比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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家、購入?

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

 

……久しぶりに来た。此処に来るのは20年以上も前だ、けどありがたいのは当時のまま残っているという事だ。けど……

 

 

売 物 件 
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今はこうして物件として売りに出されている。俺もこうして遠目でしか見る事しか出来ないし、中に入るなんて事は購入するか内見する以外に出来ない。俺がまだ園児の頃はあんなに行き来してたってのに、変な話だ。

 

 

八幡「………大人になるまで此処に来る事すら忘れてたんだよな。墓参りにもトレセン学園に入ってからよく行くようになったしな。」

 

「おや?見ない顔だねぇ?」

 

八幡「っ!どうも。昔、この家に住んでた人の親族なんです。」

 

「この大きな家の……ありゃ、もしかして八幡ちゃんかい?」

 

八幡「っ…はい、そうです。」

 

「クリさんがよく話していたんだよ、八幡ちゃんの事。可愛い孫が来たってね~。そうかいそうかい、来てくれたんだねぇ~。」

 

八幡「こうして来るのは20数年ぶりです。墓参りには最近行ったんですけどね。」

 

「クリさんもきっと喜んでるよ。そうそう、クリさんにはよく一緒に食べてたのがあってね。もしかしたら八幡ちゃんも食べた事あるかもね~。」

 

 

そう言ってお婆さんが自分の家に戻ってまた出てくると、手に持っていたのは俺と婆ちゃんがよく一緒に食べていた物だった。

 

 

「コレね、よくクリさんが食べていたんだよね。」

 

八幡「自分もよく頂いてました。お婆さんがくれていたんですね、ありがとうございます。」

 

「いいのいいの。でも残念だね、こんなに近くに居るのに入れないんだからね。」

 

八幡「自分が買えば早い話なんですけど、生憎と地元はこの千葉でも働いているのは東京なので。」

 

「そっか……お金は大事だもんね。でも、孫にがこうして来てくれただけでも喜んでいると思うよ、クリさんは。」

 

八幡「……はい、そうだと良いです。」

 

 

♪~♪~

 

 

八幡「……すみません。」

 

「いいんだよ、じゃあね。」

 

八幡「スピードさん?はい、比企谷です。」

 

スピード『やぁ八幡君、忙しいところ済まないね。』

 

八幡「いえ、今日はトレーニングを休みにして自分も今は東京を離れていますので。」

 

スピード『おや、そうだったのかい?それはせっかくの休日に水を差してしまったみたいで済まないね。』

 

八幡「いえ、お気になさらず。ちょっとした帰省ですので。」

 

スピード『帰省……すると今は千葉に居るという事か。お父君や母君は元気にしていたかな?』

 

八幡「はい、変わりありませんでした。それと今は祖母の住んでいた場所に来ているんです。スピードさんもご存知の場所です。」

 

スピード『それはもしや、あの風情のある和風の一軒家の事かい?』

 

八幡「はい。昨日のトレーニング前にふと思い出して帰省がてら来ているんです。懐かしいって感じでもないんですが、現実でこうして来るのは随分と久しぶりなので。」

 

スピード『現実ではまだ残っていたのか……』

 

八幡「もう20年以上も経つので誰かが済んでいたり、取り壊されていてもおかしくは無かったんですが、残ってて良かったです。」

 

スピード『ふむ……八幡君、その場所を教えてくれないか?千葉のどの辺りかな?』

 

 

その後、スピードさんに婆ちゃんの家の事を教えた。流石に細かい住所とかは分からなかったから、地図で見た住所を教えた。スピードさんはお礼を言ってから通話を終了した。そして俺も車に乗って自宅に帰った。

 

 

ーーー数日後・自宅ーーー

 

 

八幡「それで、今日はどうしたんですか?電話も無しに此処に来るなんて初めてじゃないですか?」

 

スピード「うむ、まぁサプライズというものさ。八幡君、君にコレを渡しておこうと思ってね。」

 

八幡「コレは……鍵、ですよね?一体何の鍵ですか?」

 

スピード「君の縁のある場所さ。先日私もその場所に行かせてもらったんだ、その家の鍵だよ。」

 

八幡「家………っ!?まさか、婆ちゃんの家を買ったんですか!?」

 

スピード「ふふふ、君の驚いた表情を久しぶりに見た気がするよ。サプライズは成功したみたいだな。君の言う通り、あの家は我々シンボリ家が買い取った。家も土地もそのままね。」

 

八幡「す、凄い買い物をしましたね……ですが、俺が子の鍵を受け取る意味がよく分からないのですが……」

 

スピード「何、遅くなってしまったが、ルドルフのシニア王道路線完全制覇のお祝いだと思ってくれればいいさ。」

 

八幡「そのお祝いなら年末のシンボリ家で豪勢な食事を頂いた形だと思っていたのですが。」

 

スピード「であれば君の最優秀トレーナー賞受賞の分だと思ってほしい。君の功績はルドルフの3冠以外に留まらない。それこそ日本のウマ娘のレベルを数年は進歩させたといっても過言では無い。そう考えるとお釣りが出るくらいさ。」

 

八幡「いや、お世辞にしても行き過ぎだと思いますし、お釣りどころか所持金が足りないと思うんですけど……」

 

 

まさかこんな形でまた婆ちゃんの家に行けるようになるとは思わなかったが、あの家っていくらするんだろう?だって最低20年以上は経ってるし、それなりに築年数は経ってるよな?だとしたら結構な古い家だよな?とりあえず婆ちゃんが生きてた時と同じくらいには再現したいよな。

 

 

 

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