ジャーニーside
ふむ……最初の波としてはまずまずでしたね。トレーナーさんが想定していたような旅になっていたかは分かりませんが、GⅠを勝ち取れましたので、来年のクラシックも期待出来るでしょう。
八幡「……ご苦労さん。」
ジャーニー「おや、お待たせしてしまいましたか?」
八幡「いや、全然。にしても最後の直線、良い末脚だったな。」
ジャーニー「いえいえ、これもトレーナーさんの采配あっての事ですので。貴方の的確なご指示あってのこの結果なのですから。」
八幡「本当にそう思うか?俺はこの前と同じ作戦を提示しただけであって、細かい事までは何も言ってないぞ。」
ジャーニー「だとしても、最終的なご指示は貴方からいただきました。なので、この勝利は貴方の采配によるものです。どうかご謙遜なさらずに。」
八幡「……今日はそれで済ませるか。」
ジャーニー「えぇ、お互いに譲らないようですからね。貴方も意外と強情な方だ。」
トレーナーさん、貴方には毎回驚かされてばかりだ……貴方の目は毎回のように変わる。穏やかそうな猫かと思えば、何でも見抜く鷹、獰猛な狼のような目にもなる。
ジャーニー「………」チラッ
八幡「………」
今でこそ穏やかそうな猫を装っていますが、貴方の本性はどの目なのでしょうか……
それからインタビューに写真撮影、ウイニングライブと全過程を終え、私達は帰路へと着きました。
八幡「そうだ、ジャーニー。次のレースだが、弥生賞にしようと思っている。お前はどう思う?」
ジャーニー「私もそう思っていたところです。貴方と意見が合うのはとても安心します。では、次は弥生賞に致しましょう。」
八幡「決まりだな、じゃあ登録を済ませておく。」
ジャーニー「……時にトレーナーさん、年末年始のご予定はお決まりですか?」
八幡「いや、特には無いな。どうした、帰省でもするのか?」
ジャーニー「いえ、その予定はありません。よろしければ共に過ごさないかと思いましてね。貴方の事だ、きっと春のクラシックに向けてのお仕事をなされるおつもりでしょう?」
八幡「俺はそこまで仕事人間じゃねぇよ、休む時くらいは休んでる。まぁ少しくらいは仕事するかもしれないが。」
ジャーニー「もしその姿を拝見した時には、ゴルシさんを派遣させますね。」
八幡「そのまま送り返すからよろしく。」
ジャーニー「さて、ゴルシさんが言う事を聞くでしょうか。」
八幡「そこはアイツの気持ち次第だな。まぁすぐに居なくなるような事はしないだろうけどな。」
ジャーニー「もしトレーナーさんの部屋にお茶菓子があったら、居座るでしょうね。」
八幡「お茶菓子作らんでおこっと。」
これでトレーナーさんも少しはゆっくりしてくれる事でしょう。しかしどのくらい持ってくれるだろうか……この人はトレーナー室に居る事が多い人だ、きっと部屋に居る確率も高い。
ジャーニー「トレーナーさん、年末年始もトレーナー室に?」
八幡「いや、流石に行かない。俺だって何も考えずに休日を過ごしたい時がってある。明日のトレーニングは休みにしてるが、学園には行くし。」
ジャーニー「……貴方が本当に身体を休めているかどうか不安になってきますね。」
八幡「大丈夫だって。」
ーーー栗東寮ーーー
ジャーニー「此処までありがとうございました。」
八幡「このくらいは当然の事だ。じゃ、今日と明日はゆっくり休めよ。」
ジャーニー「トレーナーさんも身体をちゃんと休めてくださいね、先程のご説明を聞く限り少々不安は残りますが。」
八幡「まぁ今日明日くらいはそうする。じゃあまた明日な。」
ジャーニー「はい、また明日。」
……さて、オルが待ちくたびれているだろうからね。速く帰らないとね。
ジャーニー「ただいまオル、ごめんよ待たせてしまって。」
オルフェ「よい。」
ジャーニー「すぐに寝支度をしようか。」
オルフェ「その前に、祝賀を開くぞ。今日はGⅠ……祝う価値がある。」
ジャーニー「いいのかい?それじゃあオルの言葉に甘えようか。」
オルフェ「今日は余が茶を用意しよう。姉上はそこで待っておれ。」
ーーー数分後ーーー
ジャーニー「んん~……良い香りだ。味も確かだ……」
オルフェ「……して、次のレースは決まっておるのか?」
ジャーニー「弥生賞に決まったよ。私もトレーナーさんもその予定だったからすぐに決まったよ。」
オルフェ「そうか……」
ガチャッ
ステゴ「おっ、やっぱり戻ってたか。」
ゴルシ「おうジャーニー!祝勝会しようぜ祝勝会~!!」
ジャーニー「おやおや、賑やかになりましたね。オル、いいかな?」
オルフェ「……構わぬ。」
ステゴ「よし、じゃあギリギリまで楽しむとするか。」
ゴルシ「あたしは就寝時間過ぎても騒ぐぜ~!」
オルフェ「余の就寝を妨げる事は許さぬ……」
ジャーニー「では、就寝時間前10分前まで楽しむ事にしましょう。」
その後はアネゴ達と一緒に就寝前まで楽しく過ごしました。オルはあまり騒がしいのは好きじゃないのですが、今日は私が主役だからなのか偶に笑みを浮かべながら私達の様子を見ていました。