八幡side
八幡「………」
どうも、只今トレーナー寮の外の傍らで焚き火をしながら料理をしている比企谷八幡です。俺はメジロアルダンの担当をしているのだが、今年のアルダンに出した料理をやる前にやってた焼き魚とかが忘れられなくて、こうやって外で落ち葉とかを集めて焚き火をしながら料理をしている最中だ。寮の先輩達にも言ってあるんだが、一部の人達からは『少し待ってろ、俺も色々持っててやるからっ!!』なんて言い出す人も居たから、俺の周りには少なくとも4~5人のトレーナー達が居る。
同期2「しっかし比企谷も考えたよなぁ~バーベキューじゃなくて焚き火でこういう事するなんてよ。」
八幡「合宿所に行った時にこうしてたんだよ。魚の塩焼きとかしたらめっちゃ美味かったから、またやりたいって思って今に至るって感じだ。」
メインT「俺もこういう事をするのは久しぶりだが、盛り上がるものだな。比企谷、お前は何を焼いてるんだ?」
八幡「俺は鮭のホイル焼きとじゃがいもとさつまいも、ソーセージにたまねぎときのこのバターソテー、バケットピザですね。」
後輩「先輩、思っていた以上にガチですね……」
八幡「やるからには少しは本気出したいしな。俺のイモとサツマイモはそろそろかもな。」
俺は自分の陣地に置いてあったイモをトングで取り出してからアルミを開けると、中からは良い感じに湯気が立ち上っているイモがあった。箸で指してみたが、ちょうど良い柔らかさだった。
「うおおぉぉ美味そう~!」
同期2「ホクホクじゃねぇかぁ~!」
八幡「じゃがいもといえばやっぱバターだよな。うわっ、すぐ溶けるな……流石にすぐ食べるのは勇気が要るな。少し冷ましておくか。」
同期2「分かってねぇな比企谷~、アツアツの方が美味しく食べられるんだぜ?」
八幡「よし、じゃあそのじゃがいもやるから今すぐ食べていいぞ。」
同期2「おうよっ!あぁ~むっ…あっつ!!」
後輩「あははは、お決まりみたいじゃないですか~!」
メインT「けど美味いんだろ?」
同期2「……熱過ぎて分かんなかったです。」
八幡「食材を無駄にすんなよな。」
同期2「クソォ……事実だから何も言えねぇ。でも吐き出してないだけ良いだろ!」
それは確かにそうだ。その後も各々の判断で自分の食材を取り出しては食事を始めた、交換とかもしたから中々に充実した夕食になったのではないかと感じている。
「それにしても美味かったなぁ~比企谷の作ったソテー。アレってこういうやり方じゃなくても出来るのか?」
八幡「出来ますけど、やっぱ上品に仕上がっちゃうんですよ。鮭とかもホイル焼きじゃなければ普通に焼いて終わりですから。」
後輩「因みに先輩だったら今日用意した物意外だったら他に何を作りたいですか?」
八幡「そうだな……果物とか蒸しても美味いらしいから、それかもな。トマトも美味いらしいが、俺はトマト嫌いだからパス。」
メインT「比企谷、お前のバケットもう1つ貰ってもいいか?代わりに鱈をやるから。」
八幡「いいですよ。」
「にしてもよ、今までトレーナー同士でこうやって火を囲いながら飯を食うのって良いもんだな。今までこういう事して来なかったからマジで楽しいな。」
メインT「俺達の飯といったら屋内で食うのが当たり前だからな。マジの外で食うのなんて小学か中学の頃のカレーとかか?」
後輩「あぁ~宿泊学習とかでやった記憶あります!今でも覚えてる、あの時のにんじんは堅かったし、たまねぎも火を通してなかったからシャリシャリだったなぁ~。」
同期2「俺もそういうのやったなぁ~!なんかすげぇ懐かしいな!偶にこうやって集まりません?冬とかは無理ですけど、春とか秋とかは出来ると思いますし。」
「そうだな……トレーナー寮で企画して懇親会的な感じでやるのも良いかもしれないな。今日は小規模だったが、色んな形で意見交換とかも出来るかもしれないしな。」
八幡「材料とかは各自で持ち込みっていう風にすれば自己判断で出来ますし、今日みたいに交換とかも出来ますしね。」
同期2「決まりだな!じゃあ次は……10月の2週目とかどうです?ほら、その週って10月でGⅠが唯一無い週ですし、息抜きとこれからの頑張るって意味でも良いと思うんですよね!」
メインT「それが妥当かもな。もしくは天皇賞が終わった後とかでも良いな。秋のGⅠはまだ続くが一段落するからな。」
いつの間にかスケールがデカくなってるな……俺の1人焚き火からトレーナー寮の懇親会に発展してる。
後輩「けど先輩の周りには人が集まりそうですけどね。」
八幡「俺の周りに?何でだよ。」
後輩「だって先輩すっごく料理上手いじゃないですか。その料理と交換目的で集まる人達がたくさん居るんじゃないかなって。」
メインT「確かにな、お前が真っ先に狙われそうだしな。」
八幡「……パンの耳とかにしようかな、次に集まる時の食材は。」
「違う意味で人が寄ってきそうだからそれもやめておけ。」
八幡「逃げ場は無いのか……」
同期2「何はともあれ、めっちゃ良い時間でしたね!」
後輩「はい、またやりたいです!」
「じゃあ、今日は解散だな。ゴミとかはまとめてあるから問題無いな。」
後輩「俺が片付けます。」
こうして、思いもよらない形で始まった焚き火での夕食は終わったのだが、トレーナー同士でこういうのも悪くないと思った。