比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もしもの話

 

 

八幡side

 

 

スピード「八幡君、この新しく飾られている言葉は何だい?『彼女ほど、【完璧】という名が相応しいウマ娘は、今世紀のティアラウマ娘の中でもそうは居ない。』っとあるが。」

 

八幡「ある人から貰った言葉です。良いフレーズだなと思って自分なりにアレンジして飾りました。」

 

スピード「ほう、そんな事を……君と同様、その方とも話が合いそうだ。」

 

八幡「祖母はURAの顕彰ウマ娘には選出されていますけど、流石に現役の時代が前過ぎたからかヒーロー列伝のポスターには載ってないませんので、祖母の現役の写真が見つかったら自分なりに作ってみるつもりです。このフレーズを使って。」

 

スピード「それは良い考えだ!あの列伝を作成したのもほんの数年前からだからね、まだ数本しか制作をしていない。流石にクリフジ殿を再作するのは不可能だとは思うが、君の作成には是非とも協力させてほしい。」

 

八幡「はい、その時はよろしくお願いします。」

 

 

とある夜。俺の家には今スピードさんが来ている。今日は仕事帰りでこの家にはよく宿泊している。まぁルドルフもこの家にもう住んでるようなものだが、そこはもう気にしない事にした。だって考えるだけもう無駄だし。

 

 

スピード「そうだ八幡君、君は幼い頃にクリフジ殿とよく一緒に過ごしていたと聞いている。その時の彼女はどのような人だったんだ?」

 

八幡「自分の覚えている限りでお話しますが、優しい人でした。加えてよく縁側に居ましたね。日を浴びるのが好きだったんだと思います、晩年もよくそうしていましたから。それともうご存知かもしれませんが、人の長所を話すのが好きでもありましたね。祖母はそういうところをよく見ているんだなと今ならそう思います。」

 

スピード「そうか……そんな方と夢の中とはいえ会話する事が出来たのは、私の人生の中での宝とも言えるだろう。生きている間にお会いする事は叶わなかったが、それでも君という存在に出会えただけでも縁に巡り合えたと思っている。何せ私の孫を担当しているのが、クリフジ殿のお孫さんなのだからな。」

 

八幡「面白いですよね、縁っていうのは。」

 

スピード「あぁ、本当に不思議なものさ。」

 

 

ーーー1階・食卓ーーー

 

 

スピード「……うん、美味い。この家に帰ってくると自分が名家の生まれだという事を忘れそうになる。」

 

八幡「でしたらもう少し名家っぽい食事に変えますよ?あくまでも俺がいつも食べてる料理なので。」

 

スピード「いいや、コレが良いんだ。トレセン学園でもこんな食事をしていたなと思い出す事も出来る。それに、最近では会食も多くてね……食事でもあまり休まらない時が多かったんだ。そんな時に君の作るこの庶民的な料理は心も身体も安らぎを与えてくれる。今の私にはこの料理が1番美味に感じる。」

 

八幡「それは何よりです。」

 

スピード「ところでルドルフは今日は此処には居ないのかい?」

 

八幡「月に4~5回……っていうよりかは週に1度は寮に帰ってるんですよ、今日はその日です。アイツがこの家に入り浸っているっていうのは学園の生徒は既に周知していますけど、ずっと泊まりっぱなしっていうのも他の生徒に良くない影響を及ぼしたりもしますので。現に仲の良いトレーナーとウマ娘でトレーナーの家に宿泊するという現象まで起きてますし。」

 

スピード「そうだったか。ではルドルフは今日は帰ってこないのか……あの子の拗ねた表情が浮かんでくるよ。」

 

八幡「最初は数分に1度は電話してきましたよ。今は慣れたのかそういう事もしなくなりましたけど、最初の頃は本当に酷かったです……」

 

スピード「ははは、孫娘が苦労をかけるね。」

 

八幡「いえ、もう慣れたので全然大丈夫です。」

 

 

あの時は本当に疲れた……軽く50回は超えたんじゃないか、電話した回数。履歴を見る事も出来るが、流石にそんな気にはならない。

 

 

スピード「そういえば新しくチームを結成したとも聞いている。そちらは順調かい?」

 

八幡「そうですね、皆よく言う事を聞いてくれますよ。少しだけ気性難な奴も居ますけど、楽しくやれてますよ。」

 

スピード「もし君が私の時代に居てくれたら、どんな事になっていたのだろうね?やはりクリフジ殿の事で話が合っていたのだろうな。」

 

八幡「それはどうでしょうね。俺は別に自分の先祖を語る趣味はありません。スピードさんとこうして話せる関係になったのだって、ルドルフの菊花賞があったからですからね。それが無ければこうして祖母について話せている関係かどうかも分かりませんから。」

 

スピード「成る程、確かに君の言う通りだ。だがクリフジ殿の事を誇りに思っている君の事だ、案外早く分かり合えているかもしれないぞ?」

 

八幡「祖母に憧れを持っているスピードさんが居るから、ですか?」

 

スピード「あぁ、その通りさ。これでも学生の頃もクリフジ殿のレースを何度も見ていたくらいでね、ほんの少しのきっかけでいつの間にかというのもあるかもしれないぞ?」

 

八幡「俺がもしスピードさんの時代にトレーナーをやっていたら、祖母に会えているかもしれませんね。」

 

 

まぁ全部たら・ればの話だが、賭け事じゃないから別に構わないだろう?

 

 

 

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