比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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頼もしい後輩達

 

 

八幡side

 

 

チームトレーナーとして活動する事になってから約半年。今の時期は新入生を迎えたばかりで何かと慌ただしい4月で、緊張の抜けていない学生達やウマ娘の観察や先輩トレーナーから色々と学んでいる新人トレーナーの姿がよく見える。俺はまだ新人だからであろう、サブは付いていない。まぁそれどころじゃないしな、チームを率いて間も無いってのにその上新人のサブまで付いたら忙しい事この上無いって。そうでなくても今は違う意味で忙しいってのに。

 

 

アルダン「あの、私の為にそこまで盛大にしなくてもよいのですよ?」

 

ライアン「いやいや何を言ってるんですか!この前の大阪杯も勝ったんですから、そのファンの皆さんの為にも盛り上げないとっ!」

 

パーマー「そ~そっ!アルダンさんのファンは多いんですからっ!最初から上げていかないと!じゃないとオグリさんに取られちゃいますって!」

 

ドーベル「お客さんの奪い合いじゃないわよ、ファン感謝祭は……」

 

 

今ドーベルが言ったように、もうすぐファン感謝祭が開催されるのだ。その為、チームメジロの面々は準備に大忙しなのだ。現役で走っているアルダンはそこまで大袈裟にする必要は無いと言っているのだが、この前の大阪杯に加えてGⅠ4勝を挙げているウマ娘、それでいてメジロ家のウマ娘がショボい出し物、もしくは何もしないなんて考えられない、っという事から後輩のアイツ等が張り切っているという事だ。

 

メジロご用達の業者まで使ってるからガチだなアレは。

 

 

八幡「頼もしい後輩達だな、あそこまで協力してくれるのはありがたいんじゃないか?」

 

アルダン「はい、それは勿論その通りなのですが……少々豪華過ぎないかと思いまして。」

 

八幡「気にするだけ無駄だ、きっと衣装とかも凝ると思うぞ。」

 

アルダン「ですが、良い機会かもしれません。私だけでなく他の子達のファンも作れるかもしれませんし。」

 

八幡「まぁアイツ等はそんな事、微塵も考えていないだろうけどな。」

 

 

そんなこんなで準備を進め、いよいよ感謝祭当日となった。

 

 

アルダン「いらっしゃいませ、メジロ喫茶へようこそおいでくださいました。」

 

ドーベル「こ、こちらへどうぞ……」

 

「お、おぉ~……本物のメジロアルダンさんだ……」

 

「いつもは観客席からでしか見た事無いのに、近くだとこんなに綺麗なのかぁ~……」

 

アルダン「恐縮です。そしてこの子は私と同じメジロのウマ娘のドーベルです。男性が少し苦手なのですが、悪い子ではありませんので。」

 

「そうなんですか、じゃあ気を付けますね。」

 

ドーベル「で、では、ご案内します。」

 

「よろしくお願いします。」

 

アルダン「お次のお客様、大変申しわけございませんが、お席が空くまで少々お待ちくださいませ。」

 

 

俺は厨房でせっせと働いているんだが、中の様子は様々だった。元々はアルダンのファンだったのだが、初めて会うメジロの面々との会話に花を咲かせている人も多い。パーマーは老若男女問わず人気で、ライアンが若い女性、ブライトが年配の方々、ドーベルは不運にも男性客と、それぞれの人気があった。アルダンは全員とだけど。

 

 

八幡「しっかし人が多いな……アルダン、外どのくらい並んでるんだ?」

 

アルダン「それが、此処からだとよく分からなくて……入口からでは判断出来ないとしか。」

 

八幡「そのくらい多いって事か……メニュー絞っておいて良かったマジで。」

 

パーマー「トレーナー!オムライスとスパゲッティ1つずつ~!」

 

八幡「出来てるから持ってけ。」

 

パーマー「はぁ~いっ♪」

 

ライアン「トレーナーさん、オレンジジュース2つお願いしますっ!」

 

八幡「分かった。」

 

ドーベル「トレーナー、こっちにも2つよろしく。」

 

八幡「合わせて4つな、分かった。」

 

 

何やら向こうではオグリが大食いレースをしているらしいが、何を食べているのかは知らない。でも少しだけあやかりたいものだ。大食いをするつもりは全く無いが。

 

しかしメジロの令嬢が全員メイド服って……この先見られるかどうか分からない光景だな。

 

 

八幡「ほい、オレンジジュース4つ。それと、しっかり自分のファンも作ってこいよ。」

 

ドーベル「此処に居るのはアルダンさんのファンでしょ!そんな事出来ないわよっ!」

 

 

ーーーファン感謝祭終了後ーーー

 

 

ライアン「あぁ~疲れた~!」

 

ドーベル「えぇ、もうクタクタ……」

 

ブライト「あら?もう終わってしまいましたの?」

 

八幡「1番に客捌いてた奴が何を言ってんだよ……まぁいい、今日はお疲れさん。賄い作ってやるよ、オムライスでいいよな?」

 

パーマー「よろしくトレーナー!」

 

アルダン「お手伝いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「……どうだった、妹達の様子は?」

 

アルダン「とても精力的に動いていましたよ。何人かの方達からはデビュー戦を観に行くとも言われていたみたいですし。」

 

八幡「そうか。とりあえず仮のファンを獲得する事は出来たみたいだが、本当のファンに出来るかはアイツ等の走り次第だな。」

 

アルダン「あの子達なら大丈夫ですよ、きっと。」

 

八幡「とりあえずは今年デビューするライアンとパーマーに期待だな。」

 

 

 

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