比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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久しぶりの難航

 

 

八幡side

 

 

ジャーニーのデビュー戦も決まって、これまでのトレーニングとは違う適性重視のトレーニングをしていくつもりだ。デビュー戦は1,600m、マイルの適性があるとはいえジャーニーの本適性は中長距離。ジュニアの期間は2,000mが最長だから、その辺りも考慮しながらメニューを考えなくてはならない。

 

 

八幡「ジュニア期間ってのは、ステイヤータイプのウマ娘にはキツい期間だなぁ……」

 

同期2「なぁ~に悩んでんだ比企谷?」

 

八幡「ちょっとメニューの事でな、デビュー戦決まったからどうしようか悩んでるところだ。コンセプトは決まったんだが、内容をどうするかで悩んでる。」

 

同期2「そうか……済まん、邪魔しちまったな。」

 

八幡「おい、何で行っちまうんだよ?知恵を貸してくれてもいいだろ。」

 

同期2「だってメニュー内容だろ?俺よりも比企谷の方がすげぇってのに、そんな奴の悩みを俺が解決出来るわけ無いだろ。」

 

八幡「早々に諦めないでくれるか?トレーナーだろ?」

 

同期2「シンボリルドルフ級のお前がモブウマ娘級の俺に何を求めるんだよ?」

 

 

いや例え方がエグいだろ……何だよシンボリルドルフ級って、意味分からんって。

 

 

葵「何をしてるんですか?」

 

同期1「それってもしかしてメニュー作ってる最中?」

 

同期2「聞いてくれよ~比企谷が俺に知恵を貸してくれって。どう思う?」

 

同期1「比企谷君、聞く相手を間違えてると思うわ。」

 

同期2「めっちゃくちゃ言いたい事はあるけど、まぁその通りだな。」

 

八幡「じゃあ代わりに2人の知恵を貸してくれるか?」

 

葵・1「………」

 

八幡「冷たい同期だな、ホント……いや、そもそも俺に人望が無いのか……」

 

同期1「いやいや違うからっ!比企谷君のメニューに何か言うなんて~……ねぇ葵?」

 

葵「は、はい……何だか恐れ多いというか。」

 

八幡「たかが同期のメニュー作りに何をそんなに「いや、お前のメニューは他の先輩達や俺達のとは全然違うから。」……まぁ、確かにそうだけども。」

 

同期1「比企谷君、正直に言わせてもらうわ。比企谷君のメニュー、私には凄過ぎて半分以上が理解出来てないわ。」

 

 

そこまで言うかよ……まぁ確かに他の人達とは全然違うんだけどさ。まぁ先生直伝の方法だし。

 

 

葵「と、とりあえず比企谷君なりにメニューを作ってみてくれませんか?それから私達が見ても損にはならないと思いますので。」

 

八幡「……じゃあ作ってみるわ、少し時間くれ。」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「よし、出来た……」

 

同期2「おっ、出来たか!」

 

 

同期連中が出来上がったメニュー表に食いつくように見つめていた。そして……

 

 

葵「えっと、比企谷君……これは比企谷君の中でどの程度の評価なんですか?」

 

八幡「とりあえず及第点ってところだな、無難に組んだメニューだし。で、どう思う?」

 

同期2「俺達から見ればこの上無いくらい完璧に見えるんだが?」

 

八幡「いやいや、他にも何かあるだろ。」

 

同期1「ごめん、見当たらない。強いて言うならこの部分……コレって何で入れてるの?」

 

八幡「少しでも脚を動かす為だ、短距離~マイルの適性だったら別に必要無いんだが、ジャーニーの適性は中長距離だから少しでも脚に刺激を与える為に入れてる。だから1セット終わった時の休憩は長めに取ってる。」

 

同期1「成る程……コレさ、もうちょっと後でも良いんじゃない?だってまだトレーニングを始めて2ヶ月と少しでしょ?適性が中長距離でもクラシックまでまだ長いんだから、本格的に中距離を走るようになるまで待ってもいいのかなって思うけど。」

 

葵「同期1さんは今はデビューに向けてのトレーニングをしようって事ですね?」

 

同期1「そっ。比企谷君の言い方からして距離って多分マイルでしょ?なら今はマイルの練習だけに絞ってもいいんじゃない?ほら、今の内に最後の脚を鋭くするとか長く脚を使えるようにするとかさ。」

 

 

成る程、最初のレースの適性に合わせて仕上げるか……

 

 

八幡「それじゃあ………こんな感じか?」

 

同期1「あぁ~そうそうっ!スッキリしたメニューになった感じがする!」

 

八幡「……じゃあ最初のメニューはコレで行ってみるか、ありがとなお前等。」

 

葵「いえいえ!結局何もアドバイスなんて出来ませんでしたし。」

 

同期2「殆ど同期2で終わっちまったしな。」

 

八幡「いや、それだけでもありがたい。俺、この学園に入ってから1回もメニューに関してケチ付けられた事が無いからよ。こういうのも大学の時以来だったからな。」

 

同期1「比企谷君って普通の大学からトレーナーになったんだ~。育成学園には居なかったから気になってたんだよね~。」

 

同期2「それなのに葵ちゃんを抑えて今年の主席だもんなぁ~。一体どんな事してたんだよ?」

 

八幡「通ってた大学にウマ娘が居て、その人から色々とな。トレーナーにはなるつもりなんて無かったのにいつの間にかって感じだ。」

 

葵「どんな人なんですか?」

 

八幡「普段は普通に優しい人。けどトレーニングとかになるとめっちゃ厳しくなる。これまで作ったメニュー表、8割くらいがダメ出しだったからなぁ~……自信持って提出してやり直しって言われた時は結構グサッと来たなぁ~。」

 

 

そのスパルタのおかげで、俺は今此処に居るんだけどな。先生、改めてありがとうございます。

 

 

 

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