比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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初めての献上品

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」

 

ジャーニー「………」

 

オルフェ「………」ジィ∼…

 

 

………何でか知らんがオルフェーヴルの部屋であろう場所に案内されて座らされている。しかも呼び出した本人でさえも口を開かずにこっちを見つめてくるばかりで話を切り出す様子も無い。一体何なの?何の時間なのこれ?俺も暇じゃないんだから用事があるのなら早く済ませてほしいんだけど?ジャーニーも普通に紅茶飲んでるだけでアクション起こす様子も無いし。

 

 

八幡「………なぁ、俺って何の為に呼ばれたんだ?かれこれ数分はこの状態なんだけど……用が無いのなら帰ってもいい?」

 

「そ、それはおやめくださいトレーナー様!」

 

八幡「何で様付け?何で帰ったらダメなの?」

 

「そ、それは………」チラッ

 

オルフェ「………」ジィ∼…

 

八幡「……それって俺の目の前に居る髪が栗毛っていうよりも金色で瞳の色が宝石のアメジストみたいに輝いてるお前達の王の用事が済んでないから?」

 

「そ、そうですそうですっ!!」コクコクッ!!

 

 

首振り過ぎだって、取れちゃうって……

 

 

オルフェ「ほう、中々に達者な事を言う……」

 

八幡「そりゃどうも。んで、俺に何か用?」

 

オルフェ「……昨日、姉上から貴様の作った菓子を貰った。中々に美味であったわ。褒めて遣わす。」

 

八幡「あぁ~……うん、それはどうも。」

 

オルフェ「貴様に問う……あお菓子、どのくらいの頻度で作れる?」

 

 

………え、欲しいって事?

 

 

八幡「別にあの程度ならいつでも作れるレベルだが……まぁ、そうだな。俺の都合とかもあるから、週3とか?」

 

オルフェ「ほう……」

 

ジャーニー「トレーナーさん。差し出がましい事を言いますが、その頻度で作る事が可能だとしても、1日も怠る事無く作る事は出来ますか?」

 

八幡「おいジャーニー、何でお前がそっちサイドでしかも俺を脅すような事を言うんだ?だったら俺、作る気無くしちゃうんだけど?別に作りたいわけじゃないんだけどさ。」

 

ジャーニー「私はオルの為にいつも欠かさずにジェラートを用意していますので。」

 

 

成る程、経験者は語るってヤツか……って事は姉にも文句言ってるの?いや、それは無いか、だってジャーニーがそんなミスをするとは思えない。

 

 

八幡「じゃあマージン取って週2って事にするか。」

 

オルフェ「よかろう……では平日5日の内2日は菓子を作って参れ。」

 

八幡「それは別にいいけどよ、クッキーだけでいいか?他のも一緒に作って来いって言われても別の作るの面倒だから1種類しか作る気無いけど。」

 

ジャーニー「おや、トレーナーさんはクッキー以外にも作れるのですか?」

 

八幡「一応だけどな。クッキーだろ、ロールケーキやシフォンケーキも作った経験あるし、ミルフィーユも作ったな。タルトやワッフルもあったな。マカロン……ドーナツ……」

 

ジャーニー「……意外と多くの洋菓子を作れるのですね?」

 

八幡「和菓子とかも出来るぞ、どら焼きとか。」

 

オルフェ「………」ギロッ

 

 

………あれ?なんか圧が凄い事になってるんだが。あの、オルフェーヴルさん?その圧飛ばすのやめてくださる?今言ったのって確かに作れるけど、今すぐは無理だからね?

 

 

オルフェ「……では、最初の王命を伝える。明日の昼餉にロールケーキを作って参れ。」

 

八幡「早速か……了解。んで味は何がいい?食感の好みとか色々教えてもらえると助かる。好みに出来るだけ近付ける。」

 

 

俺はオルフェから要望を聞いてから、今日のトレーニングを終えた後に食材を買いに行って調理に取り組んだ。自ら聞いたとはいえ要望を聞いたのは先生の無茶ぶり以来だったから少しだけ気合が入っている。

 

 

ーーー翌日・カフェテリアーーー

 

 

八幡「ジャーニーからLANEが来たから何となく予想してたけど、やっぱ一緒に食べるんだな。」

 

ジャーニー「いつも一緒に食事をしていますので。それじゃあいただきましょうか。」

 

 

ちょっと分かり切ってた事だったが、周りからの視線が刺さる……まぁいつもは姉妹だけの空間に男のトレーナーが混じってるんだ、そりゃ気になるよな。

 

そして食事をする事数十分後……

 

 

八幡「ご馳走さん……やっぱウマ娘だから食べるの早いな。」

 

ジャーニー「それは違いますよトレーナーさん、今日は特別食べるのが早いんです。食後のお楽しみがありますので。」

 

八幡「たかが野郎の作るロールケーキに期待し過ぎなんじゃねぇの?」

 

 

俺は持参してきた保冷バックの中からロールケーキを取り出した。因みに端を味見で少しカットしただけからロングサイズだ。

 

 

八幡「まぁとりあえず好きな分だけ取って食ってくれ。」

 

ジャーニー「じゃあオル、私が切るから私のから食べるといいよ。」

 

オルフェ「うむ……」

 

八幡「(毒味かよ……)不味く作ったつもりはねぇぞ。」

 

ジャーニー「では、いただきます……」パクッ

 

オル「………」パクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オルフェ「姉上、味見はもうよい。」

 

ジャーニー「そうだね、どのくらい食べたいのか言ってごらん。あぁ、私も食べたいから全部はダメだよ。」

 

オルフェ「分かっている……比企谷、此度の働き誠に大義であった。褒美として、余の名を呼ぶ事を許す。」

 

八幡「いや、既に呼んでるけど?」

 

ジャーニー「トレーナーさん。それはつまりフルネームではなく呼びやすいように呼んで構わないという意味ですよ。」

 

八幡「よく聞くのはオルフェだが……流石にお前のようにオルって呼ぶのはいきなり近過ぎるよな、じゃあオルフェだな。」

 

オルフェ「うむ、これからも励むがよい。」

 

 

これは喜んでもいいのだろうか?お菓子作って食べてもらっただけであだ名呼びOKって……この姉妹、ホントによく分からん。

 

 

 

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