比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1605 / 1605
菊の前に

 

 

八幡side

 

 

八幡「よし、今日のトレーニング終了。口酸っぱく言ってる事だが、このトレーニングが終わった後の柔軟だけじゃ足りないから、入浴後にもストレッチはしておくんだぞ。」

 

 

菊花賞まで残り1ヵ月を切って、ジャーニーの追込みもそろそろ調整に入る頃合いになった。日に日に菊花賞への話題が増えていて、こんな時期にも関わらずテレビ出演してほしいなんて無茶を言うテレビ局もあった。まぁメディアへの露出はこれからするとして、今はトレーニングと菊花賞に集中している。ジャーニーのトレーニングに協力してくれているオルフェやその臣下には助けられている。やはり人数が居ると出来る事が増えて助かる。

 

一方で今日のトレーニングは取材に来ている各関係者達の見学や取材を許可している。短い時間であれば大丈夫とジャーニーからも許可は貰っている。まぁとある奴には目を光らせていたみたいだが、どうやら今日は来ていなかったみたいだからジャーニーもオルフェも途中からはいつも通りにトレーニングをしていた。

 

 

ジャーニー「八幡さん、本日もありがとうございました。」

 

オルフェ「今日も良き鍛錬が出来た。」

 

八幡「それは何よりだ。」

 

「比企谷トレーナー!少しだけお時間をいただいてもよろしいでしょうか!?」

 

八幡「はい、何でしょうか?」

 

「何時もこのような人数でトレーニングを行っているのでしょうか?これではまるでチームトレーナーのようなトレーニングをしているように見受けられたのですが。」

 

八幡「そうですね、そう思われるのも無理はありません。大体は1人もしくは2~3人でトレーニングを行っていますが、担当の妹であるオルフェーヴルを含め今日参加している学生達はドリームジャーニーの菊花賞勝利、ひいては3冠達成を叶える為にこうしてトレーニングに参加してくださっています。それだけ彼女にかかる期待は大きいという現われでもありますが、彼女とトレーニングをすれば何かが見出せるかもしれない……そう思いながら参加している生徒も多いと思います。」

 

「比企谷トレーナーの担当はドリームジャーニーさんお1人だと伺っておりますが……」

 

八幡「その通りです。ですが担当が1人だけだからといって、この人数でトレーニングを行ってはいけないという決まりもありませんので。」

 

オルフェ「貴様、言いたい事があるのであれば疾く申せ……時間の無駄だ。」ギロッ

 

「ヒッ……失礼しました~!!」

 

八幡「……何で行っちまったんだ?」

 

オルフェ「知らん。」

 

〇〇「では私からもよろしいでしょうか?」

 

八幡「どうぞ。」

 

〇〇「まだ菊花賞まで時間はあると思われますが、現時点でどのくらいの力を出せるとお思いですか?」

 

八幡「そうですね……精々半分くらいが良いところでしょう。けど、本番までには100%に限り無く近いパフォーマンスにしてみせます。」

 

ジャーニー「では私からも……今日の走りではこれまでのような力を出せてはいませんでした。なので、当日には私のトレーナーさんが素晴らしい調整を施し、完璧なパフォーマンスを披露出来るように致します。」

 

 

それからも各メディアからの質問が2~3つくらいあって、全てを終わらせた後に部室へと戻った。

 

 

八幡「オルフェ、お前まで残る事は無かったんだぞ?あれは俺とジャーニーの取材だったんだから。」

 

オルフェ「兄上は人が良過ぎる、些細な事で断りはせぬと分かっていた。姉上も兄上が取材を続けるのならば、それに便乗するのも分かっていた。だから余が場の流れを作っていたに過ぎぬ。」

 

ジャーニー「やっぱりそうだったんだね。ありがとうオル、おかげで早く取材を終わらせる事が出来たよ。」

 

「王よ、タオルをどうぞ。」

 

オルフェ「うむ……」

 

「トレーナー様、今後も取材を続けるのでしょうか?」

 

八幡「いや、この後はレース前の会見くらいしか出ない。これからの菊花賞、周りは敵だらけだからな。今日みたいなのに時間を割くのは今日までだ。」

 

ジャーニー「でしたら、菊花賞が終わった後に取材やテレビ出演をするのですか?」

 

八幡「その予定だ。まぁ何をやるのかはジャーニー次第だから、今の内に選んでおくのもいいだろう。何となくでいいから考えておけ。」

 

ジャーニー「はい、承知しました。」

 

 

♪~♪~

 

 

八幡「済まん、俺だ。先生からか……はい、もしもし。」

 

タリアト『この前のレース以来だな八幡。あれからどうだ?』

 

八幡「変わりありません。どうかしましたか?」

 

タリアト『用という用ではないが、お前とは久しく会っていない。どうだ、久々に会わないか?』

 

八幡「勿論構いませんよ。先生のご都合のよろしい日はいつですか?」

 

タリアト『それはこっちの台詞だ、お前の方が忙しいのだからな。私は何時でも構わない。日取りを言え。』

 

八幡「……では、今週の土曜日の夜はどうでしょう?時間はいつでも大丈夫です。」

 

タリアト『分かった。なら土曜の夜19時に食事に行くぞ、場所は追って伝える。ではな。』

 

八幡「はい、ではまた……」

 

 

先生とか……確かに電話やLANEではやり取りしてたけど、直接会うのは久しぶりだ。

 

 

ジャーニー「八幡さん、今の方は?先生と仰っていたみたいですが……」

 

八幡「俺の大学時代の先生でトレーナーの事を色々教えてくれた人だ。お前達の大先輩でもあるけどな。」

 

 

先生は自分の事を話さない人だから、これ以上は言わないでおこう。

 

 

 

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