比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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混沌なデザート

 

 

八幡side

 

 

フジもエアグルーヴも美味そうに食ってくれているようで何よりだ。アルダンとライスも幸せそうな顔をしながら食べていた。周りのウマ娘達も4人の食事にかなり注目していた。

 

 

オグリ「トレーナー、余りは無いのか?」

 

八幡「お前はどんだけ食いたいの?今さっきとんでもない量の飯食ってたよな?あれでまだ足りないのか?ホントどうなってんだよお前の胃袋。」

 

オグリ「そんな事はいいんだ、それよりもコロッケの余りは無いのか?」

 

八幡「………あると思うか?」

 

オグリ「………」ズゥーン…

 

八幡「………白米ならあるぞ?」

 

オグリ「おかずがいいんだもん。」ズゥーン…

 

 

………オグリの『もん。』って初めて聞いたな。それだけ拗ねてるって事か?そんなにか?

 

 

オグリ「トレーナー………」

 

八幡「………」

 

オグリ「………」

 

八幡「………しょうがねぇな、少し待ってろ。作ってやるよ。コロッケでいいか?」

 

オグリ「い、いいのか!?」パアァ!!

 

八幡「食材あまり無いからちょっと混ぜる事になるが、それでもいいか?」

 

オグリ「あぁ、大丈夫だ!ありがとうトレーナー!」

 

八幡「2人に言うなよ?3人分も作る量はもう無いからな。作るのはお前の分だけな?」

 

オグリ「あぁ、分かった!」

 

 

ホントあの食いしん坊は……しょうがねぇな。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「オグリ、出来たから持ってけ。」

 

オグリ「おぉ〜!」キラキラ

 

八幡「2人は心配なさそうだな、完全に2人に目がいってる。気付かれない内に食っちまえよ。」

 

オグリ「いや、おそらくそれは出来ない。トレーナーの料理だから味わって食べると思う。」

 

八幡「まぁお前がそうしたいのならそうしろ。おっ、アイツ等もそろそろ食べ終わる頃合いだな。」

 

 

デザートもある事だし、聞きに行くか。

 

 

フジ「あっ、八幡トレーナーさん!ご馳走様でした、とっても美味しかったよ♪」

 

エアグルーヴ「とても美味しかった。」

 

八幡「そいつは何よりだ。そんで、一応食後のデザートも用意してあるが、どうする?」

 

エアグルーヴ「メニューを言う時にデザートの事を言ってなかったから無いと思っていたが、今年も用意していたのだな。」

 

フジ「私は行きのバスである事は知ってたけど、何なのかは分からないんだよね〜。一体何を作ったんだい?」

 

八幡「その前に聞くぞ?デザートはいるか?」

 

エアグルーヴ「あぁ、頂きたい。」

 

フジ「勿論、貰うよ!」

 

マックイーン「頂きますわ!!」

 

 

………今聞こえる筈のない声まで聞こえたような気がするんだが、気のせいだろう。

 

 

八幡「分かった、じゃあ用意する。それと最後に聞こえた声はきっと気のせいだよな?」

 

マックイーン「気のせいではありませんわ!!」

 

 

うん、気のせいだな。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「ほら、お待ちどう。いちごのタルトだ。フジにはこっちだ、ティラミスな。」

 

フジ「うわぁ〜美味しそうだね!八幡トレーナーさんはこんな事も出来るのかぁ〜!でもよく分かったね、私が甘いのが苦手だって。」

 

八幡「俺はお前の担当トレーナーだぞ?そのくらいは理解してて当然だ。」

 

フジ「確か去年はザッハトルテだったんだよね?」

 

エアグルーヴ「あぁ。だがどうした事だ?」

 

フジ「?何がだい?」

 

エアグルーヴ「いちごの旬は5月〜6月だ。今時期に売られているとは思えないのだが………」

 

八幡「良い着眼点だな。本来のいちごなら旬は5月〜6月だが、今回使ったのは北海道産の【夏瑞】って苺だ。いちごってのは本来、夏には出回らない果物だ。だが夏瑞は夏が旬で、今時期でも栽培されている苺なんだ。しかも甘さも折り紙付きでな、九州産のあまおうの糖度は16くらいなんだが、夏瑞は平均16で最大18の糖度になる。普通のよりも甘く感じると思うぞ。」

 

エアグルーヴ「そんないちごもあるのか………」

 

フジ「それを聞くと、また余計に美味しそうに見えちゃうね。」

 

マックイーン「………」プルプル

 

 

さてと、この1切れは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ほいシービー、お前のだ。」

 

シービー「え、あたしに?」

 

八幡「1週間前に部屋での会話、覚えてるか?あの時の礼だと思ってくれ。」ボソッ

 

シービー「そんなのいいのに〜。でもくれるんならありがたく貰うね、ありがとっ♪」

 

マックイーン「むむむぅ〜………」プルプル

 

ライアン「マ、マック?」

 

アルダン「?どうかしたのですか?」

 

ドーベル「きっとあのタルトが欲しくてしょうがないんだと思うわ。トレーナーがあんな説明も加えるんだもの。美味しさと甘さが増し増しになりそうな説明だったもの。」

 

アルダン「あら、これは少しでも兄様の好感度を上げないと可能性はありませんわよ?」

 

ライアン「アルダンさんはトレーナーさんと仲が良いですもんね。」

 

アルダン「えぇ、とても♪ライスさんも兄様とは仲がよろしいですものね。」

 

ライス「うん、そうなんだ。お兄様はとっても優しい人だよね。」

 

 

 

……なんかメジロお嬢様達とライスの席が盛り上がってるが、まぁいっか。

 

 

マックイーン「……トレーナーさん!!」

 

八幡「………何?」

 

マックイーン「私には、私にはありませんの!?」

 

八幡「えぇ〜……」

 

マックイーン「そこを何とか!お願いしますわ!!」

 

八幡「……なぁアルダン、マックイーンってホント甘い物に目が無いのな。」

 

アルダン「えぇ、メジロ家の中でも群を抜いて甘い物好きですの。」

 

八幡「じゃあティラミス持ってくるか。」

 

マックイーン「意地悪しないでくださいまし!!」

 

 

その後、もうしつこくて仕方なかったから1切れあげる事にした。そしたら去年同様、泣きながら美味しそうに食べてた。

 

 

 




オグリの『もん。』

シービーのご褒美。

マックの食い意地。
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