比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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たからないでくださいね?

 

 

八幡side

 

 

翌日の放課後。俺はいつもより早く部室に来て準備をしているのだが、今日の模擬レースの事を聞きつけたのか言いふらしたのか分からんが、中々の人数の生徒達が見学に来ていた。オルフェーヴルの姿が見えないところを察するに、あの集団はおそらくオルフェーヴルに好意的な感情を抱いていないグループなんだろう。

 

 

八幡「ジャーニー達は……既にアップを初めてるみたいだな。他にもギャラリーが居るみたいだが、気にしないでおくか。」

 

ゴルシ「よぉ、オメェがジャーニーのトレーナーなんだってな!あたしのトレーナーもよくアンタの話するぜ。今日はよろしくな~。」

 

???「ゴルシも言ってたけど、今日はよろしくな。アイツの為にも公平なジャッジをしてくれ。」

 

八幡「……あぁ。」

 

 

目の前に居るのはまだデビューしていない沖野さんが面倒を見ているゴールドシップと、既にトゥインクルシリーズを引退しているが、その走りで多くのファンを魅了させたウマ娘だ。

 

 

八幡「あぁ、分かってる。それにしてもお前達が此処に来るなんてな、ゴルシにステイゴールド。」

 

ゴルシ「あたし等、アイツが切り盛りしてる遠征委員会の教室でよく集まってんだよ。」

 

ステゴ「だからジャーニーの事をよく知ってる側としては、アイツの応援をしてるって事だ。」

 

八幡「そういう事か……」

 

ジャーニー「お疲れ様ですトレーナーさん。それからゴルシさんにアネゴも見に来てくださったんですね。」

 

ステゴ「おう、まぁ軽く捻ってやれよ。」

 

 

そして走る時間になると、ギャラリーは更に増えていた。事前から知っていた生徒に加えて野次ウマに誘われて見に来たという学生も混じっている。何故かは知らんがゴルシが焼きそば売ってたし……何でこの時間にしかも焼きそば?

 

 

八幡「……よし、じゃあ時間になった事だし、これから模擬レースをする。まずルール説明からだ。距離は1,600mの右回り、ゲートはくじ引きで決めるものとする。不正が無いようにくじは他者の3人が引く。模擬レースという形を取っている以上、他者への妨害は反則行為として即失格扱いにする。そして最後に……私怨があるとはいえこれはレースだ、フェアプレイを心掛けるように。以上だ。」

 

2「はっ、フェアプレイとか気取るなよな!」

 

1「全くだ、こっちはそこに居るお姉ちゃんを潰せればそれでいいんだよ。」

 

八幡「……言っておくが、これはお願いじゃない。命令してるんだよ。」ギロッ

 

1・2「っ!?」

 

八幡「もしそれすらも守れないというのであれば、すぐにこのコース場から出ていけ。付け加えると今のも命令だ。」

 

 

何も言わなくなった2人は他所に、俺は適当に3人を選んでくじ引きをさせた。結果はジャーニーが2枠で他の1が3枠で2が1枠となった。ちょうどジャーニーが挟まれる形だ。

 

そしてレースが始まった。

 

 

ガッコン!!

 

 

ジャーニー「………」

 

2「チッ、面倒だなぁ~もう!サクッと格の違い、見せつけてやろうぜ!ハァァァァ!!」

 

 

ジャーニーに挑む度胸?があるだけあって、あの2人の走りは体格通りの力強い走りだった。ジャーニーとは違って長い脚をフルに使ったストライドでぐんぐん伸びていった。一方でジャーニーは後方待機の作戦で、2人の背中を追っている。しかもまるで、いつでも抜けるかのような、挑発的な笑みまで浮かべていた。

 

 

ジャーニー「………………ふっ。」

 

1「っ!な、何だアイツ……気味悪ぃ……っ!直線で一気に突き放すぞっ!!」

 

ジャーニー「はい、承知しました。フッ!!」

 

 

ジャーニーも同じタイミングでスパートをかけた。ジャーニーの末脚は2人をあっという間に追い越して、既に3バ身以上の差をつけていた。格の違いを見せつけると言っていたあの2人が、逆に見せつけられる形となっていた。

 

 

ジャーニーは既に本気で走るのをやめて早くも流していた、本気で追いつこうとしている彼女達を横目で見ながら。そしてゴールを駆け抜けてきた2人を迎えていた。

 

 

2「嘘じゃん……こんな、こんな「こんな、小柄で弱そうなウマ娘に負けるなんてあり得ない、でしょうか?」っ!?」

 

ジャーニー「確かにお2人共とても立派な体格をなさっていると思います。ですからこれまで、力押しで解決してきたのでしょう。えぇ、分かりますとも……貴女方がどう振舞われてきたかは、きちんと頭に入れておりましたから。」ニコッ

 

1「は、はぁっ!!?は、お、お前、何を……」

 

ジャーニー「素晴らしいスピードでしたが……残念です。ペースが緩やかに上がっていた事に気付けていれば、もう少し勝負になったかと。本当に残念だ……オルの糧になっていただければ良かったのですが、貴女方を振り払うのに、あの子の大事な脚は使わせられません。」

 

1「お、お前……ただの優等生だろっ!?な、なのに……何なんだよお前っ!!」

 

ジャーニー「小バエはね、早めに駆除するのが大切なんですよ。妹の周りに……もう2度と、たからないでくださいね。

 

1・2「ヒィッ!!」

 

 

こうして、今日の模擬レースは終了した。結果は言うまでも無いが、あの2人はこれ以上無いくらいに心をバッキバキに折られた事だろう。

 

 

 

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