比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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出走回避と成果

 

 

八幡side

 

 

八幡「残念でしたね、オークス。」

 

沖野「あぁ、こればっかりはしょうがねぇ……まぁ大事じゃなくて良かったって思うしかねぇな。不幸中の幸いってヤツだ。」

 

八幡「それじゃあ、ウオッカはどうしてるんです?同室でしたよね?」

 

沖野「ダスカは今、病院に入院してる。だから寮にはウオッカ1人だけだ。少し寂しい思いをさせちまうが、我慢してもらうしか無いな。」

 

 

今日は金曜日なのだが、沖野さんのチームに所属しているダイワスカーレットが感冒の上に熱発を引き起こしてしまった事で、オークスへの出走を断念せざるを得なくなった。本人も体調管理には気を付けていたと思うのだが、その緊張から来るストレスにやられちまったのかもしれない。今は療養中みたいだし、快復を待つしか無いだろう。

 

 

沖野「その影響か分からないんだが、ウオッカがいつも以上に静かでよ。トレーニングはちゃんとしてくれるからそこは全然構わないんだが、ちょっと心配でよ。」

 

八幡「ウオッカが……そうですか。」

 

 

ーーー遠征支援委員会ーーー

 

 

俺はチーム・スピカのトレーニング風景を見た事無いから分からんが、沖野さんが気にするって事はそのくらい分かりやすく変わってるって事だろう。だが心配なのはウオッカも感冒の影響を受けていないかどうかってところだ。感冒ってのは主に2種類に分けられる。1つはただの風邪、もう1つは流行性によるもの、所謂インフルエンザだ。この時期にインフルエンザはあまり考えられないが、ウマ娘にはまだ解明されていない事が多い、可能性として発症しないとは言い切れない。

 

 

ララ「あの、トレーナーさん?考え事ですか?」

 

 

そうなると栗東寮は少し心配になってくる。検査結果は明日になるみたいなのだが、今日と明日で他のウマ娘達に影響が出るかもしれないと思うなぁ……それにジャーニーも栗東寮だから、もしインフルの方だったら感染のリスクも出てくる。

 

 

オルフェ「………兄上。」

 

 

だが1番最初に警戒しなきゃならないのはウオッカだ。同じチームに所属してる事もそうなのだが、同室だから1番接触してるのもウオッカだから観戦する可能性が1番高いのもウオッカって事になる。

 

 

チョンチョン

 

 

八幡「ん?」

 

ジャーニー「随分と深く考えておられるご様子ですが、一体何をお考えなのですか?」

 

八幡「あぁ、さっき沖野さんからダスカのオークスの出走回避を聞いてな。」

 

ジャーニー「おや、それは残念でしたね……原因は分かっているのですか?」

 

八幡「あぁ、感冒からの熱発だ。熱発だけならまだよかったんだが、感冒の内容次第ではジャーニーも心配だからな。」

 

ジャーニー「そういう事でしたか……確かにそれは我々も気を付けなくてはなりませんね。」

 

 

とりあえず明日また沖野さんに聞いてみるか。ウオッカも俺達も目指しているのはダービーだ、この先その影響が出たらダービーの出走は絶望的だ。そこだけは本当に気を付けないといけない。

 

 

ララ「ほんならジャーニーさんのダービー、気を付けなあかんのはライバルだけやないって事ですね。」

 

オルフェ「……姉上、身の変化が起きたならばすぐに言え。」

 

ジャーニー「オル……ありがとう、とても嬉しいよ。」

 

ララ「ジャーニーさん、何か出来る事がありましたらウチにも気兼ね無くご連絡ください。協力させてもらいます。」

 

ジャーニー「ララさんもありがとうございます。我々の心配をしてくださるのは大変嬉しいのですが、八幡さんもお気を付けくださいね?ウマ娘が発症したとはいえ、人間の八幡さんが発症しないとは限りませんので。」

 

八幡「そうだな、俺も気にかけておく。」

 

 

ピーピーピー!

 

 

八幡「ん、時間になったか。じゃ、盛り付けるからな。」

 

 

音が鳴ったのは炊飯器の音。そして既に準備万端のケトル。そして俺が持って来た刻みのりとホッケとごまと茶漬けを作る為の出汁。

 

 

八幡「よし、出来たぞ。」

 

ジャーニー「……やはり八幡さんの作る茶漬けが1番美味しそうですね。学園のカフェテリアにもお茶漬けはありますが、八幡さんが作るような本格的なものではありませんから。」

 

八幡「お茶漬けの素使ってるしな。」

 

ララ「あの、ウチもご一緒してよろしかったんでしょうか?」

 

オルフェ「構わぬ。兄上であれば余分に食材を用意しているであろう……」

 

八幡「オルフェの言葉通り、具材は用意しているから大丈夫だ。」

 

ララ「……では、遠慮無く。」

 

八幡「しかしこんな所に炊飯器があるとは思わなかったな。ケトルがあるのは見た事あるから知ってたが……色々とあるんだな。」

 

ジャーニー「少しお腹が空いた時は茶漬けを作っているんです。それに最近はこちらを利用してくださる方が増えましたので、利用する頻度も増えたのですよ。これも八幡さんのおかげですね。」

 

八幡「これである程度は知名度が上がっただろ。それに驚いていたんじゃないのか?」

 

ジャーニー「えぇ、皆さん驚いていましたよ。きっと想像していた金額よりも安くて驚いているのでしょう。これでリピーターが増えそうですね。」

 

八幡「学生の利用も増えたんじゃないか?特に夏に帰省とか帰国する連中とかはな。」

 

ジャーニー「そうですね。既に帰省を決めてる生徒からはお願いをされています。予約も今では2名程です。とても上々の成果ですよ。」

 

 

 

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