ジャーニーside
本日のトレーニングも終了して、私達も施設に戻っています。この部屋に居るのは私とオルの2人だけ……オルは騒々しいのが嫌いだからね、それに人が多いと自然と暑くなってしまう。それを抑える為でもある。
ジャーニー「オル、今日のドリンクはどうかな?」
オルフェ「……悪くない。だが明日は少し甘味を足せ。」
ジャーニー「分かったよオル。じゃあ明日はそうしてみようか。」
オルフェ「……姉上も覚えたか。」
ジャーニー「八幡さんの作ったドリンクは日常でも飲みやすいからね。私も覚えておいて損は無いと思ったんだよ。」
オルフェ「………そうか。」
ジャーニー「さて、私は委員会の仕事を進めるよ。オルも何かあったらいつでも呼ぶんだよ。」
ーーー数時間後・厨房ーーー
ジャーニー「さて、今日は何にしようか……」
オルフェ「……今日は精進にする。」
「王、おいででしたか。ドリームジャーニー様も……」
オルフェ「どうした?」
「トレーナー様が料理をしておられまして。もしその気があれば料理を振舞うから知らせてくれと。」
オルフェ「ほう、兄上が料理を……姉上、変更だ。兄上の料理を食す。」
ジャーニー「そうだね、私も八幡さんの料理を食べるよ。さて、どんな料理なのか楽しみだね。八幡さんに伝えてくれますか、2人分お願いしますと。」
「はっ、かしこまりました。」
ジャーニー「オル、今日は精進にすると言っていたけど……八幡さんが今作っている料理は精進料理の保証は無いよ。それでも大丈夫かい?」
オルフェ「構わん。」
そして私達も食堂に入ると、八幡さんが調理している姿を見つけました。今は野菜を焼いているみたいですね。
ジャーニー「八幡さん、本日はありがとうございます。」
八幡「おぉ来たか。まぁ席に着いて待っててくれ、もうすぐ出来上がるから。」
ジャーニー「分かりました。席は2人席の方がいいでしょうか?」
八幡「任せる。」
ジャーニー「承知しました。じゃあオル、行こうか。」
オルフェ「うむ。」
ーーー数分後ーーー
八幡「はい、お待ち。」
ジャーニー「心待ちにしていました。さて、どんな料理なんでしょう?」
オルフェ「器を開けよ。」
八幡「はいはい、オープン。」
八幡さんが器を開けると、そこには2つのパン……だけではなく、均等に切られたステーキに一口大の焼かれた野菜が盛り付けられていました。しかしこのステーキ……大きいですね。
ジャーニー「八幡さん、これはただのお肉ではありませんね?何のお肉ですか?」
八幡「牛の肩から取れる希少部位、ザブトンだ。ジャーニーにはダービー制覇のお祝いしてなかったし、オルフェにはこの前助けられたしな。それにこの夏合宿は頑張ってたしな、そのご褒美って事にしてくれ。」
ジャーニー「そんな事を気にされなくてもいいのですよ?しかしせっかくのご厚意です、ありがたくいただきます。」
オルフェ「………」
八幡「待ちきれなくなってるな。好きに食べてくれと言いたいところだが、お前達なら知ってるだろ?その肉は希少部位だから味わって食べる事をお勧めする。じゃ、何かあった呼んでくれ。」
ジャーニー「……じゃあ食べようか。」
オルフェ「うむ。」
私達は用意してくださった料理を一口頬張りました。希少部位の評判は本当らしく、普段から食べている普通のお肉とは全く違いました。八幡さんが調理したからでしょうか、より美味に感じます。
オルフェ「……美味である。」
ジャーニー「うん、本当に美味しいね。口の中でお肉がとろけるようだ……流石は【肉の大トロ】と呼ばれているだけはあるね。それに焼き加減も絶妙だ。」
オルフェ「……姉上、アレを。」
ジャーニー「うん?」
オルの見つめる先には厨房に居る八幡さんに話しかけている方が居ました。その3人はオグリキャップさん、スペシャルウィークさん、ナリタブライアンさんの3人でした。一体何をしているのでしょうか?
ジャーニー「……何をしているんだろうね?」
オルフェ「知らん。だが、予想は出来る。この料理を欲しているのだろう……」
ジャーニー「あぁ、成る程……確かにあの3人……の内2人はよく食べるからね。ナリタブライアンさんはお肉好きで知られているからね。でも、流石にこの料理を渡すなんて事はしないだろうね。」
オルフェ「する理由も無い……」
そして料理を味わいながら食べる事数十分、料理を食べ終えたタイミングで八幡さんが来てくださいました。
八幡「どうやら完食してくれたみたいだな。」
ジャーニー「はい、とても美味しくいただきました。オルも満足した様子だしね。」
オルフェ「………」
八幡「それは良かった。しかし満足か……それなら食後のデザートは要らないか?」
オルフェ「食後の甘味は別腹である。」
八幡「分かってるよ。別にあげないなんて言ってないから。とりあえず食器下げてデザート持って来るから。」
その後、八幡さんが戻ってきて食後のデザートをいただきました。因みに八幡さんが持って来てくださったデザートはいちごのムースでした。充実した夕食を終えて部屋に帰ったオルは珍しく大満足した様子だった。笑みがこぼれていました。