比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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王命、再び!

 

 

八幡side

 

 

7月に入って殆どの学生が夏合宿に参加している為、学園は殆どもぬけの殻状態だった。とは言っても誰も居ないわけじゃない、レースを控えたウマ娘達は学園に残って調整してるし、そもそも参加する気の無いウマ娘だって居る。まぁ怪我で参加出来ないウマ娘も中には居るがそれは仕方ないとしか言えないな。俺達も学園に残っている少ない割合の一部に入っている。まぁジャーニーはまだジュニアクラスだし、夏合宿に参加させるのもアレだと思ったからだ。それに2ヶ月ってのは案外あっという間だからな、今は堅実に行こうと判断したまでだ。

 

 

八幡「しかし、何でお前は参加しなかったんだ?」

 

ライス「えっと……5月にちょっとトレーニングにし過ぎで怪我をしちゃったんだ。だから今年は行かない事にしたの。」

 

八幡「そうだったのか……じゃあ今は療養中ってところか?」

 

ライス「怪我は大した事無かったんだけど、お兄様が言ってたでしょ?ちっちゃい怪我でも大きな怪我に繋がるって。だから、今年は安静にしようって決めたの。」

 

八幡「それが良いだろう、仮に行ったとしても向こうで出来る事なんてたかが知れてるしな。よし、じゃあ今日はお前に飯でも作ろう。」

 

ライス「ふぇ?でもお兄様、トレーニングは大丈夫なの?ドリームジャーニーさんのトレーナーさんなんだよね?」

 

八幡「大丈夫だ、今日のトレーニングは休みにしてる。それに最近はあまり話せてなかったからな、少しはこういう時間があってもバチは当たらないだろう。」

 

ライス「……じゃあ、お願いします。」

 

八幡「おう、じゃあまずはライスのリクエストから聞くか。何が食べたい?」

 

ライス「お兄様が作る料理だったら何でもいいけど……じゃあ、お茶漬けが良いかな。」

 

八幡「おいおいそんなのでいいのか?もっと何か無いのか?」

 

ライス「えへへ……今はお茶漬けかな~。」

 

八幡「……分かった、お茶漬けだな。じゃあスーパーに行くか。因みに食材に関しては俺に任せてもらうからな。」

 

ライス「うん。」

 

 

ーーー数十分後・厨房ーーー

 

 

よし、買い出しも終わった事だし早速調理といくか。これから作るのはお茶漬けだが、皆が知ってるようなふりかけとお湯をかけたらはい完成のお茶漬けでは無い。ちゃんとした出汁茶漬けだ。

 

 

八幡「じゃあライスは出来上がるまで待っててくれ。」

 

ライス「いいの?何にもお手伝いしなくて……」

 

八幡「いいんだ。それに怪我人があまり無理をするな、今は怪我を治す事と料理を待つ事に集中だ。」

 

ライス「う、うん。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「ほい、お待ちどう。鮭の身をほぐした出汁茶漬けだ。」

 

ライス「わぁ~!」

 

八幡「まぁとりあえずは食べてみてくれ、味は問題無い筈だ。」

 

ライス「い、いただきま~すっ!」

 

八幡「おう、熱いから気を付けろよ。」

 

ライス「ふぅ~……ふぅ~……あむっ…はふっはふっ……んんぅ~美味しいっ♪」

 

八幡「……うん、そうだな。」

 

ライス「コレならいくらでも食べられそう!ねぇお兄様、お代わりってある?」

 

八幡「あるぞ。鮭の切り身はまだある、俺も食いたいからそれなりに用意してある。」

 

ジャーニー「では私達もいただきたいものですね。」

 

八幡「おう、じゃあ用意する………ん?」

 

 

何だろう?ライスにしては低い声だったな……それに聞き覚えのあるハスキーな声だったな。

 

 

八幡「………」チラッ

 

ジャーニー「どうも、お疲れ様です。とても良い好物の香りがしていたので来てみれば、ライスさんとトレーナーさんだったのは驚きました。」

 

オルフェ「………」

 

ライス「あ、あわわわ……」

 

八幡「お疲れさん。お前達も昼か?」

 

ジャーニー「その通りです。そう思っていましたが、どうやら私達の来たタイミングが良かったみたいで。トレーナーさん、よろしければ私達にも作ってはいただけませんか?これでも私達姉妹はお茶漬けが好物なのです。」

 

オルフェ「比企谷、疾く作って参れ。」

 

八幡「……ライスは?お代わり要るか?」

 

ライス「お兄様のお代わりがあるのなら……」

 

八幡「ん、じゃあ少し待っててくれ。」

 

 

やれやれ、更に2人の客が増えるとは思わなかったな。にしてもオルフェがお茶漬け好きとはな……煌びやかな見た目とは全然釣り合ってない好みだな。

 

 

ーーー更に数分後ーーー

 

 

八幡「は、出来たぞ。」

 

ジャーニー「ありがとうございます。成る程、鮭ですか……では、いただきます。」

 

オルフェ「………」パクッ

 

ジャーニー「これは……」

 

オルフェ「………比企谷。」

 

八幡「ん?」

 

オルフェ「週に1度、茶漬けを作って参れ。甘味と同じ日取りで構わぬ、これは王命である。」

 

八幡「王命増えてんだけど。おいジャーニー?」

 

ジャーニー「トレーナーさん、私からもお願い致します。先程も言いましたが、私達はお茶漬けが好物です。週に1度でもこの味を堪能出来るのなら、この上無い楽しみの1つになります。」

 

八幡「2人してこのお茶漬けが気に入ったってのか?」

 

ジャーニー「はい。もしこの場で断りを入れられたとしても、きっと私もオルも簡単には……いえ、トレーナーさんが承諾するまで続けるでしょう。」

 

八幡「それどうしようもねぇじゃん。ならこの場でいいって言った方がまだ楽だ。」

 

ジャーニー「ありがとうございますトレーナーさん。オル、良かったね。」

 

オルフェ「うむ……良きに計らえ。」

 

 

 

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