八幡side
ステゴ「よし、グラスは持ったな?それじゃあ、ジャーニーのデビュー戦初勝利を祝して「かんぱぁ~いっ!!」「ちょ、ゴルシさん!今ステイゴールドさんが音頭を取っていたのにっ!!」ははは、乾杯だ。」
ナカヤマ「無駄だってメノ、ゴルシにそんな事言っても無駄だってのは分かってんだろ。」
オルフェ「………」
ジャーニー「ありがとうございます、皆さん。トレーナーさんも遠慮なさらないでくださいね。」
八幡「……おう。」
ステゴ「何だ遠慮していたのか?」
八幡「いや、そういうわけじゃないが……この食事を用意したのってステゴとナカヤマとゴルシなんだろ?手を付けるのに勇気が必要だなと思ってな。」
ゴルシ「んだよそんな心配してたのかよ~。安心しろって!何にも怪しいのは混ぜてねぇからよ。」
八幡「………って言ってるけど、どうなんだ?」
ナカヤマ「あたし等が全員で用意したのは大丈夫だって言い切れるが、ゴルシが個人で用意した物は保証しないぜ。」
八幡「よし、じゃあそれには手を付けない。」
ゴルシ「えぇ~んえぇ~ん!!皆~ハチ公があたしの事イジめるよぉ~!!えぇ~ん!!」
何という三文芝居……まぁいいや、とりあえず何か食べるか。出来るだけ安全そうな料理を。
八幡「にしても……色んな料理があるな。」
ステゴ「とりあえず思いついたのを色々と買ってきたって感じだからな、その方が面白いだろう?」
八幡「こういう宴会に面白さってあまり要らない気がするんだが。」
メノ「トレーナー、とりあえずゴルシさんの用意した料理は押収しておきました。後程、ゴルシさんの寮の部屋に届けておきます。」
八幡「ん、頼む。もしそれで何かしそうな時は止めてくれ。」
メノ「はっ、承知しましたっ!!」
ゴルシ「おいおいマメちんよぉ~そんなつまんねぇ事すんなよなぁ~!」
メノ「用意した料理にデスソースを混ぜる方が余程危険でありますっ!!」
オルフェ「……比企谷、飲み物を用意せよ。」
八幡「……いや、そこにあるだろ。」
オルフェ「周りの目は誤魔化せても余の目は誤魔化せん……貴様のその杯に注がれている物はモクテルであろう。」
八幡「お見通しかよ……同じ物でいいのか?」
オルフェ「構わぬ。」
八幡「ん、じゃあ作るわ。」
俺はナカヤマが用意してくれたオレンジジュースとジンジャーエールを1:1の割合でグラスに注いでからかき混ぜた。
八幡「ほい、オレンジジンジャー。」
ゴルシ「美味そうじゃねぇかハチ公!あたしにも作れよなっ!」
八幡「オレンジジュースとジンジャーエールを同じ量注いでかき混ぜるだけだから自分で作れ。」
ジャーニー「ではトレーナーさん、私にもお願いします。」
八幡「ジャーニーは今回の主役だから作ってやらないとな。」
メノ「トレーナー、それは本当に大丈夫なのでしょうか?」
八幡「疑うのならお前にも作ろうか?一応皆の目の前で作ったつもりだが……オルフェの様子を見ても何かやったと思うか?」
メノ「……いえ、トレーナーはジャーニーさんのトレーナーです。疑われるような事はしないでしょう。」
八幡「まぁ、仕事終わりの1杯だと思って飲んでおけ。」
メノ「は、はい……では、いただきます……っ!これは、美味しいでありますっ!」
オルフェ「……比企谷。姉上の次走、目星は付けてあるのだろうな?」
八幡「今月末の芙蓉Sにしようと思ってる。ジュニアクラスで1回は2,000mを経験させておきたいと思っていたしな。」
ステゴ「芙蓉Sか……中山レース場だから遠征は出来ないか。まぁそれもいいだろう。」
ナカヤマ「ジャーニーよぉ、重賞に挑まなくてもいいのか?アンタなら良い線いけると思うけどな?」
ジャーニー「トレーナーさんと相談して決めた事ですので。それに私は早く重賞を走りたいというわけではありませんので。堅実に確実に走りますよ。」
ゴルシ「まっ、ジャーニーがこう言ってんだし、次は中山までお楽しみは取っておこうぜ。」
そして暫くしてから祝勝会はお開きとなった。こういうイベントもあるんだなと感心しているところだ。主催者はステゴ、協力者はナカヤマ・ゴルシ・メノ・オルフェの4人だ。
八幡「ふぅ……何だかんだ、楽しかったな。」
次のレースはさっきも話したが芙蓉S。中山レース場で開催される2,000mの中距離レースだ。OPレースだからこのレースに勝つ事が出来たら、次は重賞に走らせる予定だ。とりあえずは初勝利を上げられて安心しているってのが正直な感想だ。
今度はオルフェとの併走がメイントレーニングになりそうだ。まぁそこはオルフェの予定次第ってところだろう。
八幡「それにしても、ゴルシの作ったデスソース入りのたこ焼き、ちゃんと処理出来たのか不安だな……少ししか話した事無いが、メノって詰めが甘いところがあるからな。っていうかあのたこ焼きをどうやって処理するんだろう?」
翌日、俺はゴルシの同室のステゴにたこ焼きのその後を聞いてみたいんだが、辛い物が食べられるドトウに食べてもらったらしいのだが、平気な顔をして食べていたからゴルシも一口食べてみたら普通に辛くて30分くらい洗面所から離れられなくなっていたみたいだ。まぁ、イタズラしようとしたバチが当たったな。