八幡side
八幡「………」
カフェ「………」
ジャーニー「………」
オルフェ「………」
………あぁ済まん、今少しお参り中だからもう少しな。藤森神社の婆ちゃんの墓前で手を合わせている最中だ。カフェとジャーニーも俺と同じようにしゃがみながら手を合わせてくれているが、オルフェは普通に立って腕組みしてるけど。まぁ、本当はその必要も無いんだけど、形式的にはそうしないと気が済まないというのもある。必要が無いという理由は……あそこの木陰を見てくれれば分かる。
クリフジ『そんなに勢いよく食べると喉を詰まらせるよ、ゆっくり食べなさいな。』
お友達『だって美味いんだもんこの饅頭~♪お茶と一緒に食べると最高なんだよなぁ~!』
クリフジ『まぁまぁ、ふふふ……』
お友達の面倒を楽しそうに見ている婆ちゃんが居るからだ。変な話だろ?手を合わせるべき人物があそこの木陰でのほほんと過ごしてるんだから。まぁジャーニーとオルフェには見えてないからこうするしか無い。俺とカフェには見えてるから、何とも変な気分だ。
八幡「終わったな。じゃあそろそろ行くか、何処か行きたい所とかってあるか?」
ジャーニー「であれば八幡さん、そろそろ昼食の時間になりますのでまずはお昼にしませんか?良い店を知っているんです。」
八幡「じゃあそこにするか。カフェとオルフェもそこでいいか?」
オルフェ「姉上に任せる。」
カフェ「私も構いません……」
八幡「決まりだな、じゃあその店に行くか。ジャーニー、道案内頼む。」
ジャーニー「はい、分かりました。」
八幡「……じゃあ婆ちゃん、また今度な。」
カフェ「ほら、もう行くよ。」
お友達『えぇ~もう行くのかよぉ~!?』
クリフジ『ほら、またいつでも来ていいから。』
お友達『はぁ~い……あっ、お煎餅持ってく~!』
お友達……すっかり婆ちゃんに懐いてるな。
ーーーお茶漬け屋さんーーー
ジャーニー「このお店は京都の中でも有名なお茶漬けのお店でしてね、私達家族も贔屓にしているのですよ。」
八幡「ほう、そうなのか……」
カフェ「しかし、京都でお茶漬け屋さんなんて……中々凄い事をしますね。」
ジャーニー「あぁ、京都でその手の話は有名ですからね。このお店ではバイキング形式で自分の好きなようにカスタマイズをして食べる形式ですが、店員さんから直接お茶漬けを出された時は、そういう意味なのです。」
八幡「成る程な、そういうところはちゃんとしてるんだな。」
オルフェ「……八幡、1つ聞く。」
八幡「ん?何だ?」
オルフェ「………気付いているか?」
八幡「気付かない方がおかしいだろ、尾けられてるんだろ?あそこのカウンター席に座ってる奴だろ?」
オルフェ「………」
八幡「何とかしろって言いたいんだろうが、まだこっちが直接の被害があるわけじゃないからな。こっちから先に何かするわけにはいかない。今は我慢だ。」
ジャーニー「その事ですが八幡さん、そういう事でしたらこちらから仕掛けても問題は無いかと。」
八幡「?それどういう事だ?」
ジャーニー「少し、失礼しますね。」
ジャーニーは席を立ち上がると、俺達の事を追ってきた男に向かって行った。何する気なんだ?
八幡sideout
ジャーニーside
ジャーニー「どうも。少し、よろしいでしょうか?」
「っ!な、何かな?」
ジャーニー「いえ、ただ少し釘を刺しておこうと思いまして。少々私達の周りを嗅ぎ回っているみたいなので、あまりにもしつこいと叩き落とさないといけなくなりますので。」
「い、いきなりな、何の事を言っているんだ君はっ!?」
ジャーニー「おや、自覚が無いという事でしょうか?困りましたね、認めていただけたのならこの手を使わずに済んだのですが。」
私は目の前の男性に色々とお見せしました。すると目の前の方は途端に顔色が悪くなり、口元をパクパクし始めました。
「コ、コレ……い、一体、どうやって……っ!?」
ジャーニー「それを貴方が知る必要はありませんよ。しかし今回は必要以上に甘い汁を吸わせてしまった……そのせいで小バエを勢い付かせてしまった、反省しなくてはなりませんね。もうお分かりかと思いますが、これ以上妹、そして八幡さんの周りにたからないでくださいね?もし今度お見かけしてしまった時は……この程度では済ませられる自信がありませんので。ご理解、いただけましたか?」
「………は、はぃ。」
ジャーニー「お願いしますね。では、失礼致します。」
あぁ……1つ肩の荷が下りました。
ジャーニー「戻りました、八幡さん。」
八幡「おう……ってかあの人、何も食べずに店出て行ったけど、お前何したんだ?」
ジャーニー「いえいえ、ただ少しだけ灸を据えただけですよ。次は無い、と。」
オルフェ「姉上、礼を言う。」
ジャーニー「あぁ、いいんだよオル。けどごめんよ、少し対応が遅れてしまったよ。」
オルフェ「構わん。それよりも、茶漬けの選定に行くぞ。」
ジャーニー「そうだね、お腹も空いた事だし選びに行こうか。」
八幡「……結局、何だったんだ?」
カフェ「さぁ……ねぇ、貴女は何か知ってる?」
お友達『んあ?知~らねっ、まぁでも邪魔もん居なくなったんだから良いじゃん。』
八幡「………」
ジャーニー「おや、行かないのですか?」
八幡「……いいや別に。ただ、帰ったらお前に何か作ってやらないとって思っただけだ。」
ジャーニー「それはそれは……ふふふ、楽しみにしますね。」
ーーーおまけーーー
お友達『………』
ジャーニー「この男、どんな風に処理をしようか?この次は京都遠征だから思うように動けない……かといってこのまま野放しにするとオルにも八幡さんにも支障が出る……そうなる前に処分しなくては………さて、どうするか。」
お友達『コイツ、想像以上にやべぇ女だった……怒った時の先輩以上にやべぇ奴だ。』
ジャーニー「……仕方ありません、もう少し情報を集めてからにしましょうか。それから………ふふふ。」
お友達『っ!?コイツ、普段は猫どころか鬼の皮被ってんじゃん……超怖ぇ。』
ジャーニー「それから……何方かは存じませんが、盗み聞きは決して良い趣味とは言えませんよ?」
お友達『え"っ!!!?』