比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1541 / 1583
怒られたいのか?

 

 

八幡side

 

 

エアグルーヴ「八幡、少しいいか?」

 

八幡「どうした?」

 

エアグルーヴ「少し付き合ってもらいたい。時間をもらえるか?」

 

八幡「それは構わないが⋯⋯何かあったのか?」

 

エアグルーヴ「いいや、以前お前から貰ったダマスクローズの事だ。この部屋に飾ろうと思ってな。」

 

八幡「あぁ、プロフェッサーから貰ったあのバラの事か。アレならお前にやったんだからそのまま飾っててもいいんだぞ?」

 

エアグルーヴ「そういうわけにはいかん、置いておける期間だけでもそうするべきだ。それにあのまま置いておくにしても限界がある。この前もファインの実家からの贈り物が届いてな、それだけならば構わないのだが量が多くてな⋯⋯⋯我々だけでは捌ききれない。」

 

八幡「成る程、荷物が多くて処理に困ってるってところか。」

 

エアグルーヴ「あぁ。現状では一部の荷物を廊下に置いている状態だ、早急に何とかしなければならん。あのままにしておくのは流石に失礼だからな。」

 

八幡「ファインに任せればいいものを、まぁ放っておいたらアイツが眠れないか。」

 

エアグルーヴ「そういう事だ。」

 

八幡「分かった、そういう事なら部室に置いても構わない。っていうか最初からそう言ってくれればよかったのに。」

 

エアグルーヴ「こんな理由で頼りたくはなかったのだ⋯⋯」

 

八幡「ファインの家族が少し過激なのくらい俺も分かってる、そのくらいで遠慮するな。その荷物って後どのくらいあるんだ?」

 

エアグルーヴ「部屋に入りきらない分だけでも段ボールは残り6つだ。」

 

八幡「⋯⋯流石に多くないか?」

 

エアグルーヴ「それでも減った方だ。最初は15個もあったのを今は部屋の中に3つと廊下に6つだ。」

 

 

⋯⋯⋯15個中6個片付けただけでも大したもんか。

 

 

八幡「なら俺の部室にも持って来るか?食品とかなら寮で分配するなり何とかすれば大丈夫だとして、それ以外のどうしようも無い物は一時的に預かる事くらいなら構わないぞ。」

 

エアグルーヴ「非常にありがたい話だが、その品の殆どが花でな。そうなるとこの部屋が花だらけになるが⋯⋯」

 

八幡「はなだらけにはしたくないな⋯⋯確かお前の寮部屋で育ててるのもあるんだったな、そう考えると近い道の無いアイツを持って来るのが1番って事か。でもそれでも大して場所は空かないだろ?」

 

エアグルーヴ「正直に言えば、焼け石に水だな。」

 

 

それ、意味無くない?

 

 

八幡「思ったんだが、お前がよく行ってる花壇に植えるのはダメなのか?あの場所ならいいと思うが。」

 

エアグルーヴ「当初は私もそうしようと思っていたが、あの庭では土との相性が良くなくてな。もし移動したとしても1週間後には枯れてしまう。」

 

八幡「それは嫌だな⋯⋯ったく何てもんを送ってきやがったんだ。その花は鉢の状態で来てるんだろ?どんくらいあるんだ?」

 

エアグルーヴ「10個だ。」

 

八幡「多いなぁ〜⋯⋯もうさ、花好きの奴にお裾分けしたら?フラワーとかエースとか。」

 

エアグルーヴ「そうか、その手があったか!」

 

八幡「まぁ後は寮の廊下に飾らせてもらうとか、美浦寮にもお裾分けするとか?」

 

エアグルーヴ「それなら何とかなりそうだ。八幡、例を言う。ただこの部屋にさっき言ったダマスクローズは置かせてもらいたい。」

 

八幡「あぁ、そのくらいなら全然構わない。花でたくさんになるよりかは全然マシだ。」

 

 

ーーー翌日ーーー

 

 

フジ「おや、この部屋にも花を置き始めたのかい?」

 

ライス「わぁ〜普通のより大きいバラだね!」

 

八幡「元々はプロフェッサーから貰った花でな、それをエアグルーヴにあげたんだよ。確か⋯⋯バラの女王を俺なんかの部屋に置いておけないとか言われたっけな。」

 

エアグルーヴ「や、やめてくれ八幡⋯⋯あの頃の私は出来れば思い出したくはない。」

 

モーリス「え、どういう事ですか?」

 

シービー「あの頃のエアグルーヴは八幡に対してすっごい厳しかったんだよね〜。」

 

フジ「そうですね。八幡さんの事をすぐに罵倒してましたよね。」

 

エアグルーヴ「ぐぅの音も出ない⋯⋯」

 

八幡「お前達、あまりそう言ってやるな。俺もその頃の事は謝罪されて水に流してるんだから。本人にとっても少し苦い思い出みたいだしな。」

 

モーリス「トレーナーさんに厳しいエアグルーヴ先輩⋯⋯ちょっとだけ見てみたかったかもしれないです。」

 

エアグルーヴ「バカな事を言うな!」

 

フジ「あはは、あの頃のエアグルーヴかぁ〜懐かしいなぁ〜。今でこそヘリオスやパーマーがはしゃいでる時は注意する程度になってるけど、その前の彼女なら地の果てまで追いかけて、捕まえた瞬間に雷を落としているだろうね。」

 

エアグルーヴ「どうやら貴様は私の雷とやらを落とされたいようだな?」

 

フジ「ほ、ほんの冗談さ〜。それに今の君の方が評判良いんだから、そこは崩さない方がいいよ。」

 

八幡「そうだな、フジの言う事には同意だな。どうか優しいエアグルーヴのままで居てくれ。」

 

エアグルーヴ「⋯⋯⋯まぁ、お前がそう言うのなら///」

 

フジ「モーリス、前まではあんな風に照れる事もしなかったんだよ?」

 

モーリス「えっ!?そうなんですかっ!?」

 

シービー「そうそう、逆に怒ってたくらいだし。」

 

 

事実だとしても、お前達怒られたいのか?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。