比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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祝勝会という名の今後

 

 

八幡side

 

 

『かんぱぁ~いっ!!』

 

八幡「……乾杯。」

 

同期2「おいおいテンション低いぞ今日の主役!」

 

八幡「んな事言われても……俺、これがデフォだし。」

 

同期1「まぁいいじゃん。今日は比企谷君のGⅠ初勝利のお祝いなんだからっ!」

 

葵「それにしても、こんなに早くGⅠを勝つなんて驚きです。やっぱり凄いですね、比企谷君は!」

 

八幡「いや、俺はただトレーニングやらせて作戦立てただけだし。」

 

同期2「それがすげぇって事が何で分からない!このトレセン学園史上最速の記録なんだぞっ!?先輩に聞いたけど、これまでの最速は2年と8ヵ月なのに対して比企谷は8ヶ月だぜ?1年も経ってない上に2年も更新ってどういう事だよっ!?」

 

八幡「俺にキレないで、知らない記録だから。」

 

 

今、俺は同期の3人と一緒に都内の居酒屋に来ている。名目は俺のGⅠ初勝利の祝勝会だ。なのに何故か俺は同期2に怒られている。

 

 

同期2「自覚が無いってのは恐ろしいぜ……」

 

葵「私もデビュー戦を勝ってこの前2戦目を勝ったくらいなんですよ?比企谷君はGⅠ初勝利って……」

 

八幡「俺が悪いみたいに言わないで。」

 

葵「い、言ってませんよ!?」

 

同期1「でも、これで大きく差がついちゃったわよね~。ただでさえスタートラインが違うのにGⅠまで勝たれちゃうとねぇ~。」

 

同期2「同期3の顔なんて見たかよ、お前の事恨めしそうに見てたぜ?その先輩の先輩1もだけど。」

 

葵「私、同期3さんをお誘いしたんですけど断られてしまいまして……」

 

同期1「葵ちゃん、それはアウトだって~。鈍感な同期2だって分かってるわよ?」

 

同期2「鈍感は余計だ。まぁ同期3が比企谷の事を目の敵にしてるってのは明らかだよな。」

 

 

それは俺も理解している。なんか俺にだけ変な態度取るんだよな……まぁ此処に着任してからの事だったからもう全然話さないようにしてるけど。まだそんな態度取ってるんだ、知らんかったわ。

 

 

同期2「まぁまぁまぁ、話を戻そうぜ。こんな話をする為にこんな会を開いたわけじゃないんだし。ズバリ比企谷、今日までどんなトレーニングを中心に?」

 

八幡「とりあえずスピード重視。ジャーニーの適性は芝の中長距離だっていうのは分かってたから、後はジュニアクラスの内にスピードを上げておこうって思っただけだ。」

 

同期1「じゃあ次私!次のレースは決めてるの?」

 

八幡「セオリー通りに弥生賞。今のまま行けば掲示板内には入れるくらいには実力あると確信はしてる。」

 

同期2「普通に答えられるんだな……俺だったらどもりそうだぜ。」

 

八幡「桐生院はどうなんだよ?」

 

葵「ミークのこの後は「サウジダービーからのUAEダービーじゃね?」ち、違いますよ!次は伏竜Sです!」

 

八幡「……ケンタッキーダービー目指せばいいのに。」

 

葵「いえいえ!ミークにはまだ早過ぎます!年末の全日本ジュニアウマ娘も考えたんですけど、スケジュール的に無理があったので。」

 

同期1「でもさ葵、ケンタッキーダービーは無理でもBCを目標にしてみれば?それなら別に無理な話じゃないでしょ?」

 

 

BC……ブリーダーズカップ・クラシックの通称だ。アメリカの伝統的なレース。開催されるレースも多岐に渡り、芝ダートのレースがジュニア~シニアまであるだけでなく、適性距離もスプリント~中距離までと幅広い。しかも開催されるレース場も1年毎に変わるのも有名だ。特にBCクラシックはダートの世界最強ウマ娘決定戦を決めるレースと言っても過言じゃないくらいレベルで実力の高いウマ娘が集まる。日本も多くはないがレースに参戦させた事はあるものの、1度も勝ち星を挙げた事は無い。どのレースを勝つだけでも最高レベルの実力を証明されるくらい、アメリカのみならず世界から見ても認められている。

 

 

葵「び、BCですかっ!?ま、まだそんなレベルでは……」

 

八幡「そんなのまだ現実味が無いだけだろ?桐生院の担当が重賞連勝とかGⅠを1つでも勝てば、現実味も帯びてくるだろ。」

 

同期1「そうよ葵、まだ2勝でしょ?私達からすれば2勝って大きな数字だもの。比企谷君の2勝は絶壁レベルだけど。」

 

葵「そうでしょうか……」

 

同期2「まぁけど、次の伏竜Sを勝ったら重賞には出すつもりなんだろ?OPレースなわけだし。」

 

葵「はい、伏竜Sの後はそう考えてます。その後は夏合宿に参加しながら考えようと思ってます。」

 

同期1「流石だねぇ~名門トレーナーは。それで比企谷君は?」

 

八幡「とりあえずはクラシックの初戦で優先権を得る事からだな、まずはそこからだ。それから皐月賞やダービーを考える。」

 

 

心配はあまり無いが、ジャーニーの末脚で前に届かない事が最大の懸念点だ。それに今回と同じ中山レース場……距離が長くなればあの急坂が長く感じるだろう。その辺りのトレーニングもさせないとな。

 

 

同期2「比企谷がまた1人で考え始めたぞ。」

 

同期1「これはまた何か始まりそうな予感ね。」

 

葵「そういえばお2人にはお話って上がってないんですか?独立のお話。」

 

同期1「全然。だから再来年の4月かな~。だから今の内に担当にしたいウマ娘を絞っておかないとね。後になって迷って取られるなんて嫌だし。」

 

同期1「だな。まぁ俺は既に何人か候補は決めてるけど、新人トレーナーに『はい。』って返事してくれるかどうかなんだよなぁ~。」

 

葵「その辺りは2年の研修があるから大丈夫だと思いますけど……」

 

 

 

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