ライスside
えっと、こんにちは!ライスはライスシャワーっていいます。今日は自分の寮のお部屋でお話してるんだ。お話相手はヨーロッパに居る3人のお友達で、アイルランドのクラウロードさん、イギリスのクローネさん、フランスのカーネギーさんの3人だよ。時差の関係もあるから朝早くとか夜遅くとかの電話が出来ないんだよね。日本とヨーロッパの時差って10時間以上も違うから。
クローネ『はぁ……目の前にライスさんが居るというのに、何故抱き締める事が叶わないのでしょうか………』
カーネギー『分かるよクローネその気持ち……欲しいもの程遠く感じるっていうのはこういう事なんだって。』
クラウ『お前等ってこうやって電話の度にそういう事しか言わないよな?』
クローネ『本当ならライスさんとは1日1回は会わないといけない決まりがあるのです。』
クラウ『絶対に今お前がその場で作ったルールだろ……』
ライス「あの、じゃあライスと月に1回しか電話出来てないけど、それは?」
カーネギー『決まってるじゃん!!我慢してるのっ!!ライス私達がどれだけライスに会いたいって思ってるか分かってないでしょ!?』
クラウ『知るわけねぇだろ今作ったばっかのルールなんだから。』
ライス「でも、ライスがヨーロッパに行ったのって全部で3回もあるんだよね。ほら、最初はフランスのレースに出走する為にフランスに、2回目は皆にドッキリをする為にアイルランドに、3回目はクローネさんを元気づける為にイギリスに。全部別の国なのに皆と会えてるのって凄いよね。」
カーネギー『それだけライスへの愛情が強いって事なんだよ!』
クローネ『カーネギーさんの言う通りです。私はライスさんを敬愛していますから。』
クラウ『その敬愛はほぼ狂信に近いけどな。』
カーネギー『あぁ~生ライスに会いたい~っ!』
ライス「あはは……でも、会える機会ってもうそうそう無いよね?』
クラウ『確かになぁ~今度はこっちが日本に行けるかどうかトレーナー達に頼んでみるしかねぇか。』
カーネギー『そこはトレーナーがOKするかどうかだよね~。』
それからも同じような会話を2~3回繰り返しながら電話は終わった。でも最後の方に話した日本に来るって話はどこまで本気なのかな?
ーーー数日後ーーー
八幡「……なぁライス、今すこしだけいいか?」
ライス「ふぇ?どうかしたの?」
八幡「いや、アイルランドのミスターオライエンからさっきメールが来たんだけどな、どうやらこっちに来るらしい。」
ライス「えっ!?それってクラウさんも一緒って事?」
八幡「あぁ、どうやらな。だから学園の施設を借りられるかどうかを聞きたいらしい。」
ライス「この前みたいにレース観戦とかが目的じゃないなら、理事長さんもいいって言わないんじゃないかな?」
八幡「んん~まぁ確かにその通りなんだが、聞くだけ聞いてみるつもりだ。」
ライス「でも、クラウさんだけ?他の2人からは何も無いの?」
八幡「その口ぶりからしてやっぱり4人の中でそういう話があったみたいだな。」
ライス「えへへ……ちょっとだけそういうお話になったんだ。」
八幡「やっぱりか……もしかしたら近々2人からも連絡が来るかもしれないな。」
ライス「カーネギーさんとクローネさんが1番気合いが入ってそうだしね。」
八幡「お前に会いに行くのをな。」
ライス「クローネさんには気を付けないと……」
クローネさん、会ったらすぐにライスに抱き着きに来るから気を付けないと倒れちゃうから……
八幡「とりあえずアイルランドの2人については分かった。俺の方で理事長か駿川さんに掛け合ってみる。ライスの方でも何か分かったら教えてくれ。」
ライス「うん、分かった。」
ーーー1週間後ーーー
ライス「結局、クラウさんだけだったね。」
八幡「あぁ。学園の方でもやっぱりレース以外での利用は無理みたいだったから断られたしな。この前の宝塚記念の時みたいに特例でもあったら良かったんだが、今回はそういうのじゃないしな。」
ライス「しょうがないよ、観光だけだから。ライス達はお迎えに行こ?」
八幡「そうだな。幸い降りる時間は教えてくれたから、その時間に合わせて成田に行けばすぐに会えるだろう。まぁその時間までもうすぐだけどな。」
ライス「え、そうなの!?じゃあ早く空港に行かないとっ!」
八幡「そうだな、じゃあ行くか。」
クラウさんと会えるのかぁ~久しぶりだなぁ~。でも、他の2人ってクラウさんの前だとどんな反応をするのかな?クラウさんが2人に悪い事をするようなところって見た事無いから……
ーーー1時間後・成田空港ーーー
八幡「この辺りだな。よし、じゃあお迎えに行くか。」
ライス「うんっ!」
空港の中はやっぱり外国人さん達がたくさん……あっ、此処だ!
ライス「お兄様、此処みたい!」
八幡「よし、じゃあクラウとミスターオライエンが来るのを待つか。」
ライス「早く来ないかなぁ~。」
八幡「……おっ、アレはミスターオライエンだな。」
ライス「ホント?」
八幡「あぁ………ん?ミスターアップル?それにミスターファブルも?」
ライス「え?でもアイルランドだよね?」
八幡「あぁ……ん?おいライス、あそこで手を振ってるのって………」
ライス「………あっ!」
お荷物の受け取り口で元気良く手を振ってるウマ娘さんが居たんだけど、間違い無くライスのお友達のカーネギーさんで、隣にはクラウさんとクローネさんも並んでいた。