比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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王からの褒美

 

 

ジャーニーside

 

 

弥生賞の勝利をあげた翌日。本日のトレーニングはお休みなのですが、本日はオルの部屋で臣下の全員を集めて、先日のレースを勝った子にペンをあげる式を行うみたいです。形式的な事は何も予定しておりませんが、彼女達にはオルからペンを貰えるだけでも感無量でしょう。

 

 

ジャーニー「オル、きっと皆はもう集まっているよ。後はオルが昨日のレースを勝った子を褒めてペンを渡せば完了だよ。」

 

オルフェ「うむ。姉上、物はあるか?」

 

ジャーニー「勿論、持ってきてるよ。それじゃあ行こうか。」

 

 

ーーーオルフェの個室ーーー

 

 

ガチャッ

 

 

いつもの光景ですが、オルが扉を開けると中に居る子達は敬意を表して頭を下げます。

 

 

オルフェ「面を上げよ……」

 

ジャーニー「皆さん、本日は急なご連絡にも関わらずお集まりいただきありがとうございます。」

 

1「いえ、とんでもございませんドリームジャーニー様。王のご命令とあれば、何よりも優先されます。」

 

2「その通りでございます。我々の予定は王のご命令に比べれば些細な事。いついかなる時もご命令とあれば馳せ参じます。」

 

オルフェ「良き心得だ、その忠誠心……更に研磨せよ。」

 

1・2「「はっ!!」」

 

オルフェ「今日、貴様等を集めたのは他でも無い。昨日のレースの事である。」

 

1「はい、昨日のドリームジャーニー様の走りは見事でございました。私もあの走りに少しでも近付けるように精進致します。」

 

オルフェ「何を勘違いしておる。余が申しているレースは姉上の走りでは無い、貴様の事だ。」

 

 

オルが指を差した方向には昨日のレースで勝利をあげた子が、とても驚いたご様子でした。

 

 

3「お…王が、私のレースを……ご、ご覧に?」

 

オルフェ「貴様等は等しく余の家臣……して貴様は先のレースが初陣。そのレースで自身の全身全霊を懸け、先頭で駆けた。未熟であれ、貴様は確かな覇を見せた……近こう寄れ。」

 

3「は、はいっ!!」

 

 

呼ばれた子は動きがとてもぎごきなかったですが、オルの目の前まで来て片膝を着きました。

 

 

オルフェ「姉上……」

 

ジャーニー「はい、オル。」

 

オルフェ「……貴様の先の走り、見事であった。貴様にはこの品を受け取る資格がある。この品は貴様の勝利の褒美だ、受け取れ。」

 

3「………」ツー

 

オルフェ「今後もその足を磨き、余の糧とし、己が力とせよ。」

 

3「……あ、あ、ありがたき幸せっ!!」ツー

 

オルフェ「貴様等もこの者に続け。さすれば、余もそれに応えよう……そして最後だ。昨日のレース、誠に大儀であった。」

 

 

そしてオルは部屋から出て行った。そもそもオルは今日を休みにしているから、用が終わったから寮に戻ったんだろうね。

 

 

3「あ……あのっ!ドリームジャーニー様!こ、この品はっ!?」

 

ジャーニー「それは昨日、オルと私とトレーナーさんの3人で選んだ物でしてね。自由に使っていただいて構いませんよ。そちらは既に貴女の物ですから。」

 

3「わ、私程度のレースよりも、ドリームジャーニー様の方が格式の高いレースなのにどうして……」

 

ジャーニー「以前のオルでしたら、貴女方の事はあまり気にかける事はしなかったでしょう。ですが、私の担当トレーナーと関わる事であの子も良い方向へと変わっているのは確か……今回は貴女がレース委勝った事は勿論、成長が目に見えた事が嬉しかったのでしょう。私はオルではありませんが、あの子の考えている事はそれなりに理解しているつもりです……皆さん、口は堅い方ですか?オルに対しても絶対に口を割らないと確約していただけるのであれば、お話致します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お約束致します!』

 

ジャーニー「では、お話致しましょう。最近オルが行っているトレーニング……あれは確かに自分の為のものでもありますが、本来は貴女達の走りを少しでも良くする為に私のトレーナーさんにお願いをして作ってもらったものなのです。」

 

2「お、王が我々の為にっ!!?」

 

3「そ、そのような事をしてくださっていたのですか!?」

 

ジャーニー「はい。この事は貴女達には伝えなくていいとオルから言われていますが、貴女がレースで勝利した今、知る権利はあると判断しました。これからも妹の為にその脚を磨いてくださると幸いです。」

 

1「勿論です……勿論ですドリームジャーニー様!!王が我々の為に行動してくださった恩義に報いる為にも、より一層精進致しますっ!!」

 

ジャーニー「えぇ、よろしくお願いしますね。さて、オルも帰った事ですし我々も解散しましょう。」

 

 

……さて、私もトレーナーさんの元に行きましょうか。

 

 

ーーートレーナー室前ーーー

 

 

ジャーニー「さて、トレーナーさんが居ると手間が省けるのですが……」

 

 

中からは誰かの話し声が聞こえます。しかし気になるのはあまり穏やかな声色じゃないという事です。流石に今の状態では中に入るのは躊躇われますね……仕方ありません、少し時間を空けてから来る事にしましょう。

 

しかし中の怒鳴り声の方、何だか聞き覚えのある声でしたが……出てくるのを待つとしましょうか。

 

 

 

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