比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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新しい航路

 

 

ジャーニーside

 

 

実況『本日も快晴の中山レース場はこの上無い程のレース日和となっております。そして今し方10Rが終わってこれから本日のメイン競走、皐月賞のパドックが行われます!今年のクラシック3冠路線は群雄割拠そのものであり、王道路線以外からの参戦が多くありました……今年の第一関門、【最も速いウマ娘が勝つ】と言われているこのレースを勝つのは果たしてどのウマ娘なのでしょうかっ!?』

 

 

「あの、オルフェーヴル様……本当に我々もこのような席に同席してもよろしいのでしょうか?」

 

オルフェ「許す。次は姉上が走る、貴様等も姉上の走り……しかとその(まなこ)に焼き付けよ。」

 

八幡「何さもお前の席みたいな言い方してんだよ。そもそも俺が居なかったらこの席で観戦なんて出来ないんだからな。そもそも担当じゃないお前達を入れる気なんて無いってのに。」

 

ステゴ「ケチケチするなよトレーナー。心が狭いってジャーニーに言われちまうぜ。」

 

八幡「担当じゃない奴を入れないのは普通の事だから。」

 

 

実況『3枠6番、今回の1番人気、ドリームジャーニーです。』

 

解説『前走の弥生賞も後方から一気に前に居るウマ娘達を差し切った強い内容でした。しかし今回は逃げ・先行が多いので、どのタイミングで仕掛けるのかが勝利の鍵となりそうです。』

 

 

ステゴ「おっ、出てきたな。」

 

オルフェ「………」

 

「あぁ、オルフェーヴル様同様に覇気のあるお姿……」

 

「流石は王の姉君……」

 

 

……どうやら皆さん、あちらの席で観覧しているみたいですね。最近はアネゴも観に来てくださっているので、俄然やる気が漲りますね。

 

 

ジャーニー「ふふ………」ニヤ…

 

 

オルフェ「……比企谷、もう1人連れて来る。」

 

八幡「もう1人?ゴルシとかやめてくれよ、居るだけで騒がしい奴と問題起こす奴は勘弁だ。」

 

オルフェ「ゴルシでは無い、別の者だ。」

 

八幡「ならいい、俺の中でアイツはこの部屋に入れるのは出禁スレスレレベルだから。」

 

ステゴ「アイツ、一体何やらかしたんだ?」

 

 

八幡(想像なんて出来ないだろうな。アイツ朝日杯FSの時、観覧席の端から端までクリフハンガーしやがったんだ。そんな奴は居れたくない。まぁアイツじゃないのならいいや、人数増えるのも今更だし。)

 

 

おや、オルが居なくなってしまった……何処へ行ってしまったんだろう?気にはなるが、今はこっちに集中しないといけないね。あちらこちらから様々な視線を感じるしね。

 

 

ーーー数十分後・控え室ーーー

 

 

八幡「はぁ……ちょっと疲れた。」

 

ジャーニー「これから走るウマ娘相手にそのような顔を見せるのはどうなのでしょうか?」

 

八幡「済まないと言いたいところだが、お前んところの自慢の妹が勝手に押し入って来るもんだから疲れたんだよ。俺、入っていいなんて一言も言ってないんだからな?」

 

ジャーニー「おや、てっきりトレーナーさんが許可したのかと思っていましたが違ったのですね。」

 

八幡「俺がお前以外のウマ娘を入れる事はまず無い。これまではお前が俺に聞いてきたから入れてやってただけで、あんなのはあり得ない。」

 

ジャーニー「では次からはちゃんと許可を取ってから入るようにと言っておきましょう。」

 

八幡「俺の話聞いてた?お前以外のウマ娘を入れる事は無いって言ったんだけど?」

 

ジャーニー「ではお聞きしますが、私がオルに今の事を言ったとして素直に聞くと思いますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「………全く思えない。」

 

ジャーニー「でしょう?」

 

八幡「もう考えるまい……じゃあ今日の作戦を伝えるぞ。」

 

ジャーニー「そういえば今日の作戦を聞いていませんでしたね。早速お聞きしても?」

 

八幡「今日は後方からの追込は無しだ。出来れば差しの辺りでレースを進めてくれ。今日のメンバーで追込は流石に不安しか無い。これまでのような最後方からの末脚勝負じゃ届かない可能性もあるからな。」

 

ジャーニー「成る程、そういう事でしたら今回は少し前目の位置でレースを進めましょう。それでも最後は末脚勝負になるでしょう、3~4コーナー辺りからスパートをかける事にします。」

 

八幡「分かった。後はそうだな……出来ればで構わない、内埒の展開は避けて外から進めてくれ。その方が色々と事も運びやすいだろうしな。」

 

ジャーニー「かしこまりました。では、そのように……」

 

八幡「お前からは何かあるか?」

 

ジャーニー「そうですね……トレーナーさんの戦術を聞くまで色々と考えてはいましたが、それは無くなりました。戦術に関しては特に何もございません。それ以外の事でお願いをしてもよろしいでしょうか?」

 

八幡「?あぁ、何だ?」

 

ジャーニー「もしこのレースに勝つ事が出来た暁には、貴方の事をお名前でお呼びしてもよろしいでしょうか?契約を交わしてからもう1年……仲もそれなりに良くなったと思っております、いかがでしょうか?」

 

八幡「そういう事ならお前の好きにしてもらって構わないぞ。」

 

ジャーニー「このような事であってもお聞きしておいた方がよろしいかと思いましたので。トレーナーさんもいきなり名前呼びされては驚かれるでしょう?」

 

八幡「既に経験してるから別に何とも。けどお前がそうしたいのなら構わないぞ。」

 

 

さて、これで言質は頂きました。後は……勝つのみだ。

 

 

 

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