比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もし、八幡が学園の生徒だったら? 19

 

 

八幡side

 

 

八幡「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

 

トレセン学園は普通の学校と同じで土日は休みである。そんな日であっても過ごし方は様々だ。レース科のウマ娘の殆どはレースを観に行ったり、学園コース場でトレーニングをしたり、寮で休日を満喫したりと色々だ。学園は府中にあるのだが、遠くのレース場にもなれば移動もあるのだが、トレセン学園の学生だからその辺りは免除される。それは俺達トレーナー科や整備科も含まれる。トレーナー科も整備科も休日は同じだ。整備科はこの休みを使って蹄鉄を作ったりしているとか……本当の事は知らない。後はコース場の整備を本職の用務員さん達と一緒に整備したりと、あまり休日になってないパターンが多いかもしれない。まぁでも整備科はあくまでもスパイクとか蹄鉄とかの道具の整備を学ぶ科だから、コース場の整備は息抜きになっているのかもしれない。

 

んで最後に俺の所属しているトレーナー科は、1番ブラック。休みなんてものは存在しない。月曜日にレポート、火曜日にレポート、水木もレポートで金曜日にはレポートと自身で作成したトレーニングメニューの提出があるから休みなんてものは全く無い。だからトレーナー科の連中は目の下に隈が出来てる奴なんてそこら辺に居る。まぁソイツはレポートを夜遅くにやってるような奴なんだけど。俺は帰った時にもやるが、やった事を忘れない内にまとめてるから追われる事はこれまで殆ど無い。時間に追われてる時くらいだったな、徹夜したのは。そんなトレーナー科にとってあって無いような休日に、俺は運動をしている………ジムに1人で。

 

 

八幡「ふぅ……ランニングは終わり。さて、次は……ん?」

 

 

アレは……サンドバックだったか。そういえば新しく入ったんだっけ?でも効果ってあるのか?

 

 

八幡「……グローブもあるのか、本格的なんだな。少しだけやってみるか。」

 

 

ーーー5分後ーーー

 

 

……なんか、意外と楽しいな。こういうトレーニングっていうか殴るという行為を全然した事無かったしな。トレーニングの一環とはいえ、こういうのはした事無かったから少し面白いな。しかも意外とこれは良いトレーニングになるかもしれない。

 

 

ーーー20分後ーーー

 

 

八幡「フッ!シッ、シッ!フッ!」

 

 

蹴りを入れるのも良いな。寧ろ一瞬の瞬発力を使うって意味ならこういうところで使えるかもしれない。レースで例えるならスパートをかける時の1歩だよな。アレを両脚で使えるようになれれば、かなり強い武器になる。後はこの手も一緒に振る事も出来れば、もっと前に進める。

 

 

八幡sideout

 

フジside

 

 

やっぱり今日の学園は人が少ないね。皆レース場に行っちゃってるから仕方ないんだけど、平日の騒がしさが嘘のように感じるよ。まぁでも、少しくらい静かな時間があっても良いよね。いつも騒がしかったらそれはそれで問題だからね。

 

 

フジ「おや?」

 

 

ワイワイ…ガヤガヤ…

 

 

あそこはトレーニング用のジムだったよね?何であんな所に人だかりが?

 

 

フジ「どうかしたのかい、こんな所で隠れるように覗き見なんかして。」

 

「あっフジ先輩!それが、えっと……トレーナー科の先輩がトレーニングをしてるんですけど、なんか邪魔するのが悪くて。」

 

「普通に入ればいいんですけど、凄く集中してるみたいなので入りずらくて……」

 

「それにあの人……どのくらいやってるのか分からないんですけど、暑いからかシャツを脱いで上半身が丸見えっていうか……」

 

フジ「おやおや、それは教育上君達には刺激が強過ぎるかもしれないね。よし、ここは私が彼を注意しに行くよ。」

 

「で、でも悪い事をしているわけじゃないので!」

 

フジ「いやいや、いくら1人とはいえ上半身裸でトレーニングをしていい理由にはならないからね。私に任せて。じゃあ少し行ってくるよ。あぁ、鍵はかけさせてもらうよ。」

 

 

ガチャ……バタンッ、カチャ!

 

 

フジ「さて、いけないトレーナー科の男子は一体誰………」

 

八幡「フッ…フッ、シッシッ!フゥッ!」

 

 

あ、あぁ~……八幡君の事だったんだぁ………確かに休みに時間がある時はトレーニングするって言ってたよね、彼は。でも、成る程なぁ……ポニーちゃん達が釘付けになるのも分かっちゃう気がするなぁ……///

 

 

八幡「シッシッ!フッ!!……ふぅ。このトレーニングは結構良いかもな、瞬発力が鍛えられるし、腕と脚の振りで筋力も使う。意外な掘り出し物だったな。」

 

フジ「……っ!んんっ、トレーニングは一区切りついたかな?」

 

八幡「っ!フジ、いつの間に?」

 

フジ「ほんの少し前だよ。それよりも、早くシャツを着てくれないかな?外から苦情があったよ。」

 

八幡「げ、マジかよ……」

 

 

まぁ本当は全然苦情じゃないんだけど、そうでも言わないとね。

 

 

フジ「それにしても凄い集中していたみたいだね?」

 

八幡「新しいトレーニングメニューに使えると思ったら止まらなくてな……ってもうこんな時間かよ。30分も使ってたなんてな、悪いなフジ。」

 

フジ「ううん、気にしなくていいよ。寧ろありがとうね。」

 

八幡「?」

 

 

その後八幡君はシャツを着た後にジムから出て皆に謝っていたんだけど、寧ろ皆は『いえ、寧ろありがとうございました!』って言われてたね。私も一応、ポニーちゃん達には釘を刺しておいたけどね。

 

 

フジ「今日見た事は、此処に居る私達だけの秘密だよ?他の見ていないポニーちゃん達には言っちゃダメだからね?」

 

 

そう言ったら皆、意味を理解してくれたみたいですんなりと頷いてくれた。八幡君のあの姿はあまり他の人には見られたくないからね。

 

 

 

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