く程のプレミアチケット!コレ、どうやって手に入れたの?」

 

八幡「先生から貰ったんだ。お前のトゥインクルシリーズ完走祝いに使ってくれって。」

 

 

俺はウマスタの事は全く分からん。トレセン学園の公式アカウントのチャンネル運営のサポートをしているくらいだし、世間のトレンドとかなんてついていける自信も無い。まぁカレンのこの反応的に初手の掴みは超が付くくらい成功しているのは見ての通りだ。

 

 

カレン「ねぇお兄ちゃん、先生さんにお礼言っておいてね♪」

 

八幡「あぁ、そうする。何枚かあるから同室のアヤベとか親しい友人と食べてこいよ。」

 

カレン「………友達と?お兄ちゃんと、じゃなくて?」

 

八幡「俺と行くよりも友人と行った方が楽しめると思うぞ?恋人でもないやろうと行くよりかはマシだろ。」

 

カレン「……ヤダッ!カレン、行かない。」

 

八幡「え?」

 

カレン「お兄ちゃん、ズルしてる。カレンの為にそうしてくれるその気持ちは嬉しいよ?でも、カレンが1番嬉しい事じゃない……お兄ちゃんだって分かってるくせに、わざと目を逸らしてるでしょ。」

 

八幡「………」

 

 

やっぱこういう時のカレンは察しが良い……気にしなくてもいいところまで気付くところは、ちゃんと周りを見渡せるようになったからこその成長だろう。

 

 

カレン「大人だもんね、お兄ちゃんは……だから今はチケットは受け取らない。今はね?」

 

八幡「……ん?今は?」

 

カレン「うんっ♪よく見たらそのチケットの期限はあるみたいだし、カレンがもう少し大人になるまで待っててほしいの。」

 

八幡「……お前が持つって選択肢は無いのか?」

 

カレン「ダ~メッ!お兄ちゃんが持ってて!」

 

八幡「分かったよ……」

 

カレン「ありがとうお兄ちゃん。その代わり~………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして迎えたクリスマス当日。

 

 

カレン「お兄ちゃん、こっちこっち~♪向こうにね、クリスマス限定ケーキが出てるの!カレン食べた~いっ♪」

 

八幡「じゃあ寄ってみるか。」

 

カレン「うんっ♪」

 

 

カレンの要望で俺達はイルミネーションの装飾で輝いている街中を歩いていた。俺の言い方ではお出かけだが、カレンの言い方ではデートだ。

 

 

カレン「わぁ~美味しそう~っ♪」

 

八幡「【ホールからの切り取り可!】だってよ、どうする?」

 

カレン「じゃあ中に入って選んでみよ~っと!」

 

 

カランコロン~ッ♪

 

 

店員「いらっしゃいませ~……あっ!カレンだ………

 

カレン「わぁ~色んなケーキがたっくさんっ!どれも美味しそう~♪あっこのケーキ、さっき展示されていたのと一緒のだっ!ねぇお兄ちゃん、どれにしたらいいかな?」

 

八幡「食べられる数でいいぞ、数は何個でも構わない。俺も選ぶ。」

 

カレン「はぁ~いっ。あっそうだ!あの、店員さん。もしよかったらこのお店のケーキをこのお店で頂きたいんですけど、その時に撮影ってしたらダメですか?」

 

店員「い、今店長に確認してきますね!」

 

 

このパターン、店長も表に出てきて撮影許可と同時にサインと握手を強請るパターンだろうな。

 

 

ーーー数分後・フードスペースーーー

 

 

八幡「想像通りの展開になったな。」

 

カレン「え、何が?」

 

八幡「お前が店員さんにお願いしてからの流れ。許可取れてサインと握手。見事に3連続的中だ。」

 

カレン「それじゃあお兄ちゃん、カレンはウマスタの動画撮るけど……そこだと映るかもよ?」

 

八幡「それはマズいな、じゃあ俺は違う席に移動するから終わったら知らせてくれ。」

 

カレン「お兄ちゃん、1人でご馳走様とかしないでね?」

 

八幡「しないしない、大丈夫だから早く動画撮れ。」

 

 

……外はどこもクリスマスだな。今年もカレンの家族からクリスマスの予定を(カレンが)聞かれていたんだが、今年は学園で過ごすと言って断ったらしい。まぁその前の週にはお疲れ様会をしたからな、カレンも流石に悪いと思ったのかもしれない。

 

 

八幡「……こういうのって、なんか久しぶりだな。」

 

カレン「お兄ちゃ~ん、動画撮り終わったから一緒に食べよ~っ♪」

 

八幡「おう。」

 

 

 

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