比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もし、八幡が学園の生徒だったら? 24

 

 

八幡side

 

 

夏合宿も8月に入って後半に突入。連日ライスとトレーニングに励んでいるが、今日のトレーニングはお休みにしている。トレーニングをするのは確かに大事だが、ちゃんとした休みだって必要だ。週に1度はしっかりとした休みにしているからその辺りは大丈夫だと思っている。だから今日は俺もライスも完全なフリーで好きな事をしている。まぁライスはそうかもしれないが、俺はそうでもない……

 

 

八幡「何だってこんな事になってるんだか……」

 

ジャーニー「すみませんね比企谷君、貴重な休みに時間を使わせてしまって。」

 

八幡「そう思うんでしたら今すぐ代わってくれませんかね?」

 

ジャーニー「そうしたいのは山々ですが、生憎と私には比企谷君のように上手に飲み物を作る事は出来ません。オルが満足出来るような飲み物を作るのは君くらいしか居ないからね。」

 

八幡「寛ぎながら謝罪されても説得力に欠けるってジャーニーさんなら分かりますよね?」

 

ジャーニー「おや、気を悪くさせてしまいましたか?」

 

八幡「いや、もういいです。」

 

オルフェ「……八幡、次を用意せよ。」

 

八幡「はいはい。因みに次は何が良いんだ?」

 

オルフェ「同じ物で構わない。」

 

八幡「あいよ。」

 

 

せっかくの休みだというのに、俺はわざわざ暑い外でパラソルに隠れながら飲み物を作っている。そうしているのも、オルフェが俺に作れと言ってきたからである。最初は俺も断ったんだが、そこへジャーニーさんも加わった事でもっと断れなくなった。だってこの人、オルフェの事になるとマジになるんだもん。俺も1度だけジャーニーさんのキレてるとこ見た事あるけど、もう見たくないと思った。だって目がキマッてんだもん。

 

 

八幡「はい。」

 

オルフェ「うむ。」

 

八幡「………」ゴクッ

 

ジャーニー「ところで、比企谷君が飲んでいるのは私達に作っているのとは違いますね。それは何なのか教えてもらえますか?」

 

八幡「俺のは炭酸レモネードです。2人が飲んでいるのはただのレモネード、水か炭酸水かの違いです。」

 

オルフェ「八幡、余もそれを所望する。」

 

ジャーニー「比企谷君、私にも同じ物をお願い出来るますか?」

 

八幡「作り方教えるので自分で作ってくれません?」

 

 

何でわざわざこんな事してるんだろう?

 

 

オルフェ「……八幡。」

 

八幡「ん?」

 

オルフェ「貴様はこの夏合宿、ライスシャワーのトレーニングを見ている……学園に帰ったならば、余のトレーニングを見よ。」

 

八幡「一応聞くけどよ、そのトレーニングって1日だよな?」

 

オルフェ「愚問……1週間だ。」

 

八幡「キツいって……この夏合宿で1人に集中して暫くは控えようって思ってたんだぞ?なのに他の奴のトレーニング見ろって?少しは休みくれって。もしくは俺以外の誰かに頼れ。」

 

オルフェ「笑止。お前以外のトレーナー科の者など、貴様と比べるまでも無い。余の走りを見る者は余が決める。」

 

八幡「お前なぁ……」

 

ジャーニー「比企谷君、どうかオルのお願いを聞いてあげてくれませんか?」

 

八幡「ジャーニーさん、今のをお願いだと捉えたのなら耳鼻科に行く事を勧めます。俺にはお願いじゃなくて命令に聞こえたんですけど?」

 

ジャーニー「ふふふ、そんな風に遠慮無く言われたのはゴルシさんやナカヤマさんくらいですよ。」

 

八幡「……すみません。」

 

ジャーニー「あぁ、責めているわけではありませんので謝罪の必要はありませんよ。」

 

オルフェ「八幡、帰ったならば余のトレーニングを見よ……王命である。」

 

八幡「こんな下らない事に王命使うなよ……それと俺、お前の臣下じゃないからその命令聞くつもり無いから。」

 

ジェンティル「見かけないと思ったらこんな所に居ましたのね。」

 

 

わぁ~マジかぁ~……何で来ちゃうかなぁ~こんな所に?空気ピリつくからやめてほしいんだが。

 

 

ジェンティル「こんな所で雑用だなんて、お可哀想に。」

 

八幡「目が笑ってんぞコラ。ってかわざわざ何か用?」

 

ジェンティル「えぇ、貴方にお願いがありますの。学園に戻ったら私のトレーニングを見てくださらない?」

 

オルフェ「ジェンティル、既に余の走りを見ると決まっている……貴様の走りはその後にせよ。」

 

ジェンティル「あら、どうせ貴女の事ですもの。強引に約束を取り付けたか、貴女が1人で勝手に進めているだけでしょう?」

 

 

すげぇ、合ってる。声に出して言いたいところではあるが、言ったら絶対に睨まれるから黙っておこう。

 

 

ジェンティル「私は独裁者とは違ってちゃんとお願いしますわ。八幡さん、お願い出来ません事?そうですわね……帰ってすぐでは疲れも取れないから、帰ってから2日後でどうかしら?」

 

オルフェ「貴様、余を愚弄するか……」

 

ジェンティル「本当の事を言ったまでですわ。ところで、貴女達は何を飲んでいますの?見慣れない飲み物ですわね。」

 

 

その後、ジェンティルも俺にモクテルを作るように言って飲んでからは、一緒に横になって寛ぎながらモクテルを嗜んでいた。

 

 

オルフェ「……ジェンティル。先の話、学園に帰って2日後にトレーニングと言ったな。3日ずつでどうだ?余からの折衷案だ。」

 

ジェンティル「それで構いませんわよ。八幡さんのお作りになったこのモクテルに免じて、ね。」

 

ジャーニー「おやおや、比企谷君は凄いですね。オルに折衷案を出させるなんて……滅多に無いんですよ?オルが妥協をするなんて。」

 

八幡「どの道、俺が苦労するだけなんですけどね。」

 

 

帰ってもトレーニングを見るのは確定かぁ……はぁ~トレーナー科ってホントにブラック。

 

 

 

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