比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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【ウマ娘 5th Anniversary】記念! お喋りパペット

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

???「………」

 

 

えっと……何て説明すればいいのか、俺は今トレーナー室でウマ娘と1人なのだが、そのウマ娘が友人のウマ娘曰く極度の引っ込み思案らしい。んでその友人が配信する為の機材を忘れたから寮まで取りに行ってるのだが、引っ込み思案だからなのか何も喋らない……まぁ俺も話しかけてはいないんだが。っていうかずっと気になっていたんだが、あの子の手に持ってる人形………あれは何の為にあるんだ?

 

しかし無言の状態が続くのがこんなに気まずいとはな……やっぱ初対面のウマ娘には気を使わざるを得ない。あぁそれと、その引っ込み思案のウマ娘の名前はマルちゃんことマルシュロレーヌだ。

 

 

八幡「……1つ、聞いてもいいか?」

 

マル『っ!は、はひっ!どうぞ!』

 

八幡「(その人形、っというよりパペットが喋り役なのか……)ラヴズとはどういう関係なんだ?」

 

マル『えっと……ラヴちゃんとは小さい頃からの知り合いなんです。同じクラブチームに所属してて、いつも一緒だったんです。』

 

八幡「成る程な、所謂幼馴染ってヤツか。」

 

マル『そうなんです。ラヴちゃんとはずっと一緒だったんです。だからレースの時とかもすっごく助けられちゃったりとかするんです。』

 

八幡「そうか……そういう存在ってのは心強いよな。」

 

マル『は、はいとっても!!』

 

八幡「……因みにその人形が無いと他の人との会話は難しい感じか?」

 

マル『は、はい………』

 

八幡「別に気にしなくていい、それだって個性の1つだ。確かに最初は少し驚きはしたが、この学園には個性的な奴が多いからな。このくらいじゃ最初に驚く程度で後には響かないだろうしな。」

 

マル『……トレーナーさんは、変だとは思わないんですか?』

 

八幡「それを言ったらゴルシはどう思う?アイツこそ変の権化みたいなもんだろ。ギムレットなら厨二病だし、オグリは大食いだし、個性という観点においてなら心配は要らないと思うぞ。正直に言う、お前は人形を介して話してるだけで他に変なところは無い。そう考えるとアイツ等は常軌を逸してるから。」

 

マル『……ぷっ。』

 

八幡「?」

 

マル『ぷふふふ……あははははっ!はははははっ!!ト、トレーナーさんが、そんな事言うなんて……!あはははははっ!!』

 

 

マ、マルシュロレーヌの左手が暴れてる……っていうか本人もすげぇ笑い堪えてるし。お腹も抑えてるし。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

マル『ひ、久しぶりに思い切り笑っちゃいました………』ゼェゼェ…

 

八幡「大丈夫か?すげぇ絶え絶えじゃねぇか……水飲むか?」

 

マル『い、いただきます……』

 

八幡「……それにしても、器用なもんだな。その人形……パペットか?指で動かしてるんだろ?どうやってるんだ?」

 

マル『えっと、親指と小指でこの子の両腕を動かして、それ以外の3本指で顔を動かしてるんです。』

 

八幡「やっぱそれぞれの役割があるんだな。俺はそういうのやった事無いからな。」

 

マル『えっと……じゃあ、トレーナーさんも、やってみます、か?』

 

八幡「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マル『こんにちは、私はマルです!』

 

八幡『えっと、こんにちは。俺はハチだ。』

 

マル『トレーナーさん、動かし方が上手になってきましたよ!口の動かし方も自然になってきました!』

 

八幡『そ、そうか?まだ慣れないけどな……まぁでもマルの教え方が上手いおかげだろう。』

 

マル『えへへ、ありがとうございます……でもトレーナーさん、じゃなくてハチさんは普段、トレーナーのお仕事以外は何をしているんですか?トレーナーさんの普段の様子って全然知らないので。』

 

八幡『って言われてもな、新しいメニューを組んでみたりトレーニングしてみたりと色々だな。趣味らしい趣味ってのはあまり無いな。』

 

マル『ハチさん、トレーニングするんですかっ!?』

 

八幡『別にトレーナーがトレーニングしてもおかしな事は無いだろ?お前達の間でも知らないか?普通のトレーニングとは全然違うトレーニングをするトレーナーが居るって。あれ俺。』

 

マル『それは知ってましたけど、そんな事もしてるんですね~。』

 

 

このパペットめっちゃ饒舌……もう普通に喋ってるじゃん。っていうか普通にもう会話出来てるよなコレ?

 

 

八幡『まぁトレーニング以外にも本とかも読んでるけどな。でも最近はトレーニングで生み出す事が多いな。』

 

マル『そうなんだぁ~!』

 

 

おっ、やっと敬語の反応が消えた。

 

 

八幡『それにしてもラヴズの奴遅くないか?そろそろ戻ってきてもいい頃なんだけどな……』

 

マル『確かにちょっと遅いですよね~。ラヴちゃんどうしたんだろ……あれ?』

 

八幡『ん?どうした?』

 

マル『えっと……ラヴちゃん、何してるの?』

 

八幡「え?」

 

ラヴ「………」ジィ∼…

 

八幡「……何やってんの?」

 

ラヴ「だって!あの引っ込み思案だったマルちゃんが普通にお話してるんだものっ!覗き見したくなっちゃうじゃない!」

 

マル『そうだよラヴちゃん!私ね、トレーナーさんと仲良くなったんだよ!!』

 

八幡「最初に比べると圧倒的に仲良くはなったな。」

 

ラヴ「そうだ!マルちゃんの作ってくれたイラスト背景を使うついでに2人もライブ配信に参加しない?」

 

八幡「それは遠慮する。」

 

マル『ダ、ダメッ!!』

 

ラヴ「あら、息ピッタリ♪」

 

 

 

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