比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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エアグルーヴの為に

 

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「………」

 

ファイン「………ねぇグルーヴさん。」

 

エアグルーヴ「っ!な、何だファイン?」

 

ファイン「それ、まだ終わらないの?」

 

エアグルーヴ「む?それ………っ!?」

 

ファイン「ねぇ大丈夫?最近何だかボーッとしてる事が多い気がするんだけど?」

 

エアグルーヴ「あ、あぁ……済まない。」

 

 

今ファインにも注意された通り、最近の私はかなり気が抜けてしまっている。体調が悪いわけではないし、ケガをしているわけでもない。ただ、本当に抜けてしまっているのだ。それは寮の自室に限った話ではない。生徒会でも今まではしてこなかったミスをやってしまったり、花にも過剰な水分を摂らせてしまったりと色々だ………

 

 

ファイン「………グルーヴさん、一旦休んだら?」

 

エアグルーヴ「いや、大丈夫だ。心配をかけて済まなかった、もう大丈夫だ。」

 

ファイン「………」

 

 

くそ、どうしたと言うのだ一体………

 

 

エアグルーヴsideout

 

 

ファインside

 

 

やっぱりグルーヴさん、今日もあんな感じだったなぁ………実はちょっと前からグルーヴさんは今みたいな感じになっちゃったの。きっと無意識なんだとは思うけど、グルーヴさんは数分置きに『トレーナー。』って言ってるんだ。それも少しだけ寂しそうな、辛そうな感じだったんだ。

 

きっとあのトレーナーさんと何かあったんだとは思うけど、私から見てもあのトレーナーさんは良い人だから、何かをしたとは考えにくいし………かといって真正面からは聞きづらい。

 

 

ファイン「やっぱりフジさんに相談するべきかな?フジさんもトレーナーさんの担当ウマ娘だし。」

 

フジ「私がどうかしたのかい?」

 

ファイン「うわぁ!?い、いつから居たの?」

 

フジ「ファインが考える素振りをしていた時からだよ。それで、何か悩み事かい?ファインさえよければだけど、相談に乗るよ。」

 

ファイン「……実は。」

 

 

私は今のグルーヴさんの事をフジさんに教えてあげた。するとフジさんは考える素振りを見せ、困ったような顔をしていた。

 

 

フジ「実は、同じような事を会長にも言われててね。生徒会でも似たような事が起きているみたいなんだ。」

 

ファイン「生徒会でも?」

 

フジ「うん。流石にファインの今の説明してくれた時程頻繁にではないけど、それでも数回はそういう仕草をするみたいだから様子を見てほしいって言われてたんだよ。私も可能なら解決したいところだけど、踏み込んでもいいところなのか微妙なところなんだ。トレーナーとウマ娘の関係だからね、おいそれと他人が関与してもいいのかって思ってしまうんだよ。」

 

ファイン「そうだったんだ………」

 

フジ「けどそっか、部屋でもそうなんだね………」

 

ファイン「あんな表情をするグルーヴさん、私もう見ていられなくて……すっごく辛そうな顔をしてるの!私は何とかしてあげたい!」

 

フジ「……うん、それは私も同じだよ。じゃあファイン、明日にでも一緒に会長の所に行こうか。君が居てくれた方が良いと思うし、何より残りの時間も少し観察しててほしいんだ。君には辛い役目を押し付けてしまう事になるけれど、お願い出来るかい?」

 

ファイン「うん、分かった!任せてよ!あっ、フォローを入れるくらいはしてもいいよね?」

 

フジ「うん、寧ろそうしてくれると助かるよ。きっと今のエアグルーヴの精神は少し不安定だろうからね。」

 

 

よぉ〜し、私もグルーヴさんの為に頑張らないとっ!

 

 

ファインsideout

 

フジside

 

 

フジ「………ふぅ。」

 

 

まさかこんな事にまでなっているなんてね……ちょっと予想外だったよ。様子がおかしいって会長から聞いた時は少し耳を疑ったけど、ファインからも同じと聞いた以上は放っておく事は出来ないよね。

 

でもどうしようか?今日はファインに様子を見てもらって明日はその報告。八幡トレーナーさんにはまだ言わないようにしておかないとね。出来れば私達だけで解決したい事だからね。

 

 

フジ「まずは明日になるのを待つしか無いよね。」

 

 

今日の夜は長く感じそうだよ………

 

 

ーーー翌日ーーー

 

 

日を跨いで翌日。私はファインと一緒に登校する事にしていたから、その時に色々と聞く事にしていた。夜中でもエアグルーヴは八幡トレーナーさんの事を無意識に呼んでいたらしい。ファインはそれを聞かなかった事にして、眠るように促したらしいんだけど、きっとそうでもしなかったらずっと起きていたと思うってファインが言う程だった。もしかしたらだけど、相当やられてるのかもね。

 

 

ファイン「私も寝た後の事は分からないんだけど、朝起きた時の挨拶もやっぱり元気がないんだ。」

 

フジ「そっか………」

 

ファイン「ねぇ、やっぱり会長さんに?」

 

フジ「その方がいいね。私達だけじゃ解決出来ないと思うしね。それと多分だけど、生徒だけじゃこれはどうにもならないと思うんだ。」

 

ファイン「………っ!じゃあ!」

 

フジ「会長に話した後、きっと会長は八幡トレーナーさんに頼ると思う。それが1番効果があると思うから。エアグルーヴの担当トレーナーだし、何かの突破口になる事は間違い無いからね。」

 

ファイン「そっかぁ……ねぇフジさん、私にも協力出来る事があったら何でも言って!私もお手伝いしたいから!」

 

フジ「うん、お願いね。」

 

 

 




エアグルーヴ、ついに不調?
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